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任侠映画伝 の商品レビュー

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2024/09/24

おそめさんの旦那になる、俊藤浩滋の自伝。かなり誇張して描かれているところがもしかしたらあるかもしれないが、それはそれで良いと思う。戦後の時代の大きな流れが見える。 任俠映画の夢とロマンとは、私利私欲や打算を抜きにして男が命を賭ける、その純粋さが人の心を打つのだとおもう。 のちの...

おそめさんの旦那になる、俊藤浩滋の自伝。かなり誇張して描かれているところがもしかしたらあるかもしれないが、それはそれで良いと思う。戦後の時代の大きな流れが見える。 任俠映画の夢とロマンとは、私利私欲や打算を抜きにして男が命を賭ける、その純粋さが人の心を打つのだとおもう。 のちの暴力団の利害関係や私利私欲による抗争を描く映画と違い、任依映画は依客の映画であって、登場するやくざ者は犠牲的精神に生きている。弱いもののため、義理と人情のため、という昔から日本人の持っていた精神を命がけでつらぬく。現実にそんなことをしたら「アホかいな」となるかもしれないが、みんなその精神に共鳴したからこそ、十年間、任俠映画をつくりつづけることができたという。

Posted byブクログ