少年時代(上) の商品レビュー

ロバート・R.マキャモン(著者),二宮磬(訳者)

2009/10/04

作家となった「わたし」が、黒人差別が残っていた小さな町で過ごした少年時代を綴った一年。大人になった今、忘れていた感動する心、空想の世界を思い起こさせてくれます。スタンドバイミーを彷彿させる感動の一冊でした。

2010/04/24

十二歳のあの頃、世界は魔法に満ちていた―1964年、アメリカ南部の小さな町。そこで暮らす少年コーリーが、ある朝殺人事件を目撃したことから始まる冒険の数々。誰もが経験しながらも、大人になって忘れてしまった少年時代のきらめく日々を、みずみずしいノスタルジーで描く成長小説の傑作。日本冒険小説協会大賞受賞作。

2009/10/04

マキャモンの最高傑作。アメリカ南部の田舎町を舞台に１２才の少年の１年間の中で起こる様々な冒険。宇宙人、怪獣、殺人鬼、黒人差別問題、ベースボール、恐竜、幽霊、西部劇、とあらゆる要素がからみあった魔法の物語。キングの「スタンド・バイ・ミー」の１００倍面白い（当社比）！

2009/10/04

上下巻。再読。何度目かはもう分からないけど。
何度読んでもいい。ページをめくる先で何が起こるのか知っていても、毎回新鮮な感情に再開することができる。コーリーと一緒に見聞きし、泣き笑い、走り、泳ぎ、飛ぶことさえできる。正しいことと間違っていること、よい行いと許されざる所業、大人と子供の違いの些細であること、様々なことを学びながら、ゼファーの町で再び子供からやり直すことができる。そこにいて、スイカズラの香りを吸い込み、ともに過ごすことができたら……。
存在しない場所に、行ったこともない所に郷愁を抱くのは何だか奇妙なものだ。しかし、それこそが小説の力なのだろう。著者が持つ思いを、読者に共感させるのだ。強い思いには力がある。それ自体がフィクションだとしても、込められた気持ちは真実なのだから。
この本に出合えてことを幸運に思う。わが人生永遠のベスト10の一冊。