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告白 の商品レビュー

4.2

19件のお客様レビュー

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2012/09/05

大和銀行NY支店での無断国債売買で1000億円を超える損失を出した事件の回想録です。 これは天下の奇書ですね。自己弁護、責任転嫁から始まり日本の金融界の悪弊の批判まで。人間の業が凝縮されているような一冊でありました。 フロントとバックの分離、精緻を極めるリスク管理手法など、この大...

大和銀行NY支店での無断国債売買で1000億円を超える損失を出した事件の回想録です。 これは天下の奇書ですね。自己弁護、責任転嫁から始まり日本の金融界の悪弊の批判まで。人間の業が凝縮されているような一冊でありました。 フロントとバックの分離、精緻を極めるリスク管理手法など、この大和銀行NY事件はもう起こり得ない仕組みは作られておりますが、人間の業が変わらない以上、また別のステージで繰り返されるのではないでしょうか。 NHKの「マネー革命」全3巻などと合わせ、今日読んでもじゅうぶん面白かったです。

Posted byブクログ

2012/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前職場の先輩に教えてもらった一冊。ようやく読みました。当該事件当時は高校生くらいだから、リアルタイムではよくわからないけど、同業界人として、いま、読んでみるとなんとも恐ろしい事実経過。今となってはリアリティを持って想像がつくだけに、おっかね~と。

Posted byブクログ

2012/05/24

 リスク管理というテーマから派生して読んだ。  初めは犯罪を犯した本人が自分を正当化するために都合の良いように書いていると思っていたが、徐々に会社の管理とはという視点で読めるようになった。  人を信じることの大切さとリスク、国の違いによる文化や考え方の違いも考慮し、人への信頼上の...

 リスク管理というテーマから派生して読んだ。  初めは犯罪を犯した本人が自分を正当化するために都合の良いように書いていると思っていたが、徐々に会社の管理とはという視点で読めるようになった。  人を信じることの大切さとリスク、国の違いによる文化や考え方の違いも考慮し、人への信頼上のリスクを軽減するためには、いかに日頃のコミュニケーションが大事かを知らされた。と同時に、逆境の時にこそ頼りになる、親兄弟、親友たちの存在も。  彼は獄中でこれを書いたが、当初その状況を鑑みそれを失敗と考え、その原因を考えていたようであるが、実は「結果が出ていないのに原因を探求するほど無意味なことはない」と思い直し、人生はまだ終わっていないのだから、このことが「成功の原因にもなりうる」と気づくのだ。これは人生哲学の良い言葉の中に入れるに相応しい言葉だと思う。失敗を踏み台にできるアメリカの社会風土がそうさせているのであれば、日本も是非見習いたいものである。

Posted byブクログ

2011/10/10

仲間の仕事のミスを庇い自分が追い込まれていく。誰にでも起こりうる実話。当事者自身による告白本。世に言う大和銀行ニューヨーク支店事件。

Posted byブクログ

2009/10/04

元大和銀行ニューヨーク支店行員。米国債権取引の第一人者。12年間にわたる無断取引で、970億円におよぶ損失を告白し、米司法当局逮捕される。本人の半生記です。もっとエリート行員なのかとおもっていました。自分のやった事を正当化するところ等あり、いやな気分になりましたが、恋人の存在や家...

元大和銀行ニューヨーク支店行員。米国債権取引の第一人者。12年間にわたる無断取引で、970億円におよぶ損失を告白し、米司法当局逮捕される。本人の半生記です。もっとエリート行員なのかとおもっていました。自分のやった事を正当化するところ等あり、いやな気分になりましたが、恋人の存在や家族の存在の大きさに感動しました。また、大蔵省や銀行の体質、米当局との司法取引等、ドラマや映画のような話がでてきます。現実にあるんだなあと。

Posted byブクログ

2009/10/07

大和銀行ニューヨーク巨額損失事件の話。 そもそもの著者はそこまでプロフェッショナルに育成されたトレーダーではないので、金融ビジネスを深く知るというより、当事者としてのドキュメンタリーといったところか。当時の大蔵に対する批判などは突っ込みが詳細な突込みが少ない、漠然とした批判、内部...

大和銀行ニューヨーク巨額損失事件の話。 そもそもの著者はそこまでプロフェッショナルに育成されたトレーダーではないので、金融ビジネスを深く知るというより、当事者としてのドキュメンタリーといったところか。当時の大蔵に対する批判などは突っ込みが詳細な突込みが少ない、漠然とした批判、内部視点が少ないのは仕方ないかな。アメリカの刑務所の様子も少し書かれていてその点は興味深い。

Posted byブクログ

2009/10/04

かなり筆者の自己擁護が入っていて、こうはなりたくないと思う反面、筆者の聡明さやタフさにも関心。 専門的知識必要だが、金融に興味ない人でも読める。

Posted byブクログ

2009/10/04

大和銀行ニューヨーク支店による巨額損失事件。 当時の大和銀行にしろ大蔵省にしろ、いい加減さが面白い。 まあ世の中どこでも、こんな程度なんでしょうね。 きっと損失を取り戻して隠し通せた人も、世の中には星の数程いるんでしょうね。

Posted byブクログ

2009/10/04

1995年、大和銀行ニューヨーク支店による巨額損失事件が勃発。12年間の裏帳簿、裏トレーディング、裏取引によって、誰にも知られないまま、970億円を手にすることになった、その核心を知る人の手記。

Posted byブクログ