トトの勇気 の商品レビュー
ADHDの少年が主人公だが、どこにもそのことについての説明がないため、主人公が勉強ができないのは単に頭が悪いから、という印象を受ける。自分は頭が悪い、と主人公が思っているので、あえて説明しなかったのかもしれないが、それならわざわざADHDを持ち出さず、単に勉強の苦手な少年にした方...
ADHDの少年が主人公だが、どこにもそのことについての説明がないため、主人公が勉強ができないのは単に頭が悪いから、という印象を受ける。自分は頭が悪い、と主人公が思っているので、あえて説明しなかったのかもしれないが、それならわざわざADHDを持ち出さず、単に勉強の苦手な少年にした方が良かった。とは言え、主人公の特徴は明らかにADHDのものである。その辺の中途半端さが気になる。 勉強が苦手で学校が嫌いな子は、はじめは主人公に共感するかもしれない。しかし、受験の時幻のおじいちゃんが現れて助けてくれるところで一気にガッカリする。そんなことあるわけない。がんばれと励ますくらいならいいが、具体的に答案のここが間違っている、なんて教えてくれる幻(生き霊)がいるわけない。あまりにご都合主義。その後の展開もうまく行き過ぎ。
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[ 内容 ] 幸せな一年だった。 マリー先生と、ものを作りつづけた一年。 でも、ぼくは気がついてしまったんだ。 とても簡単なことに。 ぼくが興味を持てるのは、ぼくの手と、ぼくの手が作りだせたものだけだってこと。 このときに、ぼくのその後の不幸が決定的になってしまったんだと思う。 学校がだいきらいな13歳の少年、グレゴワールの奮闘記。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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