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毒になる親 の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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2023/11/17

「毒親」の語源となったのがこの本だそうです。「毒親」という言葉を初めて知ったのがいつだったかは覚えてないけど、1989年には元となる言葉があったとはね…。 たまたま近所の図書館にあったので借りてみましたが、テープでの補修の跡があったり、フレーズに線が引かれてたり、書き込みがあった...

「毒親」の語源となったのがこの本だそうです。「毒親」という言葉を初めて知ったのがいつだったかは覚えてないけど、1989年には元となる言葉があったとはね…。 たまたま近所の図書館にあったので借りてみましたが、テープでの補修の跡があったり、フレーズに線が引かれてたり、書き込みがあったりでなかなかに味わい深い(笑) しかし、最近の私にはなかなかの頁数(300頁超え)に加え、翻訳されているとはいえもとは海外の本なので果たして読めるだろうかと怯みましたが、その辺の先入観はなるべく取っ払って読んでみました。 読んでみると、訳者あとがきにあるように「できる限りわかりやすい日本語に置き換え」ているおかげで割と読みやすかったです。ちょっと表現が回りくどいかな?と思う箇所もありましたが、基本的に一文一文は簡潔だったかなと思います。 著者がカウンセラーなので、心理学的な単語がよく出てきます。特に印象に残ったのが「事実の否定」と「自滅的な反抗」でしょうか。私自身は、自分の親を「反面教師」としてきたけど、もしかしたらその選択の中には「自滅的な反抗」が含まれているのかも…と思いました。 そして「許す」とは何か。個人的には九章の「毒になる親を許す必要はない」(190~197頁)は何度も読み返しました。ここを読んで、「正当化」ではないけど「やっぱりな」と納得した部分があったというか。 「許す」ことは、「事実の否定」をすることでも、「無条件に被害者が我慢」することでも、「無条件に加害者を免除」することでもないんですよね。恐らく「加害者が被害者に対して何らかの責任を取り(極端に言えば、被害者が被害以前の状態に戻す)、被害者自身に何らかの改善が見られ、被害者自身の気持ちに何らかの折り合い」がつけば、「許す」ことになるのかな、という気がします。 だとすると、「許す必要はない」というより「許せない」のが正解なのかなと。加害者に悪意があったかどうかは関係なく、被害を受けた「結果」が全てだし、「覆水盆に返らず」ではないけど、やってしまったことは戻らないから。 「子供の頃に大人からされた仕打ちに対する責任は子供にはない」とする一方で、「大人になっている場合は、いつまでも大人のせいにするではなく自分で解決する努力をする」のは背筋が伸びますね。この解決する方法は主に第二部に記載されていますが、カウンセリングに関する部分は日本とアメリカの違いとか、執筆当時と現在での違いとかよく分からないので参考程度に読み進めました。まぁ毒親に限らず一般の人間関係においても応用出来そうな気もしましたが。「相手を変えようとする」のではなく、「自分を変える」というのは印象に残りました。いわゆる「自分軸で生きる」って事でしょうかね。

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2020/07/29

紙の本で読んだ。 筆者がカウンセラーとして働くなかで出会った事例を紹介しながら、子どもにとって毒となる親の特徴と、毒に犯された子どもの心の回復方法を記している。 虐待とは、暴力や性行為、ネグレクトだけではなく、精神的なからめとり(否定、自尊心を削る、過干渉と支配など)も含まれる、...

紙の本で読んだ。 筆者がカウンセラーとして働くなかで出会った事例を紹介しながら、子どもにとって毒となる親の特徴と、毒に犯された子どもの心の回復方法を記している。 虐待とは、暴力や性行為、ネグレクトだけではなく、精神的なからめとり(否定、自尊心を削る、過干渉と支配など)も含まれる、と。 成長発達や親子関係に詳しくないので、どこまで学術的に根拠のあることなのか不明。 私自身、過干渉で支配的な親をもっているので、親への不信感の正体や今後の関わりを考えるには良い一冊だった。ただ、特に心の回復編を読んでいると苦しい思い出が蘇るので、メンタルを殺られる。 【以下、メモ】 過干渉で支配的な親は、子どもの反応や行動に対して「なぜこんなことをするのか」と否定し、こうあってほしいと暗に理想を示す。子どもが幼いうちは、思考力も精神的にも未発達な部分が多いので親の助けが必要であるが、本来子育てとは、いずれ独立した人間になれるように成長発達をうながすことであり、親が子どもへ自身を延長することではない。 親から精神的にからめとられて育った人は、苦痛や困難への対処法として、もがき過ぎるか自身を否定する。愛されない、または承認されない自分を解決しようと、対象や人相手に過剰に反応してしまう。同じように自身の子どもへも否定的に反応してしまう。するとその子どもも精神的に親にからめとられてしまう。毒親から毒親が生まれるサイクルがある。

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2021/10/21

この本に紹介されているほど深刻ではないけれど、家族について色々と思い当たることがあって腑に落ちた。 なるほどと思ったのは、無理に許さなくていいということ。 許しの大切さを説く人や宗教書、スピリチュアルは多いけど、どうも釈然としないなと思っていた。 許しは相手が許してほしいと願った...

この本に紹介されているほど深刻ではないけれど、家族について色々と思い当たることがあって腑に落ちた。 なるほどと思ったのは、無理に許さなくていいということ。 許しの大切さを説く人や宗教書、スピリチュアルは多いけど、どうも釈然としないなと思っていた。 許しは相手が許してほしいと願った時に自然に起こるものであって、反省もしない相手には無意味ではないかと思う。 自分の本当の気持ちをごまかしてまでイイ人を目指すと、ストレスはさらに溜まるだろう。 でも復讐はしない。 距離を置く。 自分の気持ちを相手に伝えることも大切。 どうしたらよいかが書いてあるところがなかなか良いと思う。 これは家族間だけの問題ではなく、一般的なイジメ関係にも適用出来そう。 加害者はエゴに生き、本当の愛情が何かということがわかっていない。 気の毒だけど巻きこまれぬようにしなければ。 連鎖していくのが一番恐ろしい。

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2018/12/24

先日図書館で借りた「母という病」に紹介されていた本。 この本は「母という病」に比べてまともだった。 どう対応していけばいいのかまで、状況に合わせて書かれている。 日本は文化が違うから、たぶんそのまま使うことはできないけど、納得できるものが多かった。 私のために、というより周りや...

先日図書館で借りた「母という病」に紹介されていた本。 この本は「母という病」に比べてまともだった。 どう対応していけばいいのかまで、状況に合わせて書かれている。 日本は文化が違うから、たぶんそのまま使うことはできないけど、納得できるものが多かった。 私のために、というより周りや保護者の理解のために読んだ本。 札幌市の図書館で借りた。

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2018/08/13

「毒親」の語源となった一冊らしい。 毒になる親を持って後遺症、または現在進行形で苦しんでいる人に、自分が悪いわけではないこと、毒親を許す必要がないこと、毒親を非難し、毒親との関係を捨ててよいのだということを示したという点で、本書の意味は大きい。救われた人は相当いるんじゃないだろう...

「毒親」の語源となった一冊らしい。 毒になる親を持って後遺症、または現在進行形で苦しんでいる人に、自分が悪いわけではないこと、毒親を許す必要がないこと、毒親を非難し、毒親との関係を捨ててよいのだということを示したという点で、本書の意味は大きい。救われた人は相当いるんじゃないだろうか。 著者はベテランのカウンセラーらしく、相当実用的に書かれている。日本ではカウンセリングは一般的ではないが、こういう役割は誰が担うのだろう? 心療内科? 「抑圧された記憶の神話/エリザベス・ロフタス」を読んだ身としては、過去を振り返る過程に危険がないわけではないという点に留保しつつ。 本来なら、精神的な外傷が残るほどの被害を受ける前に、毒親から逃げ出す算段ができればいいんだが。 文庫本は1章分が割愛されているらしいので、単行本を読んだほうがよい。

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2016/07/13

親との関係で感じる感情チェックリストでは罪悪感が最も多く当てはまった。行動パターンでは、「言わないことがよくある」。 自分の怒りを認めること。 自分の意思で選択していること。 原題ではovercoming their hurtful legacy and reclaiming ...

親との関係で感じる感情チェックリストでは罪悪感が最も多く当てはまった。行動パターンでは、「言わないことがよくある」。 自分の怒りを認めること。 自分の意思で選択していること。 原題ではovercoming their hurtful legacy and reclaiming your lifeというサブタイトルがついている。「あなた」が行動し「独立したひとりの人間になること」を強く励ましている第二部は心強い。

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2015/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

毒になる親。強烈なタイトルだけど、そういうことはある。親と言う枠に捉われてしまう、と言うよりもっと強烈に親にコントロールされていることがある。親を悪く言ってはいけないと言う教えが結構強固に働いていることから、そのことが深く抑圧になっていることもある。 自分と親の関係を客観視するには良い本だと思う。依存のチェックなど参考になる。 気を付けたいのは、自分の行動化をよりストップさせる方向にする道具にしたり、被害者意識を強めて親を非難する気持ちを強めてしまったり、そういう回路を増やして、自分を弱者に持って行く無意識的な目的が生まれそうだと言うこと。

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2014/10/01

「毒になる親」にならないように手に取ったが、「毒になる親」に育てられた人が立ち直るための本です。 幸い私の両親は「毒になる親」にはあてはまらず、前半部分は殆ど呼び飛ばしました。 後半部分は「毒になる親」の典型ではなかったものの、影響を受けていたり、いい関係を築けていないことを意識...

「毒になる親」にならないように手に取ったが、「毒になる親」に育てられた人が立ち直るための本です。 幸い私の両親は「毒になる親」にはあてはまらず、前半部分は殆ど呼び飛ばしました。 後半部分は「毒になる親」の典型ではなかったものの、影響を受けていたり、いい関係を築けていないことを意識しました。 「毒になる家系」の「毒」がここに出ている典型的なもの以外にもあり、全ての人が読んでも気づきがあると思います。

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2014/01/13

子供の頃の父親は非常に怖い存在であり、たまに殴られたりもしたものだが、自分の人格形成に影響を及ぼしたのだろうか。既に他界したので、その当時の想いを知るよしはないが、本書により親の接し方が子供に与える影響は思いのほか大きいということがわかった。 こうした親の害から逃れるためには、本...

子供の頃の父親は非常に怖い存在であり、たまに殴られたりもしたものだが、自分の人格形成に影響を及ぼしたのだろうか。既に他界したので、その当時の想いを知るよしはないが、本書により親の接し方が子供に与える影響は思いのほか大きいということがわかった。 こうした親の害から逃れるためには、本書では親と対決するしかないと説くが、現実的には難しいだろうなと思う。

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2013/12/06

何をやっても不完全に感じ、自身がもてない、やっぱり自分はダメなんだと思う人がいます。 こういう方の場合、ひょっとすると生育過程で親から自立を妨げるような感情を植えつけられたのかもしれません。 きつい言葉、暴力、不安定な気分、兄弟との比較、性的行為などにより子供の人生を支配するタ...

何をやっても不完全に感じ、自身がもてない、やっぱり自分はダメなんだと思う人がいます。 こういう方の場合、ひょっとすると生育過程で親から自立を妨げるような感情を植えつけられたのかもしれません。 きつい言葉、暴力、不安定な気分、兄弟との比較、性的行為などにより子供の人生を支配するタイプの親がいます。 毒親とよびます。 http://ameblo.jp/nancli/entry-11718034707.html

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