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毒笑小説 の商品レビュー

3.6

264件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    118

  3. 3つ

    81

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    3

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2022/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブラックユーモアの詰まった12編であった。 現実離れした設定のストーリーもあったが、それはそれとして結末がどうなるのか楽しみになる話が多かった。 特に『花婿人形』『ホームアローンじいさん』はクスッと苦笑してしまう内容。 『つぐない』は少しほろっとしてしまう内容。

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2022/10/15

世の中に対する悪口をいろんな作品のパロディにした短編集。 巻末の京極夏彦との対談も面白い。 「笑いの根底に悪意あり」に共感しかない。 前作の怪笑小説よりこっちの方が私は好き。

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2022/09/28

最初の3話読んで、どれも面白くないと思ったのでもうこれ以上は……東野さんはハズレがないと思ってたがまさかでした。残念。

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2022/08/21

東野圭吾にしては珍しいパロディーを書いた作品で、バカっぽく笑えてとても大好きな作品だった。一つ一つの作品が短いため読みやすく、笑いのエッセンスが詰まっていた。解説にある東野圭吾とある作家との対談も楽しめた。

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2022/07/09

1999年第1刷、集英社の集英社文庫。12編。『マニュアル警察』極端なマニュアル依存を描くものは割合にあるという意味で一番オリジナリティは低いか。『つぐない』男の思いもわかるし、それに対する周囲の反応もごく普通なのだが、どこか滑稽。『誘拐電話網』どこまでが誘拐があるのか、そしてそ...

1999年第1刷、集英社の集英社文庫。12編。『マニュアル警察』極端なマニュアル依存を描くものは割合にあるという意味で一番オリジナリティは低いか。『つぐない』男の思いもわかるし、それに対する周囲の反応もごく普通なのだが、どこか滑稽。『誘拐電話網』どこまでが誘拐があるのか、そしてそううまくいくのか、不思議えおかしみのある世界。 収録作:『誘拐天国』、『エンジェル』、『手作りマダム』、『マニュアル警察』、『ホームアローンじいさん』、『花婿人形』、『女流作家』、『殺意取扱説明書』、『つぐない』、『栄光の証言』、『本格推理関連グッズ鑑定ショー』、『誘拐電話網』、他:対談『守れ、笑いの牙城。めざせ、「お笑い」ルネッサンス!』(京極夏彦と東野圭吾の対談)、

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2022/10/05

皮肉が効いててどれも面白かった。 殺意取扱説明書、つぐない、栄光の証言が特に好き。 殺意取扱説明書は私も手元に欲しい笑 読み物として普通に面白そうだ。 つぐないは良い話だった。 何事もいつ始めたって恥ずかしいことじゃないし、むしろ行動力に自信を持って欲しい

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2022/06/19

絶妙なシリアス感とユーモアのバランス。だからこそ思わず声を出して笑ってしまう巧妙さ。 表や裏や裏や裏を考えたり、何かの出来事からの想像力をいかに広げられるか。 後書きの京極夏彦さんとの笑いに関する対談も併せて面白い。

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2022/07/06

マニュアル警察やホームアローンじいさんの不毛な感じがいい。 つぐない この年齢になると、自分のに対するつぐないというのは理解できる。 がんばってきた人生だからこその、主人公の決断だったのだろう。

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2022/05/03

「誘拐天国」と「ホームアローンじいさん」が結構好きだった 誘拐天国は途中から、「どんだけ金持ってるねん」ってずっとツッコミ続けてた ホームアローンはじいさんの、あまりにも一人では何もできない感じが高齢者への風刺で笑えた

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2022/04/11

「東野圭吾」の短篇集『毒笑小説』を読みました。 『怪笑小説』に続く、「東野圭吾」によるちょっと毒のある短篇集です。 -----story------------- 塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。 何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間...

「東野圭吾」の短篇集『毒笑小説』を読みました。 『怪笑小説』に続く、「東野圭吾」によるちょっと毒のある短篇集です。 -----story------------- 塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。 何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつく…。 前代未聞の誘拐事件を扱った『誘拐天国』をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース! 名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。 「笑い」追求の同志、京極夏彦との特別対談つき。 ----------------------- 収録されているのは、以下の12篇。  ■誘拐天国  ■エンジェル  ■手作りマダム  ■マニュアル警察   ■ホームアローンじいさん  ■花婿人形  ■女流作家  ■殺意取扱説明書  ■つぐない  ■栄光の証言  ■本格推理関連グッズ鑑定ショー  ■誘拐電話網 単に毒があるだけでなく、社会批判を含んだ作品や感動できる作品が並んでいて、『怪笑小説』以上に楽しく読めましたね。 最も印象に残ったのは『誘拐天国』。 指示待ち症候群の現代っ子への警告なんでしょうが、老人の知恵と資産を活用した痛快な誘拐劇として楽しく読めました。 身代金が一億円じゃ安い… とプライドを傷つけられ激高する金持ちの心情も面白かったなぁ。 以下、その他の印象に残った作品の紹介です。 『誘拐天国』は食用捕鯨における食文化の違いやペットブーム、環境破壊等、多様なテーマが織り込まれていて、考えさせられました。 『女流作家』のようなトリック。 本当にありそうで、ちょっとゾクッとしましたね。 『殺意取扱説明書』の、殺したいほど憎んでいるのに殺せないところは、以前に読んだ『殺人の門』と同じテーマで、比較しながら読んじゃいました。 『つぐない』は泣けたなぁ。 読み終わったあと目頭が熱くなってしましました。 『変身』や『宿命』との関連性を感じる作品でしたね。 この物語は良かった。好みです。 『栄光の証言』は同情しちゃいました。 ひとつの嘘をつくと、その嘘が発覚しないために、次々と上塗りの嘘をつかなきゃいけなくなるんだよなぁ。 『本格推理関連グッズ鑑定ショー』は『名探偵の掟』に収録されている『壁神家殺人事件』の続篇? 『名探偵の掟』で完結したはずの物語なのに、本作で真相が暴かれます。 先に『名探偵の掟』を読んでおいて良かった。 「天下一大五郎」ファンは必見ですね。 『誘拐電話網』は昔流行った不幸の手紙を思い出すような内容。 手段が電話ってのも仕事柄、気になりましたね。 実際にあり得そうな内容なので怖い。 巻末の「東野圭吾」と「京極夏彦」の特別対談も作品の舞台裏が暴かれたり、薀蓄が語られたりしていて楽しく読めましたね。 『秘密』は当初笑いを狙った作品だったなんて… ホントに驚きです。 笑いと感動は紙一重なんでしょうかね。 ●笑小説3部作の残りの一冊、『黒笑小説』も読んでみたいですね。

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