ジーンとともに の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
野鳥を観るとき、いつもその魅力に惹き付けられる。特に渡りの神秘に。 《ジーン》遺伝子に導かれる記憶と衝動に突き動かされる野鳥たちの神秘を加藤幸子さんはおおらかにたくましく切なく描いている。 世界は広く、人間が決めた国境の概念の意味の無さを知る。野鳥は人間《二本足》をこんな風に観ているのだ。 時には、人間以外の視点で既成概念にとらわれずに世界を観てみたい。
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この本は2年ほど前に読んだ傑作!なのだが、 レビューしてなかったので改めて。 この作品は鳥の視点から描いたきわめて稀な物語。 著者は完璧に鳥と化し、 「ジーン=遺伝子」に導かれる不安に震えながらも 果敢に運命に身を委ねていく。 理由はわからない、ただジーンの声に従い、 命がけ...
この本は2年ほど前に読んだ傑作!なのだが、 レビューしてなかったので改めて。 この作品は鳥の視点から描いたきわめて稀な物語。 著者は完璧に鳥と化し、 「ジーン=遺伝子」に導かれる不安に震えながらも 果敢に運命に身を委ねていく。 理由はわからない、ただジーンの声に従い、 命がけで海を渡る渡り鳥たちの逞しさ。 38度線を越えて飛ぶ鶴たちの姿に、 地や空にまで境界線をひく人間の愚かさを知る。 しかしこの本、絶版である。 古本を探すか、図書館で借りるしかないのが残念。 復刊ドットコムに復刊リクエストしたので ぜひ投票して下さい!! http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=55053
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(2007.11.30読了)(1999.03.27購入) (「MARC」データベースより)amazon ジーンが私を衝き動かす。さあ飛べ、海を渡れ、危険から逃れろ、産み出せ、そして休めと。遺伝子の記憶に導かれた鳥の一生を、鳥の視点で、感動的な迫力で描く。生き物への澄んだ眼差しが透...
(2007.11.30読了)(1999.03.27購入) (「MARC」データベースより)amazon ジーンが私を衝き動かす。さあ飛べ、海を渡れ、危険から逃れろ、産み出せ、そして休めと。遺伝子の記憶に導かれた鳥の一生を、鳥の視点で、感動的な迫力で描く。生き物への澄んだ眼差しが透徹する短編集。 文庫が出ています。 「心ヲナクセ体ヲ残セ」角川文庫、(2008/9/25)
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鳥の視点で世界をみたら、こんなふうなのかな。 虹色の鳥と一緒に、海を渡ったような気分になれました。 過度の思い入れを感じさせない淡々とした文章が魅力的。 前半の短編も面白いです。
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