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『吾輩は猫である』殺人事件 の商品レビュー

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29件のお客様レビュー

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ミステリーと思いきや…

ミステリーと思いきや途中でSFになっちゃいました。漱石の原本を読んでたら、もっと楽しめたかも。 ></

文庫OFF

前半の猫の行動の描写…

前半の猫の行動の描写は面白く読めたが、後半の展開にがっかりした。

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 著者が漱石の複数の…

 著者が漱石の複数の作品を引用しながら文体を真似つつ書いた、『吾輩は猫である』の続編。漢文の下地があることや用いる言葉が多いことなど、漱石の文章には簡単に真似できない魅力があるが、それに近づこうとする著者の努力が見て取れる。一つの小説形式として読めば面白いかも知れない。

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日本の文豪のなかでも…

日本の文豪のなかでも最も偉大な作家・夏目漱石の文体を完璧にちかい形で模倣している。

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2019/01/31

今年になっての「雪の階」からの「ビビビ・ビ・バッぷ」と奥泉光逆上がり読書で本書にたどり着きました。そのいずれも饒舌なくらいの言葉の分量、パスティーシュともいえる文体の憑依、そして引用元の要素を分解して、あるいは取り込んで再構築する新たなる小説世界、と作者の狙いは共通していると思い...

今年になっての「雪の階」からの「ビビビ・ビ・バッぷ」と奥泉光逆上がり読書で本書にたどり着きました。そのいずれも饒舌なくらいの言葉の分量、パスティーシュともいえる文体の憑依、そして引用元の要素を分解して、あるいは取り込んで再構築する新たなる小説世界、と作者の狙いは共通していると思いました。そして、結果生まれる推理小説、SF小説などの枠を超えた作品、これは純文学、エンターティメント文学の領域をも超えています。そしてそのチャレンジが一番うまくはまっているのがこの作品だと感じました。ベースとなっているのは明治ですが、仕立ては現代的で、これからの小説ってこういう形で成立するのか…と体感した作品でした。

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2017/10/01

夏目漱石の「吾輩は猫である」のスピンオフミステリー。一言でいうと荒唐無稽! 本編のあの猫が実は生きていた… というところから始まって上海上陸。 殺人事件を知り仲間たちと犯人を推理はじめ… 夏目先生のあの本を下敷きにしているので、そちらの方読んでいてよかった。それにしても一人一人の...

夏目漱石の「吾輩は猫である」のスピンオフミステリー。一言でいうと荒唐無稽! 本編のあの猫が実は生きていた… というところから始まって上海上陸。 殺人事件を知り仲間たちと犯人を推理はじめ… 夏目先生のあの本を下敷きにしているので、そちらの方読んでいてよかった。それにしても一人一人のあの時のこと、あんな性分すっかり押さえて、それをまたベ-スにしてと、すっかりのめり込んでしまった。夢の話しやパスカビル家の犬まで登場、贅沢な読書体験だった。 時間がかかってしまったけれど、読了できて満足。

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2018/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて作者のもの読みます。 生き延びて?よかった!しかし苦沙弥先生、なぜそんなことに。 猫ホームズに猫ワトソンである!ホームズ大好きで、ちょっとくたびれてるワトソン猫がかわいい。 推理合戦のとこがまた素敵かわいくて、これ、アニメ化できますよね、んでもって推理合戦の場面では擬人化された猫たちがさらに擬人化するんですよ、伯爵や将軍やマダムや虎君やホームズワトソンが、そんな感じの素敵コスチュームで公園の日陰でたおやかに推理する、という。きっとかわいいなぁ。 まさかあの医師や彼らがそんな優秀だったとは...とか、クレストマンシーシリーズ?さよりなパラレル?ねこめーわく?(私のSFの限界です)とか。 吾輩の見る夢や詩人な侍狗君の哀愁にはうっとりして、あの人物と泥棒君の会話にはなんともおかしさがこみ上げてきて、にまにましてしまいます。 よくわからんが、若干SFの法則から?ズレている気がするので、単なる訪問者でその後は仲良く暮らしましたとさ、方式がよいです。

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2018/03/20

長かった……けど、傑作。 本家本元『吾輩は猫である』を未読なので、しまったと思ったけれど、後日談ということなので楽しめた。 時折クスクス笑えるところもあり、小難しい言い回しが多いながら、サクサク読めた。 近いうちに、本家を読まないと。

Posted byブクログ

2015/10/16

題名につられて読みはじめてみたものの、いやはや読み終わるのに長い時間が必要でした。 吾輩は猫である、の名無し猫が上海で生きていた、というところは嬉しかったし、文体の吾輩は猫である調が楽しかったりはしたのですが、ミステリーとしてはどうなのだろう…。先に読み進めたい、という気持ちに...

題名につられて読みはじめてみたものの、いやはや読み終わるのに長い時間が必要でした。 吾輩は猫である、の名無し猫が上海で生きていた、というところは嬉しかったし、文体の吾輩は猫である調が楽しかったりはしたのですが、ミステリーとしてはどうなのだろう…。先に読み進めたい、という気持ちにあまりならず。本家の登場人物たちが一同に会しすぎだし、犯罪に手を染めていたり、うーん…。もう少し、のほほんとした続編であって欲しかった、かな。

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2015/07/22

見事な旧仮名遣い文。1904年頃の日本を漱石と同じ目線で再現してくれた。著者の幅広い教養には脱帽。猫の主人公苦沙弥氏が殺されるという事件の謎を追い、何と容疑者として迷亭、寒月らの懐かしい人物が!名無し猫やホームズ、ワトソン、伯爵、将軍、虎君、マダム、三毛子たちが殺人事件の謎を推理...

見事な旧仮名遣い文。1904年頃の日本を漱石と同じ目線で再現してくれた。著者の幅広い教養には脱帽。猫の主人公苦沙弥氏が殺されるという事件の謎を追い、何と容疑者として迷亭、寒月らの懐かしい人物が!名無し猫やホームズ、ワトソン、伯爵、将軍、虎君、マダム、三毛子たちが殺人事件の謎を推理していく物語がおしゃれ。そして漱石の「夢一夜」までが織り込まれている。見事なエンターテイメント小説だが、推理小説としては??

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