新版 ぼくが肉を食べないわけ の商品レビュー

ピーターコックス(著者),浦和かおる(訳者)

2017/03/28

肉を食べない生活が心臓病の予防になったり、健康によいという内容について、実際の研究の例を出して示している。参考文献もきっちり書かれている。本の中盤はBSEに関する議論について詳しく書かれている。
本の終盤では著者が進める菜食料理についてレシピが書かれていて参考になる。

2013/04/14

肉食について改めて考えてみようと思って読んだ本です。

もともと外食以外では一切お肉を食べない生活をしていたのですが、
この本を読んでから「もっと菜食を徹底していいのかも？」と思うようになりました。

この本で紹介されていたように
植物性の食べ物で十分栄養がまかなえることを実感できたら、案外楽に肉食を手放せるかもしれません。

2010/09/29

狂牛病について
屠殺の残酷さについて
肉食と健康について
菜食レシピ

が書かれている本。
特に屠殺の残酷さには驚いた。
余計肉が食べたくなくなった。
「骨粗鬆症のために牛乳をガブ飲みする」というのは
｢アルツハイマーのために人の脳をすりつぶして食べる」ことと一緒の論理であり、騙されている自分たちがアホだと感じた・・・

2009/10/04

かつてのベストセラーです。
このタイトルから「僕が云々をしないわけ」っていうのが流行りだしたんじゃないかな。。と思います。
なんで疫学か？

Seventh-day Adventist というキリスト教の一派があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/セブンスデー・アドベンチスト教会

ウィキペディアからコピペすると。。
「健康的な生活および菜食主義を推奨している。これは発足した当時の衛生環境から由来しているもので、信者に強制するものでは無い。また、旧約聖書レビ記第11章による不浄な生き物（豚肉、反芻しない生物、蹄の割れていない生物、鱗とひれのない魚介類など）の摂取を避けることを奨励する。
酒・たばこ等嗜好品類の摂取を避けるため、医学的統計調査の対象となることがしばしばある。
日本の三育フーズなど、セブンスデー・アドベンチスト教会に関係のある菜食主義者向けの食品製造企業が世界に数社存在する。
ケロッグのブランド名で日本でも有名なコーンシリアルを発明したジョン・ハーヴェイ・ケロッグはセブンスデー・アドベンチスト信者で、セブンスデー・アドベンチスト教会が運営する療養所の医師だった。」

のだそうです。
この中にもかかれているように、このグループを追跡したコホート研究があります。
僕は、学生の時にこのコホート研究のデータをみて、栄養学って面白い！と強く感じたんですね。
それが今の疫学が好きな素地になっていると思います。

ピーターコックスさんは、コホート研究の結果も踏まえていますが、さらに健康的な食生活を追求しようとするときに生じる、精神的な問題や家庭内の問題についてまで言及しています。
この本はこの本で、きちんとインタビュー的な調査というか下調べの上に書かれているのです。
患者さんや他人に対して、気軽に肉食を止めるように話したり、野菜中心の生活を勧めたりするのは結構問題があるのが判りますよ。
今でも色あせない名著だと思いますね。