砂漠化防止への挑戦 の商品レビュー
1994年に国連で採択された『砂漠化防止条約』の意味する砂漠化とは、「乾燥、半乾燥および乾燥性半湿潤地域において、気候変動や人間活動を含むさまざまな要因によって起こる土地の劣化」を意味し、乾燥地の森林がサバンナに、サバンナがステップに、ステップが砂漠に変わっていくことである。 し...
1994年に国連で採択された『砂漠化防止条約』の意味する砂漠化とは、「乾燥、半乾燥および乾燥性半湿潤地域において、気候変動や人間活動を含むさまざまな要因によって起こる土地の劣化」を意味し、乾燥地の森林がサバンナに、サバンナがステップに、ステップが砂漠に変わっていくことである。 したがって『砂漠緑化』とは砂漠化防止の有効手段としての緑化であり、サハラ砂漠のような不毛な土地を緑の平原に変えて、人類が直面する食料問題や地球温暖化問題の解決を目指すものではない。例えれば、アフガニスタンにおいて、中村哲医師らによって灌漑設備が建設されて、砂漠化しつつあった土地を豊かな農地に変えた事例がそれに当たる。本書は図書館のリサイクル本として手に入れた。
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1998年刊行。◆薄い塩水を地下水として組み上げ灌漑農業に使用⇒塩害、過放牧・過栽培、燃料・飼料として木材を過使用、これらの基礎要因たる人口増。沙漠化の要因は地球温暖化以上に先の人為的要因にある。このスタンスから導かれる砂漠化要因論は他書でもある。◇ただ、沙漠化の要因分析に関し、自然循環・生態系が保全できなかった要因を先決分析事項とみる点は、本書の斬新さか。また、沙漠緑化の意味を「沙漠化しつつある地域の緑化修復及び保全」とし、「サハラ砂漠に緑を」等の現場的に荒唐無稽な論は採るべきでない点は納得。 そのような現場目線からは、風力・太陽光などの小型の電力施設、灌漑設備、地下水汲み上げや海水の真水化等の機器は、効率性・省力性・高性能さより、メンテナンスの簡便化が最大の眼目とするのは重要な視座。◇また防砂用構造物や同目的の用具の解説も多。なお海沿いマングローブ林が同様の役割を果たすとの指摘あり(向後元彦著「緑の冒険」に詳しい)。◆著者は岡山大学農学部教授兼内蒙古林学院客員教授。
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[ 内容 ] 失われた緑をいかに復元するか。 乾燥地からの熱いレポート。 [ 目次 ] 第1章 毛烏素砂漠へ―砂漠と砂漠化 第2章 毛烏素砂漠で―砂漠の景観と暮らし 第3章 乾燥地農業―遊牧から潅漑まで 第4章 乾燥地の緑化―砂漠化防止条約と緑化技術 第5章 毛烏素砂漠から―乾燥地林業の可能性 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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