デュシャンは語る の商品レビュー
人はこんなにも自由に生きることが出来るのだ!と思った一冊。 何よりデュシャンが素晴らしいのは、作品よりも彼の飄々とした佇まいにあると思われます。
Posted by
紛れも無く20世紀最大の知性の持ち主の一人だろう。 「透明な哲学」とでも例えようか 矛盾すらも矛盾なく受け入れてしまう想像を絶する透明性。 透明に相反する思想もまた透明だからだ。 あらゆる言葉を、とりわけ「自由」という言葉を陳腐化させてしまう 凄まじい精神の自由さ。 何を語っ...
紛れも無く20世紀最大の知性の持ち主の一人だろう。 「透明な哲学」とでも例えようか 矛盾すらも矛盾なく受け入れてしまう想像を絶する透明性。 透明に相反する思想もまた透明だからだ。 あらゆる言葉を、とりわけ「自由」という言葉を陳腐化させてしまう 凄まじい精神の自由さ。 何を語っていても何も語っていないように見えるし 実際何も語っていない箇所も多い。 その驚くべき知性はは自分の幸福を全く曇らせず あまりにも完全な人生を歩んでいるように見える。 悟りきった和尚と話をしているような痛快で透き通った生命の肯定がある。 ほとんど諦念と言ってもかまわないくらいだ。 この彼がほとんど「破壊」を意識せずに旧来の芸術を完膚なきまでに 叩きのめしてしまったのだから歴史というのは小気味がいい。 ただ、全くデュシャンを知らずに読むと逆にもったいないので 少しくらいは予習してから読んでみると良いでしょう。 アート史の中でただ「レディメイド」の創設者として理解するのではなく、 その真の創造性を理解した上で本書を読むとより深く物事がとらえられるようになるかと思います。
Posted by
〈既製品〉を使った作品によって、美術の概念をひっくり返してしまったマルセル・デュシャン晩年のインタヴュー。拍子抜けするくらい穏やかで淡々とした印象だが、よくみると「エロスとは?」「巨大です」なんていうとっぴなやりとりがあったりする。すかさずなんじゃそりゃ?とつっこみながら読む本...
〈既製品〉を使った作品によって、美術の概念をひっくり返してしまったマルセル・デュシャン晩年のインタヴュー。拍子抜けするくらい穏やかで淡々とした印象だが、よくみると「エロスとは?」「巨大です」なんていうとっぴなやりとりがあったりする。すかさずなんじゃそりゃ?とつっこみながら読む本。
Posted by
買った本。 マルセル・デュシャンに対するインタビュー。一芸術家のインタビューでありながら、人生哲学としても読める。3度も読んだ。
Posted by
マルセル・デュシャンは、便器にサインをして、「泉」という題をつけて作品にしちゃった人。そんな”レディメイド(既製品)”というのをやりはじめた人は、一体何で、どうしてそういうコトを始めちゃったんだろうか。そう思って読んでみた。結局チェスする時間が欲しかっただけじゃないのぉ?という気...
マルセル・デュシャンは、便器にサインをして、「泉」という題をつけて作品にしちゃった人。そんな”レディメイド(既製品)”というのをやりはじめた人は、一体何で、どうしてそういうコトを始めちゃったんだろうか。そう思って読んでみた。結局チェスする時間が欲しかっただけじゃないのぉ?という気もしないでもないが、全体として「ロックなオッサンや」という印象を受けた。かっこいいぜ。
Posted by
高校の時、デュシャンの「泉」がアリならばと、ぼーっとしてマックの灰皿にサインしたら店員に怒られました。芸術って難しい。
Posted by
- 1
- 2