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ワイルド・スワン(下) の商品レビュー

4.4

37件のお客様レビュー

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2009/10/04

家族は迫害を受け続けていた。そのさなかで、十代の若者が経験する悩みや楽しみをひとつも通過することなく、著者急速に「おとな」になる。 労働キャンプ、下放先での過酷な生活──文化大革命の残虐な真実をすべて目撃しながら生きてきた「野生の白鳥」は、いつか西側諸国への留学を希望するようにな...

家族は迫害を受け続けていた。そのさなかで、十代の若者が経験する悩みや楽しみをひとつも通過することなく、著者急速に「おとな」になる。 労働キャンプ、下放先での過酷な生活──文化大革命の残虐な真実をすべて目撃しながら生きてきた「野生の白鳥」は、いつか西側諸国への留学を希望するようになる。 毛沢東の時代、それは一途に正義を信じて生きる人間が迫害され投獄され、地位を利用して権力をむさぼる人間がのさばっている時代だった。 そんな時代にあっても、著者の家族はまっすぐな信念を貫き、激動の時代を生き抜いた。 そんな著者一家の生き様は、現代に生きるわたしたちにも、信念を持って生きることの大切さを教えてくれる。

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2009/10/04

この本をきっかけに本を読む事が好きになりました。 お隣の国なのに知らない事が多するぎる、と感じ、もっと学びたい!という意欲をかき立てた本です。

Posted byブクログ

2013/09/22

3分冊の「ワイルド・スワン」最終巻。 この下巻では主に文化大革命前後のことが書かれている。 確かに高校の世界史の時間に中国の「文化大革命」については教えられた。 毛沢東という人物が中国全土の人民の信望を一身に集めたと、江青を中心とする「四人組」が逮捕されたことも教科書には書いてあ...

3分冊の「ワイルド・スワン」最終巻。 この下巻では主に文化大革命前後のことが書かれている。 確かに高校の世界史の時間に中国の「文化大革命」については教えられた。 毛沢東という人物が中国全土の人民の信望を一身に集めたと、江青を中心とする「四人組」が逮捕されたことも教科書には書いてあった。 そこに載っていた江青の写真を見て「随分意地の悪そうな女だな」と思った。 でも、それだけだった。 実際に文化大革命で何が行われたのか、具体的なことは何一つ学ばなかった。 少なくとも教科書の表記、教師の説明の中からはそのときの国民の状況は何一つ伝わってこなかった。 この3冊を読み進めていくうちに、知らず知らずのうちに「ウソでしょ!」という言葉が口をついて出てくる。 文化大革命という「言葉」を高校の世界史で習ったとき、それは私の上をスッと素通りしただけだった。 その頃の私にはもっともっと興味を惹かれるものがあったし、青春の真っ只中で世界情勢よりも自分の周りの出来事で頭の中は一杯だった。 日本で言えば団塊の世代になる著者のユン・チアン、彼女には「青春」と呼べるものがなかった。 彼女が過ごしたその年代を「青春」と呼ぶには、あまりにも過酷すぎる。

Posted byブクログ

2009/10/04

大学時代に読み、今回で再読3回目。 手元に置かずに数年ぶりに手を取るのが正解なのか、毎度心を揺さぶられる作品。 小説以上に波乱に満ちたノンフィクション。 自由闊達で不屈な精神を持つ母と主人公(=作者) 力強い人生に勇気付けられます。 きっと、また数年後に再...

大学時代に読み、今回で再読3回目。 手元に置かずに数年ぶりに手を取るのが正解なのか、毎度心を揺さぶられる作品。 小説以上に波乱に満ちたノンフィクション。 自由闊達で不屈な精神を持つ母と主人公(=作者) 力強い人生に勇気付けられます。 きっと、また数年後に再読することでしょう!

Posted byブクログ

2009/10/04

迫害を受け続ける家族。思春期をむかえた著者は、十代の若者が遭遇する悩みや楽しみをひとつも経験することなく急速に「おとな」になった。労働キャンプに送られる両親。著者にも、下放される日がついに訪れた。文化大革命の残虐な真実をすべて目撃しながら生き、「野生の白鳥」は羽ばたく日を夢見続け...

迫害を受け続ける家族。思春期をむかえた著者は、十代の若者が遭遇する悩みや楽しみをひとつも経験することなく急速に「おとな」になった。労働キャンプに送られる両親。著者にも、下放される日がついに訪れた。文化大革命の残虐な真実をすべて目撃しながら生き、「野生の白鳥」は羽ばたく日を夢見続ける。

Posted byブクログ

2009/10/04

なんか、、、作者さんよりもお母さんとおばあさんの話のほうが良かったというか、かっこよかったというか・・・壮絶な世界を壮絶に生きてた感があった・・・。あ〜〜でも中国こわいわぁ・・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

何とも壮大なスケールで生きた女性の生き様。歴史の流れ。既に生まれた環境が違うので同じようにスケールデッカクとは行かないが、「頑張ろう!」と奮起させる。

Posted byブクログ