冷たい密室と博士たち の商品レビュー
S&Mシリーズ第2弾。 舞台はN大学の低温施設。 またもや密室殺人が起きます、、、、っていうか、密室殺人ばっかりです。 よく思いつくなーと感心するばかり。 推理しようという気が失せます。
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犀川&萌絵、いわゆるS&Mシリーズの2作目です。本来、これが作家森博嗣のデビュー作というか、4作投稿した連作の1作目だったらしいのですが、1作目にインパクトの高い作品を持ってくるために本来4作目だった「すべてがFになる」が1作目になったようです(森博嗣Wikipediaより) ...
犀川&萌絵、いわゆるS&Mシリーズの2作目です。本来、これが作家森博嗣のデビュー作というか、4作投稿した連作の1作目だったらしいのですが、1作目にインパクトの高い作品を持ってくるために本来4作目だった「すべてがFになる」が1作目になったようです(森博嗣Wikipediaより) ・あらすじ 同僚の喜多助教授の誘いで、N大学工学部の低温度実験室を尋ねた犀川助教授と、西之園萌絵の師弟の前でまたも、不可思議な殺人事件が起こった。衆人環視の実験室の中で、男女2名の院生が死体となって発見されたのだ。完全密室のなかに、殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか? しかも、殺された2人も密室の中には入る事ができなかったはずなのに? 研究者たちの純粋論理が導きでした真実は何を意味するのか。 この作品より、犀川の親友の喜多北斗が登場します。前回と違い、今回はオーソドックスな密室物。 解決までの時間も結構ながく、喜多や萌絵がさまざまなディスカッションしていろんな推理が飛び交います。 ただ、面白いのは三人が頭の良い理系人間なのに、三者三様の違いを描いているし、しかもその特徴が推理の仕方にも現れていて、うまく人物がえがかれているなあと感心しました。
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これ評価分かれるだろうなぁ。私には実験室やキャンパスがリアルにイメージできるのですが・・・。派手な仕掛けはないものの、納得できる展開。私は好きです。
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大学の研究施設の低温実験室が舞台のミステリーです。 犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌が見学に訪れた夜に二人の学生が低温実験室で発見されます。 被害者はなぜ?犯人はどうやって実験室に入ったのか? 正統派ミステリーです。
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森さんの話はやっぱり理数系だなぁ…。あんまり得意じゃない。事件自体よりも犀川の思考がおもしろかったです。最後の数学は何のために〜のくだりは特に好き。
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今回の殺人現場が大学の研究室内という設定がすごい。理系人間の頭の良さ、回転の早さを思い知らされる。ちょっと我々文系人間では事件を再現し得ないものだと思う。登場人物が魅力的。犀川の姿勢に作者森の思考をうかがい知る事ができる。「役に立たないもののほうが楽しいじゃないか…最も役に立たな...
今回の殺人現場が大学の研究室内という設定がすごい。理系人間の頭の良さ、回転の早さを思い知らされる。ちょっと我々文系人間では事件を再現し得ないものだと思う。登場人物が魅力的。犀川の姿勢に作者森の思考をうかがい知る事ができる。「役に立たないもののほうが楽しいじゃないか…最も役に立たないということが、数学が一番人間的で純粋な学問である証拠です。人間だけが役に立たない事を考えるんですからね」う〜ん、なるほど
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酒を飲むと眠ってしまう男性は嫌いだ。 眠気に襲われるのはわかるけれど、それを乗り越えてもらわないと。 けれど、この作中で。 情けないことにあっという間に酒に酔い、眠りこけてしまう。 そんな犀川創平に、完全に、ノックアウト。 山奥、研究所、密室、不可能犯罪? 熱気、...
酒を飲むと眠ってしまう男性は嫌いだ。 眠気に襲われるのはわかるけれど、それを乗り越えてもらわないと。 けれど、この作中で。 情けないことにあっという間に酒に酔い、眠りこけてしまう。 そんな犀川創平に、完全に、ノックアウト。 山奥、研究所、密室、不可能犯罪? 熱気、寒気、怜悧、秩序、混乱。 トリックも犯人もある意味とても納得のいくものではあるけれど。 何よりも、その犯罪を計画し、冷静に検討し、修正し、変更し、完遂する。 その意志の力に圧倒される。 たとえ他者には理解できずとも、構わない。 全てを賭けても守りたい何かを定義するのは、本人だから。 本人たちにとって、決して譲れない何か。それを侵す者を排除するのは、本人だから。 暑い熱い夏にこそ、この冷たい密室を堪能して欲しい。 凍えそうに冷えた、殺意を感じ取って欲しい。
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シリーズ第2作目です。 私の中では、一番本格ミステリィっぽい作品である、と定義されています。 喜多助教授にフォーリンラブした方も多いのでは?
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この人の作品、いかにも理系の人が書きました的作品で敬遠しがちだったんだけど、読みました。 ま、思ったより良く出来てる方じゃねーかな。(笑) この作品が、森博嗣の作品でも読みやすい方だってーのもあるかもしんない。 理系が苦手な人間の感情的な部分も、ソコソコ上手く書けてると思うよ。 ...
この人の作品、いかにも理系の人が書きました的作品で敬遠しがちだったんだけど、読みました。 ま、思ったより良く出来てる方じゃねーかな。(笑) この作品が、森博嗣の作品でも読みやすい方だってーのもあるかもしんない。 理系が苦手な人間の感情的な部分も、ソコソコ上手く書けてると思うよ。 たださ〜、こーゆーのって誰でも書けるよね? 企画考えて、それを正確に文章にして… レポートじゃないんだからさ、文章に一番大事な文章の「テンポ」ってモノを考えて欲しい。 読んでて読みづらく感じるのは、必要なことだけを書くから。 何のための日本語かわかってないよなぁ。 文章って声に出さなくても読みやすさ、音つーの?テンポが大事なのよね。 声に出して読みたい日本語でも読んで、もう少し勉強してほしい。 他の作品ではあまり気にならないのだけど、この人の作品はやけにそれが気になった。 ミスターサイボーグ(大学の頃の教授)を思い出したよ。
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実質のデビュー作。 当方文系だが、理系の研究室の雰囲気がものすごいよくわかる。衝撃度ではすべFにかけるが(って当たり前。編集部もそう判断してすべFをデビュー作にしたんだら)緻密な密室トリック。大好きです。
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