雨更紗 の商品レビュー
二重人格は夏越し祭りの夢か? 幽霊に抱かれたのは雨夜の幻か? 鏡花の作品世界のような、少年と美女と青年と妖しげな屋敷と森の世界の中で織り成される 人格分裂者と少年愛の物語
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長野作品のアヤシイ世界に踏み込んだ本。 二重人格とか過去の事故?事件?とか複雑な事情が絡み合っていて、理解するまでに何度も読み返しました。きっと未だに理解しきれてない。 長野作品に登場する女性はけっこうみんなひねくれてます。
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妖艶、って言葉が似合う作品はこれが一番だと思う。記憶が曖昧で、人格も曖昧と言うのが余計にその妖艶さに色を加えている気がします。読み終わった後にもやっぱり疑問符は浮かぶのですが、2,3回読めばからくりが解るかと。
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それと解からない様に、二重人格の少年のお話。作られた人格が主人公です。2人の少年はお互いを従兄弟どうしだと思いこみ、お互いに会おうと行動。周りの人は二重人格だと解かりつつ、別人格として接する人、元の人格に戻れと接する人等が居ます。・・・・出てくる女性が怖かったり、きつかったり。
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雰囲気になかなか入れず、読みきれなくて、やっと読み終えられたときは面白い話だった。長野界の女ってなんでこんなに怖いんだろう。
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タイトルの字面でオチました。すごく綺麗。中身も綺麗な言葉がたくさんです。読むというより世界に触れるために開く本な気がします。
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和の雰囲気と、怪しげな舞台設定に惹かれて(苦笑) だって、疑ってくれといわんばかりだったんです…。でも、やはり細やかな描写はピッタリで綺麗でした。
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長野さんの作品の中で2番目くらいに好きです。情景描写が大好きで。落ち着いた雰囲気で読めます。雨の日の夜に読むのが一番雰囲気出ていいですねvv
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ザザ降りの雨ではなく、ポツポツと雨の降っているような日にゆっくりと読みたい作品。主人公と残像のように現れる従兄弟。しっかりとした結末は語られませんが、それもまた雨に煙っているようで一興。
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