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雨更紗 の商品レビュー

3.4

48件のお客様レビュー

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    6

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2021/06/26

雨更紗(河出文庫ー文芸コレクション) 著作者:長野まゆみ 発行者:河出書房 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 夏衣装に透ける痩せた胸の上へ教師はそっと手をおいた

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2021/04/04

単行本の初版を買ってた。ものすごく久しぶりに再読。 美しい文章と解けない謎。閉じた世界からいつまでも抜け出すことが出来ない…。 と、この何ともいえない気持ちを文章に残せないことがもどかしい!

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2020/10/03

いつぶりに読んだか?久々に再読。 言葉の選び方が独特で美しい。 「雨更紗」というタイトルのとおり、物語全体が雨の向こうにぼんやりと浮かび上がっているイメージ。 登場人物たちも、物語自体も、雨の向こうで崩れそうな輪郭で浮かんでいる。

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2020/03/19

誰も彼ももうひとつの人格を生きているのでは…? 祖母=寧子、伯母=安、玲=哉。 ゆらゆら、涼やかに雨にけぶる幻。

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2019/05/09

空気感を楽しむ系。 本人だけが知らない。 丘沢哉(はじめ)と児島玲(あきら)。従兄同士。 哉の家は出てこない。 御幸、出てこない弟。

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2023/01/25

昭和初期の匂いを持つ耽美小説 閉鎖的な集落の名門の素封家で何があったのか。 二重人格である哉と玲。 彼らを愛する学校の教師や画家…BLというより 背徳小説の感じ。 この少年の多重人格と、彼の血縁で過去の世界に 精神を飛ばして生きている寧子おば。 彼女がかつて亡きものにした御幸。...

昭和初期の匂いを持つ耽美小説 閉鎖的な集落の名門の素封家で何があったのか。 二重人格である哉と玲。 彼らを愛する学校の教師や画家…BLというより 背徳小説の感じ。 この少年の多重人格と、彼の血縁で過去の世界に 精神を飛ばして生きている寧子おば。 彼女がかつて亡きものにした御幸。 この三人と、この集落で行われる宵祭の晩の 少年の死が軸になって、解決されない狂気が 雨に閉じ込められた世界で綴られていきます。 薄くてすぐ読み終わってしまいますが、これが長かったら途中で読み疲れてやめたろうから、これで良かったのでしょう。 事件の真相や多重人格は解決されていませんが、解決や手の内を見せることを狙ったお話ではないので、雨に降り込まれて、周囲の人々のように 「こうだったのではないか」 と朧に考えてページを閉じるのが正解だと思いました。 ちょっとヘルマン・ヘッセの小説を思い出したのは 私だけかな?

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2016/01/29

物語としては終わっているけども、いろいろなことは何も解決(?)されていない。雨の不思議な魅力が感じられる。青い貝が印象的で心に残っている。 でも、結局のところよくわかっていないので、また再読読み直したいと思います!笑

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2015/11/01
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全体的に、よくわからないところが多いお話だったけれど、文章がとても美しくて引き込まれる。 雨更紗って題名の通りの雰囲気が全体にアンニュイな感じで漂っている感じがした。 雨の日に読みたい。

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2014/07/18

事の真相も、これからどう話が進んで行くのかもハッキリしないまま閉じられてしまう、宛ら辻褄の合わない夢の中の出来事のようでモヤモヤ感がある。なのに、そのモヤモヤ感すら耽美という世界に変えて「これでいいんだ」とうっかり思わせてしまう妙技、長野さん流石です。相変わらず言葉遣いが美しいで...

事の真相も、これからどう話が進んで行くのかもハッキリしないまま閉じられてしまう、宛ら辻褄の合わない夢の中の出来事のようでモヤモヤ感がある。なのに、そのモヤモヤ感すら耽美という世界に変えて「これでいいんだ」とうっかり思わせてしまう妙技、長野さん流石です。相変わらず言葉遣いが美しいです。

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2013/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

正直に言って、よくわからないままでした・・・ 二重人格で、交互にくるくるなるので、混乱してしまいました。 もう一度整理しながら読むと、色々な謎が解ける・・・のでしょうか。 全体を通して、雨の印象がとても強いです。 少年と雨。 ものすごく繊細な、ガラスみたいな物語だな、と感じます。 機会を見て、また読み直してちゃんと考えて見たいです・・・

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