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銀齢の果て の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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オススメ

70歳以上の老人が生き残りをかけて殺しあわなければならない「老人相互処刑制度」が施行された日本。若者の負担を減らすために作られた制度の中、闘う老人たち。どこまでもブラック、けれどユーモア。見事。

TKS

2023/01/26

短編でもよさそうな設定ですが、挿絵や挿入歌まで豪華な長編に仕上がっています。いきなりの開戦、ところどころの風刺、終盤のドタバタ加速、いつもどおり下品さが見所です。

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2021/09/18

 自分も銀齢を迎えつつあるので、転ばぬ先の杖に本書を借りる。  映画化の申し込みがあったというが、いまだ実現していない。筒井康隆主演で(客演でも)観たかった。  巻頭の町内地図と山藤章二によるイラスト(シワが多い分、老人は戯画化しやすい)が興を添える。220頁のイラストは迫力ある...

 自分も銀齢を迎えつつあるので、転ばぬ先の杖に本書を借りる。  映画化の申し込みがあったというが、いまだ実現していない。筒井康隆主演で(客演でも)観たかった。  巻頭の町内地図と山藤章二によるイラスト(シワが多い分、老人は戯画化しやすい)が興を添える。220頁のイラストは迫力ある1頁大。  誰が生き残るのか(主役だって油断ならない)、ハラハラしながら一気に読む。

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2019/09/18

日本の高齢化対策として、政府公認で70歳以上の老人を殺害することが出来るようになった。「シルバ-バトル」と称する壮絶なサバイバルが載っけから連続する。殺しの道具は、ピストル、猟銃、包丁はありきたりで、捕鯨砲、巨象までが登場して大修羅場が展開する。この小説は『もう親を捨てるしかない...

日本の高齢化対策として、政府公認で70歳以上の老人を殺害することが出来るようになった。「シルバ-バトル」と称する壮絶なサバイバルが載っけから連続する。殺しの道具は、ピストル、猟銃、包丁はありきたりで、捕鯨砲、巨象までが登場して大修羅場が展開する。この小説は『もう親を捨てるしかない』(島田裕巳著)の中で〝殺さなければ殺される〟そんな社会を風刺した本作の紹介があったので、買置きの本から急ぎ斜め読みを断行した。高齢化社会での人間の悍ましさを問題提起した【筒井康隆】の衝撃作。

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2018/08/22

筒井康隆が老人同士のバトル・ロワイアルを書いた。 筒井康隆感満点、安定のテンポのいい文章で面白かった。

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2013/05/29

設定は面白かったけど内容は普通。サラッとグロいって感じ。 でもこういう制度はマジであってもいいと思う! 2013.03/01 読了。

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2013/04/24

老人同士のバトルロワイヤル。これは、何かを皮肉ってるものなんだろうけど、それが見えてこなくて、本当にただの殺し合いにしか見えなかった。老人の名前が多いんだけど、割りに出番が少なくて、読み進めるのがなかなか大変だった。後半は読み飛ばしちゃった。

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2013/04/03

バトロワ、シルバーエイジ編って感じ。 挿絵が風刺画風なのも、内容が風刺っぽいからなんだろうなー。筒井康隆さんの本って風刺というには淡々としてるイメージです。 風刺って書き手がどっち陣営の見味方かすごくわかりやすいイメージあるけど、この人のはわからない。というより二元論で書かないよ...

バトロワ、シルバーエイジ編って感じ。 挿絵が風刺画風なのも、内容が風刺っぽいからなんだろうなー。筒井康隆さんの本って風刺というには淡々としてるイメージです。 風刺って書き手がどっち陣営の見味方かすごくわかりやすいイメージあるけど、この人のはわからない。というより二元論で書かないようしてる感じか、

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2011/09/23

 筒井版「バトルロワイヤル」。 設定自体は面白いのだが、小説とはいえ老人同士が殺しあうというのはどうも救いのない話だ。著者の作品には反権力というテーマ性があり、とんでもないどんでん返しで権力をおちょくる印象があっただけに、その結末は期待を裏切られた。著者の心のどこかには、仮にその...

 筒井版「バトルロワイヤル」。 設定自体は面白いのだが、小説とはいえ老人同士が殺しあうというのはどうも救いのない話だ。著者の作品には反権力というテーマ性があり、とんでもないどんでん返しで権力をおちょくる印象があっただけに、その結末は期待を裏切られた。著者の心のどこかには、仮にそのような現実に襲われても、黙って受け入れるより仕方ないという諦め、納得、反省があるように思える。

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2010/04/20

なじ■老人同士の殺し合い、という私にとって辛すぎる題材だったのでイカンこれは読めないと半泣きになったのですが、面白すぎて結局最後まで読むのをやめられませんでした…

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