蒲生邸事件 の商品レビュー
分厚いので長く詰読にしていたけれど、休みの日に一気読みしました。面白い。超能力ありき、の設定なのでリアリティはないはずなのにリアリティを感じるのは、過去実際に起こった有名な歴史的事件を踏まえているからかな。読後、とても満足でした。
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現代から昭和11年の2.26事件の渦中にタイムトリップした高校生の物語。歴史については易しく解説してあるので、知識がなくても全く問題ありません。最初は主人公がせこくてイライラしますが、現代に帰れなくなってからの成長の仕方が著しく、嬉しくなります。SFからまさかのミステリへの展開に...
現代から昭和11年の2.26事件の渦中にタイムトリップした高校生の物語。歴史については易しく解説してあるので、知識がなくても全く問題ありません。最初は主人公がせこくてイライラしますが、現代に帰れなくなってからの成長の仕方が著しく、嬉しくなります。SFからまさかのミステリへの展開にはぐっと来ました。結局はタイムトラベラーであるかどうかより、自分が納得して生きられるかどうかだという事なんですね。蒲生邸の人々がとても愛しく思えるラストでした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
SFものと知らずに読み進めていただけに面食らったが、設定の細かさや丁寧な描写にすっかり入り込み、時空を超えた展開に次へ次へとページをめくる指がはやまった。
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初宮部作品が「蒲生邸事件」でした。 SFだけど、推理小説でもあって、時代小説とは言わないまでも歴史的要素も。宮部さんってこういうの、すごく上手いですよね。 いろんな要素を盛り込むと中途半端になりそうで怖いですけど、宮部さんのは全然気になりません。 登場人物がしっかり描かれていて...
初宮部作品が「蒲生邸事件」でした。 SFだけど、推理小説でもあって、時代小説とは言わないまでも歴史的要素も。宮部さんってこういうの、すごく上手いですよね。 いろんな要素を盛り込むと中途半端になりそうで怖いですけど、宮部さんのは全然気になりません。 登場人物がしっかり描かれていて、それに引き込まれるからなのかもしれません。
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宮部作品でもっとも読んでみたかったのがこれ。とても楽しみにしていた作品だ。買ったのはカッパ・ノベルスで500頁だが、文庫でも700頁あるらしい。 とにかく美しい しかし、面白いかと聞かれると、長すぎることもあってイマイチ。期待が大きすぎたかなぁ。すばらしい物語なんだが、タ...
宮部作品でもっとも読んでみたかったのがこれ。とても楽しみにしていた作品だ。買ったのはカッパ・ノベルスで500頁だが、文庫でも700頁あるらしい。 とにかく美しい しかし、面白いかと聞かれると、長すぎることもあってイマイチ。期待が大きすぎたかなぁ。すばらしい物語なんだが、タイムパラドクス感が皆無に近いのがさびしい。作者はSF色を薄めるためか、意図してここを外したのだと思うけれど、私の好みではなかったな。 PS) なんとなく「ファイナル・カウントダウン」を思い出したなぁ。
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SFがかった推理小説かとおもってたんですが、推理小説がかったSFでした。 少年の内面が徐々に変化していくとことかよくかけてたんだとおもいます。 でも、私、あんまりそーいう部分にそそられんのでねー ちょっと、展開が遅く感じてしまいました・ ちゅーても、やっぱり、うまいっすね。 ラス...
SFがかった推理小説かとおもってたんですが、推理小説がかったSFでした。 少年の内面が徐々に変化していくとことかよくかけてたんだとおもいます。 でも、私、あんまりそーいう部分にそそられんのでねー ちょっと、展開が遅く感じてしまいました・ ちゅーても、やっぱり、うまいっすね。 ラストはしっかりしめてくれます。 ちなみに日本SF大賞受賞作らしいっす。
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この本の良さを書くためには、そのまま結末まで書かなければいけなくなるのでやめておく。 内容としては、主人公がタイムスリップして蒲生邸にお世話になる。そこで殺人事件が起こる。 結末部分を読んで、読んでからしばらく経っていて、今思い出してもその部分しか思い出せないのだけれど、 私...
この本の良さを書くためには、そのまま結末まで書かなければいけなくなるのでやめておく。 内容としては、主人公がタイムスリップして蒲生邸にお世話になる。そこで殺人事件が起こる。 結末部分を読んで、読んでからしばらく経っていて、今思い出してもその部分しか思い出せないのだけれど、 私はこういう話が好きなんだなぁ、とあらためて思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
平成18年に読み終わりました。 文章の迫力瑞々しさに脱帽し ストーリーに呑み込まれ 最後には生きる元気をもらった気がします。 また、ミステリーとしても数々の伏線が敷かれていて、ぜひもう一度読みたいと思う作品でした。 内容に少しだけ触れると、 予備校の受験に上京した主人公(少年)が、時間旅行の能力を持つ男により昭和11年2月26日、 2・26事件の当日に運ばれる・・・ ぶっ飛んでるようですが、内容はSF+ミステリー+人間賛歌。 一生懸命生きよう思える作品です。 万人にお薦めです。
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文庫がなかったので新書で読んでみた。机で本を読まないわたしには、この新書はとても扱いにくくページを開く指が疲れた。内容についてはさすが宮部みゆき、中だるみがありつつも最後は感動の渦に巻き込まれる。ちょっと解せないのが、孝史が戻る時を選べるならばなぜにホテル火災後なのだろう。そん...
文庫がなかったので新書で読んでみた。机で本を読まないわたしには、この新書はとても扱いにくくページを開く指が疲れた。内容についてはさすが宮部みゆき、中だるみがありつつも最後は感動の渦に巻き込まれる。ちょっと解せないのが、孝史が戻る時を選べるならばなぜにホテル火災後なのだろう。そんなことを言い出すと、この作品の良さは台無しだ(笑 タイムトラベルなのだから壮大なストーリーを描くのかと期待した。だが、ちんまりした印象をどうしても受ける。二・二六事件は歴史の分岐点になる事件なのだ。結局、歴史の大きな流れに逆らうことは出来ないと話は締めくくる。ふきからの手紙を読む孝史は何を感じたのだろう。
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誰を基準に感想を書いたらいいのか悩ましい。結末さえ知っていれば何とでも言えるのは確か。まがい物の神よりも一個人としてしっかり生きようという結論でよいのかな。
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