「少年A」この子を生んで… の商品レビュー
やっぱりニュースは、ただのショー
酒鬼薔薇くんのお母さんとお父さんが、彼がどういう子どもだったか、どういう接し方で育てたかを、生まれたときから逮捕される日まで振り返る本。 事件の進行と同時に彼が家でどういう態度だったのか、時系列がわかりやすく書かれていて、本当にリアル。 この事件は漫画の影響、バイオレンス...
酒鬼薔薇くんのお母さんとお父さんが、彼がどういう子どもだったか、どういう接し方で育てたかを、生まれたときから逮捕される日まで振り返る本。 事件の進行と同時に彼が家でどういう態度だったのか、時系列がわかりやすく書かれていて、本当にリアル。 この事件は漫画の影響、バイオレンス映画の影響、育て方の問題、子どもからのSOSを感じれなかったまわりの大人の責任。彼は鬼畜。サイコパス。多重人格。というのは勘違いだった。 彼の絵、作文がそのままのカタチで載っていたら文句なしだった。写真も絵もひとつもないのが残念でならない。 がんばったな、お母さん。
トウキョウ
古本で買って読む。1999年刊行。 神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇(聖斗)事件)の加害者(事件当時14歳)の両親による手記。 自らをも被害者のように主張していることを書いているように思えた。
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被害者のご遺族にお悔やみを申し上げます。 この本を書いたお父さん、お母さんにも感謝をしたい。とても勇気がいることだと思う。 神戸連続児童殺傷事件の犯人酒鬼薔薇聖斗の両親が書いた本。読んでいて辛かった、怖かった。私も子供を持つ親だが、子供が死ぬよりもキツイ事が有るんだと知らされた...
被害者のご遺族にお悔やみを申し上げます。 この本を書いたお父さん、お母さんにも感謝をしたい。とても勇気がいることだと思う。 神戸連続児童殺傷事件の犯人酒鬼薔薇聖斗の両親が書いた本。読んでいて辛かった、怖かった。私も子供を持つ親だが、子供が死ぬよりもキツイ事が有るんだと知らされた一冊。 本を読む限りだと、昭和の子育てではあるかもしれないが、当時は当たり前に行われた教育様に思う。未成年の犯罪は親に大部分の責任があると思っていたが、こういったケースも有るのだと。レアケースだが、そういった傾向を持つ遺伝子を持って生まれて来てしまった子なんだと思う。この本を読んだだけで思う感想ではないは、こういったケースは本人も辛いし、レアだが一定数発生するので周りがその事に気付きケアしていくしか無いと思うのだが。 人類のどう仕様もなく、辛い一面。
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逮捕後の父親の手記と少年が生まれてからの母親の手記。 少年Aがどのように育ってきたかが主なテーマのようだ。 ・生後1ヶ月でトイレで排泄をさせる。 ・弟2人に(事件を起こした)兄を恨まず助けるよう促す。 ・少年が隠し持っていたAVを発見し、友人と共に見ることを禁じ父親と一緒に見ることを強制する。 などのギョッとする行動があるものの、少し過保護な普通の母親だなぁという印象。 その一方で、小学高学年から中学生まで問題行動が多く、中でも腕時計を拳に巻いて友人の歯が折れるまで殴るなど、常軌を逸する行動があるのに、息子への評価がおっとりした根の優しい子。 専業主婦であり、部屋にも出入りしていながら猫やナメクジの解体、凶器の所持など何も勘付かなかったこと。 など、ちょっと不自然な点もあるが、病院へ連れて行ったり児童相談所へ通ったり、割りと行動を起こしている熱心な母親に思えた。 絶歌を読んでからこちらを読んだのだが、同じエピソードを両者の視点で見れたので両方読むと膨らみが出て面白かった。
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感想 加害者家族への目。人間には限界がある。自分のことになると言い訳をするが他人の場合にはそうはいかない。完璧を求め失敗に対して罰を求める。
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悲しいな悲しいな。 愛情持って育ててた我が子が、罪を犯した。 親として出来うる限りやっていたんだと思う。 神の目線からなら、あの時こうすればよかったと言えるけど、当事者がそんな完璧にはできない。 急な逮捕後生活が一転し、加害者の親として世間とマスコミに追われてビクビク暮らす日々。 特に印象的なのが、自分(母)はお尻をぶつ位はしてるけど叱っていたつもりだったのに、少年Aの供述では虐待を受けていたという事になっていてそれがのちの犯行に繋がったというもの。 真実は当然分からないが、私は母の認識の方が真実に近い気がする。 幼年期の子供の場合自分中心のものの見方だから凄い嫌なことされたというそこの部分だけの感情を、さらに少年Aは記憶力が人並み外れているので延々と持った。 そして、家庭内で叱られる含めて嫌なこともあれば、家族で遊ぶ、出かけるなど楽しい事もあったはずだが、逮捕後の少年Aの中には嫌な事しか思い出せなくなっているのかもしれない。 作中で命について触れていたけど、 亡くなった被害者のお2人のご冥福をお祈りし、怪我された被害者のお2人と全ての被害者家族の皆様にどうか心の平穏が訪れますように。 そして、加害者家族も救われて欲しい。
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こんなんどうしようもないよね…という投げやりな感想を始めに持った。何か悪いことが起こった時の原因を日本人は求めたがりすぎだと思うんだよ。やれこの躾が悪かっただの、この変化を見逃しただの、親の生活がーだの。こうだったからこうなった!と決めつけないと収まりが悪い国民性。そんなん誰にも...
こんなんどうしようもないよね…という投げやりな感想を始めに持った。何か悪いことが起こった時の原因を日本人は求めたがりすぎだと思うんだよ。やれこの躾が悪かっただの、この変化を見逃しただの、親の生活がーだの。こうだったからこうなった!と決めつけないと収まりが悪い国民性。そんなん誰にも分からんよね。 手記全てを信じるわけにはいかないけれど、親御さんはとにかく運が悪かった。あからさまにヤバい家でヤバい生活していた訳ではないし、決してネグレクトだった訳でもない。非行の兆候があってからの対応も完璧とは言えなかったかもしれないけど、何もしなかった訳じゃない。ひたすら運が悪かった。最悪に最悪が重なってしまった。 「遠目からでも淳君(行方不明)のお母さんが心配げで寂しそうな表情をされているのがわかりました(115頁)」 は顛末を知るだけに悲しくなったし 「お父さんなんか、心配しすぎて、自分までつわりになってしまいました。でも、お母さんはつわりとか全く平気でした(126頁)」 は涙が出そうになった。自分を"お母さん"って書けること、どれだけ嬉しかったんだろうな… こうなってしまった以上、例え本当に親が悪い訳じゃなくても、世間に対してはお詫びを続けないといけないこの国で、お気の毒に…とひたすら思う。
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子育てに正誤も何もないが、個人的にAに同情する部分も多々ある。度々Aが問題を起こした話があるが、すべてのAの言い分を「言い訳」と書いてある。この時点で駄目じゃん!て思う。それにAVを見つけた時何故そっとしてやらないんろう。父親はまだマシだが、全体的に無神経さが感じ取れ最後の方腹が...
子育てに正誤も何もないが、個人的にAに同情する部分も多々ある。度々Aが問題を起こした話があるが、すべてのAの言い分を「言い訳」と書いてある。この時点で駄目じゃん!て思う。それにAVを見つけた時何故そっとしてやらないんろう。父親はまだマシだが、全体的に無神経さが感じ取れ最後の方腹が立ってきた。本人任せにも程がある。世界を広げてあげる努力がない。絵本を読ませただろうか? そもそも引用されてる精神鑑定書には異常疾患無しだが、明らかにAはボーダー(サイコパス)でしょう。そこに躾も何もない。
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あえて評価はしない。このような犯罪に関係のある人の著書は、買わないと決めている。この印税をすべて被害者に渡すことが書かれているが、それも妥当なのかどうかわからないので、今までこの手の本は読まないできた。昨日、たまたま図書館で見て何気なく手に取った。 ここには、両親の苦悩が書かれて...
あえて評価はしない。このような犯罪に関係のある人の著書は、買わないと決めている。この印税をすべて被害者に渡すことが書かれているが、それも妥当なのかどうかわからないので、今までこの手の本は読まないできた。昨日、たまたま図書館で見て何気なく手に取った。 ここには、両親の苦悩が書かれている。両親はなぜこんなことになったのか、と心から本当にわからないのだと思う。でも、小学生に残酷なスプラッター映画をずいぶん見せていたり、ヒトラーの本を買い与えていたり。それらのことを普通に書いている。責めるわけではない。そういう事が子供の心に深刻な影響を与えることは最近の研究ではよく言われているが、この本の発行年は1999年。その17年ぐらい前に始まった子育てだから、その情報がなく、子どもと映画を楽しむ、親も観ているのだから大丈夫、という感覚があったとしても、時代的に親が特に無知だったわけではないのだろうか。 1999年の発行で、この時点で「少年A」は17歳だったという。あの事件からもうそんなに年月が経ったのかと思った。この「少年A」は、その後数年前だったか、自分でも事件の時のことを本に書いたが、そのことは両親も全く知らなかったと何かで読んだ。 少年Aのご家族の苦悩。被害者の方の苦しみはどんなことがあっても消えない。
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当時の少年Aを取り巻く状況は、人によって言うことが違う。社会か、母親か、父親か、本人か、誰が客観的事実を言っているのか興味深い。反省をして取り繕ったり自分をいい人物に見せようと思っていないという意味では、本人が言うことが一番の真実かもしれない。被害者のことを思うと気が咎めるけど、...
当時の少年Aを取り巻く状況は、人によって言うことが違う。社会か、母親か、父親か、本人か、誰が客観的事実を言っているのか興味深い。反省をして取り繕ったり自分をいい人物に見せようと思っていないという意味では、本人が言うことが一番の真実かもしれない。被害者のことを思うと気が咎めるけど、絶歌を読んだ方がいいのかな。 しかし妊娠中に読む本ではなかった。
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