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新安全保障論の構図 の商品レビュー

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2014/05/14

安全保障概念は、主体、脅威、対応手段のいずれについても本来著しく曖昧な概念であるが、その中でもとりわけ頻繁に取り上げられてきた問題は「誰の安全を保障するか」(主体)であろう。国際政治学では一般的には安全の主体は主権国家と考えられてきた(国家安全保障論)。しかし、これは国家間に強い...

安全保障概念は、主体、脅威、対応手段のいずれについても本来著しく曖昧な概念であるが、その中でもとりわけ頻繁に取り上げられてきた問題は「誰の安全を保障するか」(主体)であろう。国際政治学では一般的には安全の主体は主権国家と考えられてきた(国家安全保障論)。しかし、これは国家間に強い緊張があるとき(例えば冷戦)には自明のようであるが、緊張が緩和すると、なぜ国家の安全なのかという問に直ちにさらされる。 なぜ国家の安全は保障されなければならないかといえば、一つの自由主義的な答えは、国家を構成する人権をもった個人の生命が保護されなければならないからということになるであろう。

Posted byブクログ