『吾輩は猫である』殺人事件 の商品レビュー
伯爵、虎君、将軍と、当たらずとも遠からずの推理により、様々なことが明らかになっていく! そして最後にホームズがまとめてくれる、と思ったら……??? 色々な事件が発生し、慌ただしく駆け足でラストに突入。 告白しますが、私は理解力・読解力は良くありません。 泡坂妻夫『...
伯爵、虎君、将軍と、当たらずとも遠からずの推理により、様々なことが明らかになっていく! そして最後にホームズがまとめてくれる、と思ったら……??? 色々な事件が発生し、慌ただしく駆け足でラストに突入。 告白しますが、私は理解力・読解力は良くありません。 泡坂妻夫『しあわせの書』の仕掛けも、アマゾンカスタマーレビューを読んでようやく気付いたし、 ■[日々の冒険]しあわせの書 読者に挑戦!の本(ネタばらし注意!) http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140110/p1 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』も、一体何がすごいのかと仕掛けに気付かず、ネットで検索してネタバレサイトを発見し、ようやく理解できたのでした。 ■[日々の冒険]イニシエーション・ラブ 分からなかった http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140224/p1 だから本書でも、誰かネタバレ解説を書かれてるかと検索したのですが、現時点で発見できず。 本書の単行本発行時・文庫化の時点ではツイッターはおろかブログも普及していなかったので、出版時の感想ラッシュ現象がないのは分かりますが、現代日本を代表する作家なのに、意外と言及が少ないように思います。 アマゾンカスタマーレビューですら、奥泉光さんのレビュー数は全体的に少ないように思います。 (現時点で『シューマンの指』のみ、突出して多い) そういえば本書も、よく分からないので突っ込んだ感想が書きにくい気がします。 まず分厚さと文字数の多さで2割が脱落、途中で半数が脱落、読了した8割程度がようやく有耶無耶に敬して遠ざけたような感想を書いてるような。 SF的にもミステリー的にも素晴らしい作品なので、細部にこだわって徹底的に論じるに値すると思うのですが。 OLDIES 三丁目のブログ ■[名作文学]灰猫ホームズの推理競争 「吾輩は猫である」殺人事件 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150617/p1 ↑ネタバレなしの感想です 少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!) 『「吾輩は猫である」殺人事件』(奥泉光)ネタバレ検討会 http://sfclub.sblo.jp/article/142598831.html ↑ネタバレ全開で、疑問点を挙げてみました。ご意見ご感想お待ちしております。
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( ゜д゜)とりあえずこの本を本格ミステリーランキングに入れた人に一時間ほど理由を聞きたい(笑)読みにくい上に長い( ノД`)…SFなんだか哲学なんだか探偵が複数出てきて推理合戦したと思ったら結末がリドルストーリー仕立てって鬼畜ですか(´-ω-`)せっかくのホームズもたいして活...
( ゜д゜)とりあえずこの本を本格ミステリーランキングに入れた人に一時間ほど理由を聞きたい(笑)読みにくい上に長い( ノД`)…SFなんだか哲学なんだか探偵が複数出てきて推理合戦したと思ったら結末がリドルストーリー仕立てって鬼畜ですか(´-ω-`)せっかくのホームズもたいして活躍しないしぃ(゜◇゜)ゞ 結局あの女性はどうなったのかな。
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「神が与えるのは愛丈です。規律は飽くまで被造者の領域に属して居る。従ってむしろ重要なのは連帯である。連帯のない所に自由はあり得ない。逆に連帯のない所で規律は抑圧でしかない。将軍、貴方は規律を云う前にまず連帯を云うべきです。」奥泉光さんの作品は、毎回眠くなるけど、不思議な面白さがある。
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読み始めてしばらくは、『猫』の世界・文体を完全に自分のものにしたかのような奥泉の職人芸とそれを支える教養主義的教養に感動。『猫』の世界に再び遊ぶことができるという、それだけでもうれしい。そして物語が後半にさしかかると文体はそのままに、奥泉のミステリー且つファンタジーの世界が全開に...
読み始めてしばらくは、『猫』の世界・文体を完全に自分のものにしたかのような奥泉の職人芸とそれを支える教養主義的教養に感動。『猫』の世界に再び遊ぶことができるという、それだけでもうれしい。そして物語が後半にさしかかると文体はそのままに、奥泉のミステリー且つファンタジーの世界が全開になっていく。結構な活劇を交えつつ、『猫』の物語を別の物語に読み替えていくその趣向はスリリングで、作者が楽しんで書いているのが、こちらにも伝わってくる。 この作品を楽しむには、事前に『猫』を読んでおくことが必須。(「昔読んだ」ではダメ)。そうなると、『猫』500頁+この作品500頁=1000頁読むことになるが、それをうれしく感じるかつらく感じるかは、作品との相性次第。まずは『猫』を読んでみてください。
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猫をあれこれ思い浮かべながら読むとムフフw 私もこんな風に観察されてるのかしら~ 本家、吾輩は猫であるを読んだのがかなり昔だし登場人物忘れちゃってた。 読み返さなくちゃ。
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長い、とにかく長い、、、もってまわったような文章がこの人の特徴とはいえ長すぎる。本家猫の方も同様だから相性はいいのか・・・しかし途中三分の二で飽きて、久々の挫折。 この作家さんが好きで、これからチャレンジする方は、夏目漱石「夢十夜」と本家猫を先に読んでおくことをお勧めする。 上記2作読んでいなかったら、もっと早くに挫折したはず。
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あの有名な作品のその後の話。 くしゃみ先生と先生宅があまりにも楽しすぎて、それを取り除いてしまったこの作品は少々はじけっぷりが足りないように思った。面白いは面白いけど、ばかになってぎゃはははと笑う感じではない。 でも登場するねこたちは楽しそうだった。個人的には虎くんが良かったと思...
あの有名な作品のその後の話。 くしゃみ先生と先生宅があまりにも楽しすぎて、それを取り除いてしまったこの作品は少々はじけっぷりが足りないように思った。面白いは面白いけど、ばかになってぎゃはははと笑う感じではない。 でも登場するねこたちは楽しそうだった。個人的には虎くんが良かったと思う。
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諧謔と文体模写の超絶技巧にとにかく笑える。そして、なんと○○SFで、しかもリドルストーリーだったりする。なんて贅沢。
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正直に言うと『吾輩は猫である』は読んだことがありません。途中まで読みましたが、だんだん退屈になりました。でもなぜかこっちの『殺人事件』だけはどんどん読みすすめられました。分厚さからいっても本家と引けをとらないし、紙面を埋め尽くす活字の洪水も似たようなもの。でも大きく違うのはミス...
正直に言うと『吾輩は猫である』は読んだことがありません。途中まで読みましたが、だんだん退屈になりました。でもなぜかこっちの『殺人事件』だけはどんどん読みすすめられました。分厚さからいっても本家と引けをとらないし、紙面を埋め尽くす活字の洪水も似たようなもの。でも大きく違うのはミステリーの要素が加わっていることです。 夏目漱石がミステリーを書いていたら、きっとこんな風になったに違いないと思います。 でも相変わらず最後は奥泉光の魔術的な文体に煙に巻かれた気がする… これを英訳しても絶対に面白さが伝わらないだろうぁ… 日本に生まれたことを感謝したいです。
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漱石の「吾が輩は猫である」の続編として書かれた小説です。 かなり面白かったです。事細かな部分も漱石の「吾が輩は猫である」とリンクしていて、読んでるうちに、こういうシーンあったなあ、と思い出したりしました。 吾が輩は猫であるを引き継ぎつつも、推理小説として成立していて、かなりビビっ...
漱石の「吾が輩は猫である」の続編として書かれた小説です。 かなり面白かったです。事細かな部分も漱石の「吾が輩は猫である」とリンクしていて、読んでるうちに、こういうシーンあったなあ、と思い出したりしました。 吾が輩は猫であるを引き継ぎつつも、推理小説として成立していて、かなりビビっときました。
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