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イラクの小さな橋を渡って の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2022/09/15

米原万里さんの書評で知った1冊。 ずっと無知で不勉強なままいい年になってしまったけれど 今からでもきちんと世界のこと、戦争のことなど知っておきたいと思い、手に取りました。 テレビやネットで垂れ流されるニュースだけを見聞きして、よく理解した気になり、自分の意見を持った気になり、...

米原万里さんの書評で知った1冊。 ずっと無知で不勉強なままいい年になってしまったけれど 今からでもきちんと世界のこと、戦争のことなど知っておきたいと思い、手に取りました。 テレビやネットで垂れ流されるニュースだけを見聞きして、よく理解した気になり、自分の意見を持った気になり、それが正しいと思い込むことの恐ろしさ。 10年以上前に出版された本だし、著者がイラクに行ったのは20年近く前の事なので、この本に記されているイラクは、今のイラクとは同じではないかもしれません。 けれど、おそらく明るく朗らかな国民性は変わらないのではないでしょうか。 これからの事を考えるために、過去に何が起きたのかを正しく知ることは決して無駄ではないと思います。 本橋さんが撮ったイラクの方々の笑顔と共に池澤さんの文章を読むと、当時起きたこと、起こしたことの残虐さが胸に迫ってきます。 ただの主婦でしかない私ですが、せめて自分の子供に、戦争についてなるべくフラットなことを教え、戦争というものを知るためにどのような本を読んだら良いかを教えたいと思う最近です。 2020年33冊目。

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2019/01/08

作者の小説は読んだことないのに、最初に本エッセイに接することになった。最近読んだブックガイドからのチョイスなんだけど、どれだったかは忘れた。イラク戦争に関するアメリカの傍若無人ぶりは言わずもがなだけど、日本が少なからず絡んでたことを、恥ずかしながらここで知った。間違いなく小泉の汚...

作者の小説は読んだことないのに、最初に本エッセイに接することになった。最近読んだブックガイドからのチョイスなんだけど、どれだったかは忘れた。イラク戦争に関するアメリカの傍若無人ぶりは言わずもがなだけど、日本が少なからず絡んでたことを、恥ずかしながらここで知った。間違いなく小泉の汚点だけど、政府の横暴(ここでは派兵)の前に、心ある言説は無力なんでしょうか。実際、こういった愚考による教訓が少しも活かされず、ほぼ同じようなことが、安倍によって繰り返されようとしている昨今、本作を読みながら何よりも感じたのは、今まさに、ここにある危機でした。

Posted byブクログ

2018/10/13

池澤夏樹氏のイラク訪問記。2002年のことなので今はかなり変わっているかもしれません。パレオマニア読んでる最中に中だるみで、この本を1時間くらいで読みました。

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2013/11/12

写真の景色が美しく、イラクの人達の素朴な笑顔を見ると、思わず行ってみたい!って思いました。 しかし、この写真の風景、人々が存在を抹殺されたのが現実と思うと、切なく胸が痛みます。 誇り高い彼らを忘れてはならない。 日本にできることがあるはずって思いました。 超オススメです。

Posted byブクログ

2011/07/26

読書家から教えてもらったノンフィクション。 自分自身のこの辺りの知識の無さが心配になり読了。一般メディア外からの話しで、違った見方が出来た。個人的には最後の「三年の後に」が考えさせられた。

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2011/03/18

写真に映る建築物の美しさや人々の表情がとても印象的。 今まで、全く良い印象がなかった国だけども、中東旅行の経験も手伝って非常に心に残る一冊になった。 どこの国にも政治的な背景を背負った代表者、もしくは支配者が国の顔として存在していて、でもその国の政治や意向が自分たちのそれと合わな...

写真に映る建築物の美しさや人々の表情がとても印象的。 今まで、全く良い印象がなかった国だけども、中東旅行の経験も手伝って非常に心に残る一冊になった。 どこの国にも政治的な背景を背負った代表者、もしくは支配者が国の顔として存在していて、でもその国の政治や意向が自分たちのそれと合わなかったたとしても、たとえば文化的な背景によって決して分かり合えなかったとしても、人の日常って、小さな幸せって一緒なんだなって当たり前かもしれないけど考えさせられた。 どこの国も人も、理不尽な死が訪れてはいけない。

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2009/10/04

02/14/08 『戦争というのは結局、この子供たちの歌声を空襲警報のサイレンが押し殺すことだ。恥ずかしそうな笑みを恐怖の表情に変えることだ。  それを正当化する理由をぼくは知らない。』 89ページという薄さが池澤夏樹に与えた緊急感を如実に物語っているように思える。この単行本...

02/14/08 『戦争というのは結局、この子供たちの歌声を空襲警報のサイレンが押し殺すことだ。恥ずかしそうな笑みを恐怖の表情に変えることだ。  それを正当化する理由をぼくは知らない。』 89ページという薄さが池澤夏樹に与えた緊急感を如実に物語っているように思える。この単行本の発行された2ヶ月後、イラク戦争は開戦し、池澤夏樹の願い虚しく、イラクの子供たちの上にミサイルは落ちてきた。  ぼくは平和主義者ではない。戦争が人類に貢献してきた部分も否定しない。けれども、この本の写真を眺め、文を読めば戦争に対して戦慄を覚える。それはとても大事なことに思える。  

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