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シャーロック・ホームズ クリスマスの依頼人 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/04/30

 海外作家たちのホームズパスティーシュ、クリスマス版。ホームズ作品でクリスマスが舞台になってるのって「青いガーネット」くらいしかなくて、勿体ない感じがずっとしていたけど、そんなモヤモヤを解決してくれる本。推理としてはどうなの?っていうのも中にはあるけど、ホームズがクリスマスに活躍...

 海外作家たちのホームズパスティーシュ、クリスマス版。ホームズ作品でクリスマスが舞台になってるのって「青いガーネット」くらいしかなくて、勿体ない感じがずっとしていたけど、そんなモヤモヤを解決してくれる本。推理としてはどうなの?っていうのも中にはあるけど、ホームズがクリスマスに活躍するってシチュエーションがなりより肝要だから、細かいことは気にならない。楽しめる。  クリスマスツリーをイギリスにもってきたのはビクトリア女王と結婚したドイツ人のアルバート公というのが通説らしく、ディケンズのクリスマスキャロルの時代もホームズの時代も、ツリーは普及してなかったんじゃないか、と言われていたらしい。あぁ、だからホームズにクリスマス作品ないんだな、と納得していたが、原書房刊行の『もっと知りたいクリスマス』によれば、確かにツリーを広めたのはアルバート公だが、ツリーを持ち込んだのはもっと前のジョージ3世に嫁いできたシャーロット王妃らしい。王室ではいま考えられているよりはやい時期にツリーを飾る習慣があったわけで、金もってる奴なら真似しただろう。だから、そこそこクリスマスツリーはあったんじゃないかな、と勝手に想像する。ディケンズの作品にツリーが登場しないなんて、悲しいじゃないか!あったことにしよう。  ちなみに表紙でホームズが咥えている先の曲がったキャラバッシュパイプはヴィクトリア朝よりあとにならないと登場しない。だからこんなホームズはいません。

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2012/02/27

クリスマスがテーマのホームズパスティーシュアンソロジー。このあと数年、原書房から毎年ハードカバーのアンソロジーが出版されて楽しみでした。

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2009/10/04

「シャーロック・ホームズとクリスマス」というお題で書かれたパスティーシュ集。ホームズのパスティーシュというのはもはやミステリの1ジャンルである。しかしその目的が様式美を堪能することにあるとしたら、本書のトリ、レジナルド・ヒルの「イタリアのシャーロック・ホームズ」は落第であろう。ど...

「シャーロック・ホームズとクリスマス」というお題で書かれたパスティーシュ集。ホームズのパスティーシュというのはもはやミステリの1ジャンルである。しかしその目的が様式美を堪能することにあるとしたら、本書のトリ、レジナルド・ヒルの「イタリアのシャーロック・ホームズ」は落第であろう。どこまでもレジナルド・ヒルだから。しかし、というかだからこそいちばんおもしろい。そもそもホームズそんなに好きじゃないし。だいたいパスティーシュなんて、読者よりも書き手の方が楽しいのではないだろうか。

Posted byブクログ

2012/04/16

『クリスマスの依頼人』 エドワード・D・ホック クリスマスにやってきた依頼人。少女の写真をとった事を恐喝された数学教師チャールズ・ドジスン。恐喝者はモリアーティ教授。彼の詩に隠された 秘密。指定された場所に爆弾。事件の裏に隠された秘密。 『クリスマス・ツリーの冒険』 ウィリアム...

『クリスマスの依頼人』 エドワード・D・ホック クリスマスにやってきた依頼人。少女の写真をとった事を恐喝された数学教師チャールズ・ドジスン。恐喝者はモリアーティ教授。彼の詩に隠された 秘密。指定された場所に爆弾。事件の裏に隠された秘密。 『クリスマス・ツリーの冒険』 ウィリアム・L・デアンドリン スコットランドからキャンバー公爵に送られるはずのクリスマスツリーが消えた。しかし公爵の屋敷に到着したのは盗まれたクリスマスツリー。公爵がクリスマスに招いた外交交渉あてのドイツ大使。アナーキストの仕掛けた罠。 『過去のクリスマスの探偵』 バーバラ・ポール クリスマスの寄付金を集めるカーティス氏の持った疑惑。ホームズの元に持ち込まれた相談。婚約者であるトマスの怪しい行動を疑うエイミー。トマスの机に置いてあった旅券を目撃したと証言したピアジェ。殺害されたカーティス氏。事件とトマスの関係は?エイミーに近づくフラム。 『冬の醜聞』 ギリアン・リンスコット 1年前の冬にホテルから転落死したマカヴォイ氏。事件を目撃した少女の証言。「銀のスッテッキ」さんと「角ばった熊さん」の捜査。疑いをかけられたマカヴォイ夫人の秘密。 『クリスマスの幽霊事件』 ビル・クライダー 幽霊を目撃したスクルージ。叔父であるエビニーザ・スクルーも幽霊を目撃してから人生が変わったという。スクルージの暮しに隠された秘密。 『クリスマス・シーズンの出来事』 ジョン・ステースル グレッグスンが目撃する中犯人に刺されたレストレード。彼が犯人を示すために残した証拠。逮捕された元犯罪者シャドウェル。病院に駆け付けたワトスンの推理。 『犬の腹話術師』 ジョン・L・ブーリン クリスマスのパーティで友人たちからプレゼントされた絵に呪われたというマープルソープ。消えた絵。友人たちや恋人からも離れてしまったマープルソープ。絵を描いたのは誰か? 『イヴの鐘』 アン・ペリー ローズドリフトの勇者と呼ばれる歴戦の勇士の父を持つベイリス。姉のアリソンがろくでなしと結婚しようとしていることを憂いていたが・・・。父親に迫る危機。 『笑わない男の事件』 J・N・ウィリアムソン 笑うことがなく家族とも上手くいかなかったシドニー。彼の姉からの捜索依頼。変装し聖歌隊に潜入したホームズ。 『3人の幽霊』 ローレンス・D・エルスマン 3人の幽霊に悩まされるチルズハースト伯爵。かつての父親の雇い人であったスピニーザ・スクルージが目撃した幽霊と同じものだった。彼の屋敷に住むリチャードと夫人の関係。 『十二夜の盗難』 キャロル・ネルソン・ダグラス かつてワトスンと共にクリスマスに滞在した屋敷で起きた盗難事件。ワトスンの知らない所で進行していた捜査。 『国境地方の冒険』 グウェン・モファット 消えたマイルズ。彼の妻で領地の領主マイルズ夫人と12歳の娘。彼が領地内で関係を持っていた愛人と言われるロージー。発見されたマイルズ。抱き合う場面が目撃された夫人とロージー。マイルズの性癖に隠された秘密。 『天使のトランペット』 キャロライン・ホイーン 父親と対立しアメリカに行った男。彼はその土地で死んだが娘であるミス・カステアーズと祖父の和解。彼女が滞在中に祖父に起きる出来事。書き換えられる遺言状の秘密。 『イタリアのシャーロック・ホームズ』 レジナルド・ヒル イタリアのシャーロック・ホームズと名乗るモンテセッコ伯爵。ホームズとの文通で推理法を学んだとうぬぼれた彼が解決した事件の犯人の死刑の見学。

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2009/10/04

高校在学中に図書室で二回借りました。(笑)オリジナルには劣るという意味で★四つに減らしましたが、流石ファン中のファンが集まって執筆しただけあって、内容は面白いです!

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2009/10/04

クリスマスのお話だけを集めたアンソロジー本(海外作家) 書き手によってホームズのクリスマスに対する姿勢が違うところがおもしろい(そりゃ当たり前だけれど) ディケンズネタが多いかな。

Posted byブクログ