大衆文芸評判記 の商品レビュー
フィクションなのだか…
フィクションなのだから時代考証の間違いは許される、という考えもあるかもしれませんが、史実を知っておいて損はありません。
文庫OFF
戦前の大衆文学(時代…
戦前の大衆文学(時代小説)の時代考証の誤りを厳しく指摘した本です。
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大衆文学史上の問題作を俎上にのぼせ、時代考証の立場から斬りまくった。当時の流行作家は、江戸のお目付役鳶魚を恐れると共に彼の著作を必読文献とした。大衆文学に大きな影響を与えた鳶魚の労作。 俎上に乗せられているのは次の作品である。 赤穂浪士 (大佛次郎) 青頭巾 (...
大衆文学史上の問題作を俎上にのぼせ、時代考証の立場から斬りまくった。当時の流行作家は、江戸のお目付役鳶魚を恐れると共に彼の著作を必読文献とした。大衆文学に大きな影響を与えた鳶魚の労作。 俎上に乗せられているのは次の作品である。 赤穂浪士 (大佛次郎) 青頭巾 (土師清二) 南国太平記 (直木三十五) 富士に立つ影(白井喬二) 紅蝙蝠 (長谷川伸) 鳴門秘帖 (吉川英治) 大岡政談 (林不忘) 大菩薩峠 (中里介山) 旗本退屈男 (佐々木味津三) 国定忠治 (子母澤寛) 本書は、癖のある文章で、作品をこき下ろしており、後味の良いものではないが、江戸時代を知るには貴重な本である。 鳶魚は、武士らしさや、身分というものにこだわっている。随所に「武士はそんな振る舞いをしない」「武士はそんな考え方をしない」というのが窺える。当然のことながら、江戸時代は階級社会であった。その感覚を現代人が実感ことは難しいが、意識して読むことにより、少しでも近づく事が重要ではないかと感じた。 それにしても、売れっ子作家達がいかに自由奔放に創作したことか。
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