巡礼者たち の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/04/11

私は読書が好きだが、読書以外にもしたいことがたくさんある。だから長編小説を読んでいて、「あ、ダメだ。文体が嫌いだ」「内容が薄いな、好きじゃないな」 と思ったら、その先はもう読まない。自分にとって重要でない本を読むのに費やす時間はない。 だが短編小説の場合はその見きわめが難しい。あ...

私は読書が好きだが、読書以外にもしたいことがたくさんある。だから長編小説を読んでいて、「あ、ダメだ。文体が嫌いだ」「内容が薄いな、好きじゃないな」 と思ったら、その先はもう読まない。自分にとって重要でない本を読むのに費やす時間はない。 だが短編小説の場合はその見きわめが難しい。ある作品を読んで 「つまらない」 と思っても、「次の作品はおもしろいのではないか? ここで読むのをやめるのはもったいないのではないか? まだ読んでいない最後の 2 篇が、もしかしたら大好きな作品かもしれない」 というもうひとりの自分の声に誘惑されて、なかなか 「もうやめた!」 と踏ん切りをつけられないからだ。 この本についていえば、最初の 「巡礼者たち」 は好みではないけれどエネルギーがあって 「読ませる」 かんじ。「東へ向かうアリス」、「撃たれた鳥」、「トール・フォークス」、「あのばかな子たちを捕まえろ」、「デニー・ブラウンの知らなかったこと」 はそれなりにおもしろく、悪くない。でもその後の 「花の名前と女の子の名前」 と 「ブロンクス中央青果市場にて」 がなんとも退屈でどうしても読み続けることができなかった。バスルームに 2 週間置いてみたけれど、どうしてもこの本を手に取る気にならず、他の本を読んでしまう。このまま読み続けるのは苦痛でしかないので、もったいないけれど途中でリタイヤすることにした。 なにがダメなんだろうなあ。いまや翻訳小説か字幕の世界でしか生きていない古風なセリフまわし? 悪い作品ではないと思うんだけど、どうしても好きになれない。エリザベス・ギルバートは 「食べて、祈って、恋をして」 の評価も高いので読みたかったんだけどなあ。こんなに好みに合わないなんて残念。翻訳者が別の人ならひょっとして読めるかもしれないけど、当分彼女の作品は手にとりたくない。

Posted byブクログ

2010/01/25

2010.01.24. 確か、小川洋子さんがどこかの本で薦めていらしたので、借りたような。p.70「東へ向かうアリス」まで読了。「デニーブラウン(十五歳)の知らなかったこと」は、これも小川さん編集の本で読んだような。こちらは、好印象。また、半年かそこらしたら借りるかな。

Posted byブクログ

2009/10/04

amazon.comの読者評でも10点満点続出…!という珠玉の短編集らしい。んーむ。確かにどれもなんとなく不思議な空気のある作品だ。特に私が好きだったのは奇術師と移民の親子の話だ。どの短編もおとぎ話的だけど、どこかにありそうな、誰かが抱えている思出のような、そんな話だった。ところ...

amazon.comの読者評でも10点満点続出…!という珠玉の短編集らしい。んーむ。確かにどれもなんとなく不思議な空気のある作品だ。特に私が好きだったのは奇術師と移民の親子の話だ。どの短編もおとぎ話的だけど、どこかにありそうな、誰かが抱えている思出のような、そんな話だった。ところで、私が10点満点でつけるとすると、うーむ、6点〜7点くらいかなあ。ジム・ジャームッシュあたりが映画化したらおもしろいかも。 (2000 Sep)

Posted byブクログ

2009/10/04

こんな物語が書けたらいいのに、とただそう思った一冊。 なんでもない人たちのなんでもない人生が美しい。

Posted byブクログ

2009/10/04

短編集を選ぶ時なにを基準にするか。わたしの場合はタイトル!ですがこの本一編一編タイトルを見るたびほんとに好みだなぁと思います。

Posted byブクログ