古代エジプトを知る(1) の商品レビュー
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1905年頃、ホルエムケニシという職人長であり神官であった人物のミイラが発見された。死亡したのは紀元前1040~1030年頃らしい。そのミイラを解体し、制作過程やとりまく歴史を探るという本。なかなか詳しく書いてある。脳の処理は通常鼻から掻き出すということだが、このホルエムケニシには脳の処理は行われず、死後何日も経っていたため取り出せず、腐敗と甲虫のむしばむままになっていたらしい。これらの行程が解体の過程から語られる。レントゲンや電子顕微鏡などを駆使して、詳細を掘り下げ、わかりやすく語られた本。
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