ブルーノート再入門 の商品レビュー
ブルーノート・レーベルに関する雑文集。Blue Noteと云うジャズの専門レーベルが、何故かくも偏愛の対象になり得たのかが能く判る。Blue Note=ハード・バップと云う印象が強いが、アルバート・アモンズ等のブギウギ・ピアノの録音から始まったと言うのが面白かった。
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編者の行方氏はブルーノートの姉妹レーベル、somethin'elseのプロデューサー。かの大西順子を世に出した人である。 はじめて買ったブルーノートのLPレコードはハービー・ハンコックの『処女航海』だったと思う。オスカー・ピーターソンやスタン・ゲッツあたりからジャズに触...
編者の行方氏はブルーノートの姉妹レーベル、somethin'elseのプロデューサー。かの大西順子を世に出した人である。 はじめて買ったブルーノートのLPレコードはハービー・ハンコックの『処女航海』だったと思う。オスカー・ピーターソンやスタン・ゲッツあたりからジャズに触れたものにとって、この音楽の美しさは衝撃的だった。いまでもイントロのリフが出た瞬間やハバードのトランペット・ソロなどはぞくぞく来る。動くディンギーのモノクロ写真にみどりを配したジャケットも大好きで部屋に飾ったりしていた。これがモード奏法を使った新主流派であるなんてことを知ったのはずいぶん後のことだし、ましてこのレコード会社の創業者や録音技師になどまったく思いは及ばなかった。 CD時代になって数々の名盤がリマスターされたりして何度も再発されているが今手元にあるブルーノートのアルバムは200枚弱だ。ホレス・シルヴァーなんか聴きながら本書を読んで、また改めてこの偉大なレーベルを見直したくなってきた。 ブルーノート栄光の1500番台(オリジナルのレコード番号)のなかから「私の」ベスト3を。 1.ブルー・トレイン(ジョン・コルトレーン) 2.ヴィレッジ・バンガードの夜(ソニー・ロリンズ) 3.イントロデューシング・ケニー・バレル (『処女航海は』4000番台でした。)
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