アジア都市の諸相 の商品レビュー
かばちゃんから、確かアジア都市のなんとか、という本がおもしろいと言われていて、この本がそうかわからないけど読んでみた。 まあ、都市の分析というのは、都市計画だけでなく、宗教、歴史、政治などいろんな観点から分析できるんだなと思った。 (1)i一番がくっときたのは、現在のシリ...
かばちゃんから、確かアジア都市のなんとか、という本がおもしろいと言われていて、この本がそうかわからないけど読んでみた。 まあ、都市の分析というのは、都市計画だけでなく、宗教、歴史、政治などいろんな観点から分析できるんだなと思った。 (1)i一番がくっときたのは、現在のシリアにあるアレッポの1850年の騒乱。今、シリアの紛争でよく名前を聞くが、オスマントルコ時代から、イスラムとキリスト教との対立、トルコとエジプトとの対立、そこへの欧州の介入という構造。いまとかわんないじゃん。中東の歴史をもっと学ばなければ、今の紛争の背景はとても理解できないなと痛感。(第6章) (2)フィリピンのマニラにおけるキリスト受難の追体験。最初にでてくる、アキノ大統領が夫の暗殺をキリストの受難にたとえていることにびっくり、その後の聖週間のマニラでの様々なにぎにぎしいイベント。随分、キリスト教も現地現地で受容の仕方が違うんだなと思う。とにかくど派手。(第8章) (3)イスタンブールの「イマーレット」、イスラムの慈善施設。中世イスラム社会で、旅人を受け入れ(たぶんイスラム教徒のみだろうけど)と学校を付属した慈善施設。でも、いわゆる貧民を対象としたものではないらしい。そういう施設を「イマーレット」と呼ぶことすら知らなかった。 都市の歴史的に国際比較する、特にアジアの都市を比較するという壮大な試みの端緒。これって学問でいうとどういう領域なんだろう。都市社会学?都市建築史?都市地理学?なんか知らないけど、壮大な研究分野が広がっていそう。
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