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永遠の仔(上) の商品レビュー

4.3

177件のお客様レビュー

  1. 5つ

    82

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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オススメ

ずうっと3人で、同じ時間を過ごしたい。たとえそれが、救いようもなく苦しい世界であったとしても、なくしたくない……。読んでいて、苦しくなり痛くなり叫びたくなり、感情が波立つけど。読んでよかったと思える一冊。

TKS

2026/02/01

3週間も前の話だろうか。岩手県の地方紙岩手日報で新たに天童荒太の連載小説が始まるとの記事を見つけた。タイトルは「神話の仔」。 ほうほう、また「仔」が付くシリーズですかこれは楽しみですなあと記事を読み進めると、なんと「永遠の仔」の続編と。慌てて本棚へ走る。単行本の上下巻があったはず...

3週間も前の話だろうか。岩手県の地方紙岩手日報で新たに天童荒太の連載小説が始まるとの記事を見つけた。タイトルは「神話の仔」。 ほうほう、また「仔」が付くシリーズですかこれは楽しみですなあと記事を読み進めると、なんと「永遠の仔」の続編と。慌てて本棚へ走る。単行本の上下巻があったはず。しかし、無い。どう探しても無い。小銭目当てに売っぱらったか。過去の自分を殴りたくなる。 なぜ「永遠の仔」を探したか。物語の記憶が無いからである。いや、刊行当初に読んでいたく感動した記憶がある。しかしどんな話かとんと思い出せない。頭を抱えのたうち回ること数分。物語の主題と断片的なエピソード、最後に明らかになる真相のごく一部をなんとか捻り出せた。それでも1000ピースのパズルにしておよそ15ピース分程度。新聞記事を読む限り前作を未読でも大丈夫とのことだが、つくづく自分の貧相な脳みそが嫌になった私は再読を決意、書店に行く準備を整えた。文庫本で全5巻、まあまあの重さだなと独りごちながら財布の中身を確認する。 30分後、私は市立図書館に降り立った。刊行当時に書店で一度は購入した。許してくれ天童荒太。 今は上巻を読み終わった段階だが、やはり月日の流れは人間を変える。主人公3人よりも年上になった私の目からは、初読時に泣かなかったシーンで涙がボロボロとこぼれる。とにかく主人公3人には全員で幸せになって欲しい。結末をまだ思い出せずにいる私はそう祈らずにいられない。 さて、上巻を返却したら次は下巻だ。読書のある人生はいつだって至福だ。 2026年2月1日現在、天童荒太の「神話の仔」を読めるのは岩手日報の購読者のみだ。その一点のみを以てしても、岩手県民は上級国民であると言い切っても過言ではあるまい。 ちなみに私は連載分を読まずに切り取って保管している。「永遠の仔」下巻を読み終えたら一気に当日分まで追いつくのだ。至福の人生は続く。金は無いが。

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2025/12/10

現在と過去を行き来する構成になっていて、途中ダレることもなく読み進められました。 ジャンルとしては一応ミステリーになるのかな?ただ、それ以上に人間の心理描写、親子や家族の在り方を問いかけるような内容こそがこの本の一番光るところかと個人的には思います。 テーマは非常に重たく、暗いで...

現在と過去を行き来する構成になっていて、途中ダレることもなく読み進められました。 ジャンルとしては一応ミステリーになるのかな?ただ、それ以上に人間の心理描写、親子や家族の在り方を問いかけるような内容こそがこの本の一番光るところかと個人的には思います。 テーマは非常に重たく、暗いですが読めて良かったです。詳しい感想は下巻にまとめて。

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2025/11/06

ブックリスト特別企画「読み返したい名作」で選んだ1冊。 出版されたのは1999年。当時は大ベストセラーで、図書館で長い順番を待って読みました。 今では大きな社会問題ですが、その頃はまだネグレクトや児童虐待などの事件が、大きく取り上げられる事もなかった記憶があります。 親から子...

ブックリスト特別企画「読み返したい名作」で選んだ1冊。 出版されたのは1999年。当時は大ベストセラーで、図書館で長い順番を待って読みました。 今では大きな社会問題ですが、その頃はまだネグレクトや児童虐待などの事件が、大きく取り上げられる事もなかった記憶があります。 親から子供への虐待というセンシティブな題材を扱っていますが、作者さんが緻密に丁寧に取材を重ねたのだろうと思われる部分が見受けられて、胸が痛くなりました。 かなりのボリュームと内容の辛さで、まだ読み返せていませんが、間違いなく名作と呼ばれる本だと思います。

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2025/12/02

ミステリーものだったっ 精神疾患の為に入院してた時のエピソードと大人になってからの彼らの話を交互に読んでると、子ども時代の頃の違和感が徐々に明らかに。 殺人事件を起こした人がこの中に居るのだろうけど。まさか、全く関係ない人とか変なオチで無いこと祈るばかり。

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2024/10/29

20年ぶりに再読。テーマが児童虐待なので、全体にわたって重苦しい雰囲気。 下巻の、梁平の養父母が横浜まで訪ねてきた際に、養父が梁平の勤めているところを見たい、といった場面に一番ぐっときた。 ミステリー仕立てでなくてもよかったようなきもするが、やはり天童新太の最高傑作。 箱根の船越...

20年ぶりに再読。テーマが児童虐待なので、全体にわたって重苦しい雰囲気。 下巻の、梁平の養父母が横浜まで訪ねてきた際に、養父が梁平の勤めているところを見たい、といった場面に一番ぐっときた。 ミステリー仕立てでなくてもよかったようなきもするが、やはり天童新太の最高傑作。 箱根の船越桂展で、表紙の女性たちにお会いした。

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2024/06/06

とにかく長い。 めっちゃ長いジェットコースターに乗って最後の最後でようやく落ち始めた感じ。 詳しい感想は下

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2024/03/26

もう、何十年も昔に、もんのすごい本好きの人から、絶対読め、って言われて、もらって、読んだ。 舟越桂の彫刻が良い。 天童荒太、って、演歌歌手みてーな名前だな、って思う。 上下巻あって、ページ数が多いんだけど、物語としてよくできてるので、引き込まれて、イッキに読んだ。 読んで...

もう、何十年も昔に、もんのすごい本好きの人から、絶対読め、って言われて、もらって、読んだ。 舟越桂の彫刻が良い。 天童荒太、って、演歌歌手みてーな名前だな、って思う。 上下巻あって、ページ数が多いんだけど、物語としてよくできてるので、引き込まれて、イッキに読んだ。 読んでて、重くて、辛くて、感動して、泣いたんだけど、その物語の展開の上手さからくる「泣かせる力」みたいなものが、イヤだった。

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2023/06/27

長いよな〜と、中々手を出せずにいた本だったけど、読み始めたら一気に惹き込まれた。 親との歪な関係で、心を蝕む子供達の痛々しい心情がヒリヒリと伝わってくる。 優希、笙一郎、梁平の三人が隠している過去の秘密、現在起こっている殺人事件は誰の犯行なのか?という謎を絡めながら、徐々に背景が...

長いよな〜と、中々手を出せずにいた本だったけど、読み始めたら一気に惹き込まれた。 親との歪な関係で、心を蝕む子供達の痛々しい心情がヒリヒリと伝わってくる。 優希、笙一郎、梁平の三人が隠している過去の秘密、現在起こっている殺人事件は誰の犯行なのか?という謎を絡めながら、徐々に背景が明らかになってきて、この先どういう展開を見せるのか。下巻へ進みます。

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2022/12/22

親からの虐待を受け、同じ施設に預けられた優希、梁平、生一郎。互いの似た境遇から、固い絆で結ばれることになった彼らは、密かに優希の父親・雄作の殺害を計画。 それから間もなく雄作は山から滑落死してしまう。その後、成長した3人は17年ぶりに再会をはたし、優希は看護師、梁平は刑事、そして...

親からの虐待を受け、同じ施設に預けられた優希、梁平、生一郎。互いの似た境遇から、固い絆で結ばれることになった彼らは、密かに優希の父親・雄作の殺害を計画。 それから間もなく雄作は山から滑落死してしまう。その後、成長した3人は17年ぶりに再会をはたし、優希は看護師、梁平は刑事、そして生一郎は笙一郎と改名し弁護士になっていた。 だが運命的な再会を果たしても、彼らはいまだ癒えぬ深い心の傷を抱えていた・・・。 3人の再会と時を同じくして、殺人事件が起こる。優希の母が殺害され、母に優希が頑なに語らない「過去」を問い詰めていた弟の聡志に容疑がかかる。惨劇が続く中、苦悩する3人の魂に救済はあるのか? 性的虐待のトラウマから、恋愛や結婚から自らを遠ざけ修道女のように患者に献身的に尽くし、虐待されたのも家族がおかしくなったのも自分のせいと思い込み責め続けている優希。 虐待されたトラウマから虐待事件には怒りを露にして捜査したり、自分を愛される資格がないと思い込んでいる梁平。 母による虐待のトラウマから女性と親しくなれず、火を怖がるクセが抜けず、自分を愛される資格がないと思い込んでいる笙一郎。 再会をきっかけに、優希が病院で出会った性的虐待をされた婦人や弟の聡志、笙一郎が出会う梁平の恋人、梁平が再会した養父との交流の中で、自らの過去とトラウマに向き合い、「無力で無意味な存在」に思えた魂が「酷い傷を受けながらも死なずに懸命に生きてきた生存者サバイバー」として自分の人生に意味を見いだして再生していく葛藤と再生のドラマ。 優希を救うために梁平と笙一郎が子供の頃犯した「聖なる罪」とは何なのか、優希たちの周りで起きる殺人事件の真相の謎解き。 「傷つき苦しんでも、苦しみや楽しみを分かち合い支え合える人がいたら、辛いことばかりの人生にも意味が見いだせる」 傷つき苦悩する魂の再生を描いた魂を焦がすような傑作ヒューマンサスペンス小説。

Posted byブクログ