人類が知っていることすべての短い歴史 の商品レビュー
ちょっと長いが、面白い。改めて、人類が知っていることは案外少ないんだなって思った。世の中に流布している科学の話も実はもうわかっていることなのかと思ったら、実は、あくまで説に過ぎなかったりする。 あと、動植物の分類ももうわかりきっているのかとおもったら全然そんなことがない。ちょっと...
ちょっと長いが、面白い。改めて、人類が知っていることは案外少ないんだなって思った。世の中に流布している科学の話も実はもうわかっていることなのかと思ったら、実は、あくまで説に過ぎなかったりする。 あと、動植物の分類ももうわかりきっているのかとおもったら全然そんなことがない。ちょっとびっくりした。 また、科学者って自身の説が認められたりするように、いろいろやらないと認められないんだな、正しければ認められるってわけでもない。
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人類がこれまで発見、獲得、研究してきたいろいろなものの知識やそこに至るまでの過程をやさしく面白く教えてくれる本。とても面白かった。 宇宙、原子や電子、DNA、人類学、地質学エトセトラ。分野は多岐に及び、我々人類の頭が良い人たちが調査や研究、観察などによってどのような苦労をしながら...
人類がこれまで発見、獲得、研究してきたいろいろなものの知識やそこに至るまでの過程をやさしく面白く教えてくれる本。とても面白かった。 宇宙、原子や電子、DNA、人類学、地質学エトセトラ。分野は多岐に及び、我々人類の頭が良い人たちが調査や研究、観察などによってどのような苦労をしながらも今日の知識へとたどり着いていったのか(そしてどれほどまだまだ先が長いのか)に触れられる本。 どれも広く浅く、でも決して退屈しない程度に深く教えてくれて読んでいて幅広くとても楽しかった。 これをざっと読んで興味を持った分野のポピュラーサイエンス本をまた探してみる、みたいなこともできて良いのではないかと。良い本でした。
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物理学・天文学・生物学などを横断して、ビッグバンから人類誕生まで解説している。「科学は退屈だと信じているあなたへ」という帯の文句が示すように、想定している読者層は理系ではない人々だろう。著者自身がもともと旅行記作家ということで、書かれている専門的な話はすべて取材してまとめたもの...
物理学・天文学・生物学などを横断して、ビッグバンから人類誕生まで解説している。「科学は退屈だと信じているあなたへ」という帯の文句が示すように、想定している読者層は理系ではない人々だろう。著者自身がもともと旅行記作家ということで、書かれている専門的な話はすべて取材してまとめたものだ。 そのためか、世界の成り立ちの科学的解説だけでなく、その解明に貢献した科学者たちの人物像に関する解説にかなりの分量が割かれている。それも、天才的科学者の変人エピソードや、研究者同士の人間関係(仲が悪かった話が多い)の紹介が目立つ。“科学が退屈だと信じている人”にはそういうゴシップ記事が好まれるという判断だろうか。 私自身を含め理系の人だってそういうネタが嫌いとは限らないが、科学そのものに関する面白い話が読みたいと思う理系の人にお勧めしたくなる本ではなかった。この本で得られた新しい知識としては、化石を元に考察する古生物学が、予想よりはるかに多くの理論展開を想像に頼っている(つまり物的証拠があまりにも乏しい)ということくらいだった。
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人類がこれまでに獲得した膨大な科学的発見や理論、定説、そして未だ分かっていないこと全般を非理系の人間にも分かりやすく解説してくれている大作。こういう超俯瞰の本を読んだ上で、興味ある各論を興味の赴くままに掘り下げていくと知的好奇心に満ちた毎日が送れるような気がする。 この本のスケ...
人類がこれまでに獲得した膨大な科学的発見や理論、定説、そして未だ分かっていないこと全般を非理系の人間にも分かりやすく解説してくれている大作。こういう超俯瞰の本を読んだ上で、興味ある各論を興味の赴くままに掘り下げていくと知的好奇心に満ちた毎日が送れるような気がする。 この本のスケールはこの程度の読書記では記せないほど広いが、宇宙の起源と原子と素粒子、地球と生命の起源そしてDNA、人類の誕生と文明の発展、各種科学理論がどのように展開したかなどなどをそれらを解明した科学者の面白おかしいエピソードと共に紹介してくれる。たとえば、いまお墓がお隣同士のニュートンとダーウィンは人類の科学しに巨大な足跡を残したが、ニュートンは太陽光の強さを自分で測るため太陽を見続けた結果、失明しかけ、ダーウィンは若い頃に世界を巡ったがその後の人生のほとんどは自分の街からも出ないほどの引きこもりで「種の起源」の研究もほどほどに思いつきで始めたにミミズの研究に十数年を費やしてしまうなどなど、アルペルガーバリバリの先駆者、突破者、トリックスターたちが織り成す科学狂奏曲は、読む者を夢中させてくれる。 そして、地球のサイズと地球の年齢はつい最近まで実はわかっていなく、科学者も間違い続けていた(特に年齢は)という意外な事実もこの本ではじめて知った。いまはネットで調べれば直ぐに分かるような事実もこのような先人達の努力と大論争と、そしてなにもりもそれを理解しようとした深い知的好奇心に感謝をしなければならないと思う。 うーん、書いてみて、やっぱりこの種の本は「読んでみてよ、すごいから」としか言いようがないという結論だと思う(笑)
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自然科学、物理学、化学、生物学と理科系の歴史の総集編。人類が誕生し今日に至るまでの様々な発見、発明それによりもたらされた恩恵と公害知るべき歴史が網羅されてある。 数学や物理学なんで高校や大学で学んでも、社会で働くうえではなんの役にも立たないという人もいる。 しかし、先人の弛まぬ...
自然科学、物理学、化学、生物学と理科系の歴史の総集編。人類が誕生し今日に至るまでの様々な発見、発明それによりもたらされた恩恵と公害知るべき歴史が網羅されてある。 数学や物理学なんで高校や大学で学んでも、社会で働くうえではなんの役にも立たないという人もいる。 しかし、先人の弛まぬ努力により今日の当たり前があるわけで探求しなければ今はないのであってそこを勘違いしてはならない。 それと、たまたま現在の環境に人間が適応できているだけであって自然に比べると人間は脆弱。(普通の動物なんかよりもずっと) 知識を有しているから地球上の多くの場所を使い生きていられるだけ。 人類が生き残るには環境に適応する(進化)だけでは不可能で、環境を適応させることができなければならない。 大雨で家が流されてしまう今ではまだまだ先の話だとは思うが。 /栃木、茨城大雨特別警報20150910
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分厚い。読むのが疲れました。それなりに面白いのですが、もう少しコンパクトに話しがまとめられるのでは?と思いました。
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[ 内容 ] 宇宙のはじまり、DNA、プレートテクトニクス、10-43秒という時間の長さ。 テストのために丸暗記しただけの用語や数字の奥には、驚くべき物語が隠されていた。 科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材、世界の成り立ちの解明に挑む。 科...
[ 内容 ] 宇宙のはじまり、DNA、プレートテクトニクス、10-43秒という時間の長さ。 テストのために丸暗記しただけの用語や数字の奥には、驚くべき物語が隠されていた。 科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材、世界の成り立ちの解明に挑む。 科学を退屈から救い出した大傑作。 [ 目次 ] 第1部 宇宙の道しるべ 第2部 地球の大きさ 第3部 新たな時代の夜明け 第4部 危険な惑星 第5部 生命の誕生 第6部 わたしたちまでの道のり [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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長かったー! 読み終わるのに数ヶ月かけてしまった。 大げさなタイトルに恥じないくらい、多岐に渡る科学分野を駆け巡る。 科学の詳細というよりは、科学史、科学者列伝、という趣。
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人間がまだ何も解っていないということがよくわかりました。 自分がここにこうして存在することがとてつもない奇跡の積み重ねだということも。 こんなに読むのに時間をかけた本は久しぶりです。
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暇つぶしにウィキペディア見るのが好きな人は多いと思います。 ウィキを眺ていると関連人物名などにリンクが付いていて、リンクを辿っていると止まらなくなってしまい、暇つぶしのつもりがどハマりしてしまうなんてことも結構あると思います。 この本を読んで味わったのは、そんな感覚。人物のリン...
暇つぶしにウィキペディア見るのが好きな人は多いと思います。 ウィキを眺ていると関連人物名などにリンクが付いていて、リンクを辿っていると止まらなくなってしまい、暇つぶしのつもりがどハマりしてしまうなんてことも結構あると思います。 この本を読んで味わったのは、そんな感覚。人物のリンクを踏んで、その人物が発見した科学の概念を学び、ついでにその人物がどんな人だったのかが必要以上にわかってしまう。ここでいう「必要以上」っていうのは「教科書に載ってない部分」みたいな意味です。 その、必要以上の人物描写が、言ってみればウィキペディアよりも断然面白い。この本の面白さのポイントはそこかなと。 科学の歴史をわかりやすく説明していることではなく、それを発見した科学者がどんな人物でどうやって発見したかの流れが、すごく身近に感じられるくらいにやりすぎ気味に丁寧に描写されているから。この人物は根っからの変人だった、この人物は本当に運がなかったけど頑張ってはいた、歴史的には偉人だけれどもかなり性格が悪かった、素晴らしい天才なうえに、非の打ちどころのない素晴らしい人物だった… そんな、学校で習う科学には必要なかった情報、世界史でも必要なかった情報が次から次へと溢れてくる。 特筆すべきは、それらがすべてニュートラルな視点で描かれているんだろうなと感じられるところ。科学史上の重要度、名前の有名度などは関係なく、本書の著者の感じたとおりにどういう人物だったかが描かれています。“科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材、世界の成り立ちの解明に挑む。”という謳い文句は伊達じゃないですね。
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