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アラスカ 風のような物語 の商品レビュー

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20件のお客様レビュー

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テントの前でちょこん…

テントの前でちょこんと座る星野さんがとても良いです。この隣に座って同じ風景を見たかったです。

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大判の写真集と比べれ…

大判の写真集と比べれば迫力はありませんが、詩集のような写真+エッセイとしてとてもよいです。

文庫OFF

動物写真家として有名…

動物写真家として有名な故星野道夫さんのアラスカの自然や動物を見つめた写真エッセイ集。言い知れぬ感動を覚えます。

文庫OFF

2023/05/21

素朴でありながら、ひとつひとつ心に刺さるものがある星野さんのことばとともに、美しいカラー写真も多数掲載されている。 特に印象的だった一節をあえて挙げるとすれば サテライト・ムースの項 …自然は、本当にそんな教科書通りに動いているのだろうか。もっと偶然性が支配している部分があるの...

素朴でありながら、ひとつひとつ心に刺さるものがある星野さんのことばとともに、美しいカラー写真も多数掲載されている。 特に印象的だった一節をあえて挙げるとすれば サテライト・ムースの項 …自然は、本当にそんな教科書通りに動いているのだろうか。もっと偶然性が支配している部分があるのではないだろうか。自然は、ある意味において、弱いものさえも包容してしまう大きさがきっとあるような気がする。 …自然の番狂わせは、何か気持ちをホッとさせる。 他の星野作品と同様、何度も手に取って読み返すことだろう。

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2023/02/11

写真家、星野道夫のエッセイ。 英語の教科書に彼を紹介した文章が掲載されていた。それで気になっていたので、ようやく読了。 写真家としてしか知らなかったが、写真よりも圧倒的なエッセイ力がすごく、感動しっぱなしだった。美しい写真を撮れるだけじゃなく、こんな素敵な文章も書けるなんてズ...

写真家、星野道夫のエッセイ。 英語の教科書に彼を紹介した文章が掲載されていた。それで気になっていたので、ようやく読了。 写真家としてしか知らなかったが、写真よりも圧倒的なエッセイ力がすごく、感動しっぱなしだった。美しい写真を撮れるだけじゃなく、こんな素敵な文章も書けるなんてズルい。 アラスカの自然を撮る写真家と聞いていた。 だから、自然を敬う、自然の美しさを称賛する系かと思いきや、自然と共に生きる人々の生活が中心だった。 文章がめちゃくちゃ上手いというわけではなく、素朴な文章で淡々と書かれる。 でも、書かれている内容が素晴らしいし、何より自然に対して素直に生きる彼の生き方がそのまま現れているような文章だ。 感動的な箇所が多すぎて、長文になりそうなので、思ったことを箇条書きで。 ・意外と面白い雑学も多かった。「アラスカは常に発見され、そして忘れ去られる」ということわざ。シベリアにはタクシーみたいに手をあげたら乗れる列車があること、など。 ・寄生獣と同じで、自然に対しては、平等な目線。人間が強者となって地球を破壊することはそれはそれで自然、という考え。 ・地元の人と話すことで、その土地が自分に馴染む。この論はめっちゃ共感できた。 バーで東京の人と出会って初めて東京が馴染んできた気がする。

Posted byブクログ

2021/01/02

元旦に読もう、と決めていた本。 一言ではとても語れない。 深くて美しい世界観。 おそらくは常に傍らに置き読み返すだろう。ひとつだけ、今いえるのは、こんなふうに世界を見つめて、美しい感性をもちながら生きていきたい、それさえ難しい世界に生きてはいるけれど、神聖なるものに畏敬の念をもっ...

元旦に読もう、と決めていた本。 一言ではとても語れない。 深くて美しい世界観。 おそらくは常に傍らに置き読み返すだろう。ひとつだけ、今いえるのは、こんなふうに世界を見つめて、美しい感性をもちながら生きていきたい、それさえ難しい世界に生きてはいるけれど、神聖なるものに畏敬の念をもって謙虚に生きていきたい、ということだ。

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2016/05/26

次第に自分自身が星野道夫さんの年に近づいてきました。お亡くなりになって以降に著作を読んだので、それ以前に触れる機会は写真集やTV位だったのですが、実際に読んだ時にその文章の誠実さに胸打たれました。一過性の旅人としての視点では無くて、そこに根付く人々と同じ視点で、人間や自然を見つめ...

次第に自分自身が星野道夫さんの年に近づいてきました。お亡くなりになって以降に著作を読んだので、それ以前に触れる機会は写真集やTV位だったのですが、実際に読んだ時にその文章の誠実さに胸打たれました。一過性の旅人としての視点では無くて、そこに根付く人々と同じ視点で、人間や自然を見つめている姿が目に浮かぶようです。浮ついた所の無い文章はある意味地味ではあるけれど、いつ読んでも構わない大地のような安心感があります。この本の巻末には絶筆となった八重山民謡のCDのライナーが掲載されていますが、そんな短い文章にも素晴らしいお人柄がにじみ出ています。つくづく惜しい人を亡くしました・・・。

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2016/01/08

物語を読み進めていく中で、どんどんアラスカに心を奪われてしまい、読み終えたころには、いつアラスカに行こうか、いくつもの旅行サイトを閲覧している自分がいた。 アラスカを旅し、アラスカに住んだ筆者が体験した様々な物語が収録されており、短編集のような仕上がり。必要最低限の情報がシンプ...

物語を読み進めていく中で、どんどんアラスカに心を奪われてしまい、読み終えたころには、いつアラスカに行こうか、いくつもの旅行サイトを閲覧している自分がいた。 アラスカを旅し、アラスカに住んだ筆者が体験した様々な物語が収録されており、短編集のような仕上がり。必要最低限の情報がシンプルな構成で書かれているが、写真家ゆえ、アラスカの大地や動物、インディアンのリアルで美しい写真も多く挿入されており、それによってよりリアルに物語を感じることができる。 旅した気分になれる、心地よい作品であった。

Posted byブクログ

2015/05/15

アラスカへはまだ行ったことがない。 でもこの本を読むと行きたくなる。 マイナス40度の世界、当たり前のようにみられるオーロラ、エスキモーの生活、すべて体験してみたいと思わされる。図書館で借りて読んだが、手元に残しておきたいと思い、文庫本ではなく大型本を購入した。 やはり大型本の方...

アラスカへはまだ行ったことがない。 でもこの本を読むと行きたくなる。 マイナス40度の世界、当たり前のようにみられるオーロラ、エスキモーの生活、すべて体験してみたいと思わされる。図書館で借りて読んだが、手元に残しておきたいと思い、文庫本ではなく大型本を購入した。 やはり大型本の方が写真が断然良い。

Posted byブクログ

2014/11/08

星野道夫は、手紙を書くように文章を書いていたと聞いたことがある。 手紙は、用事があっての場合でなければ、説明をするものというより相手と繋がりを求めて書くものだと思う。 星野道夫の文章は、具体的な事象が伝わってくるというより、星野道夫がみたアラスカそのものを、変に理解しやすくしよう...

星野道夫は、手紙を書くように文章を書いていたと聞いたことがある。 手紙は、用事があっての場合でなければ、説明をするものというより相手と繋がりを求めて書くものだと思う。 星野道夫の文章は、具体的な事象が伝わってくるというより、星野道夫がみたアラスカそのものを、変に理解しやすくしようともせずに、言葉に変えただけの臨場感がある。

Posted byブクログ