妖怪アパートの幽雅な日常(5) の商品レビュー
正反対な新任教師2人とちょっと訳あり転入生1人が加わって、夕士の学生生活がドタバタする物語。 善意や正義がいつも誰かを救うわけではなくて、むしろ押し付け、決めつけになってしまうと怖いな、と感じました。相手のためを思って、と上っ面は良くても根底には自分はこれだけしてあげた、という思...
正反対な新任教師2人とちょっと訳あり転入生1人が加わって、夕士の学生生活がドタバタする物語。 善意や正義がいつも誰かを救うわけではなくて、むしろ押し付け、決めつけになってしまうと怖いな、と感じました。相手のためを思って、と上っ面は良くても根底には自分はこれだけしてあげた、という思いがあると、結局は自己中心的なだけなのだと気付かされました…。 また、度をいきすぎたコンプレックスも厄介なものです。他者と比較した故のコンプレックス(物語の山本さんは優秀なお姉さんと比べて)は一概にダメとは言いきれない部分もあると思います。優秀な人に近づこうと努力したり、手本にしたり、自分の足りない部分を客観視することもできる、という点で。しかし、それが卑屈な方向に向かって承認欲求を満たそうと周りを否定して、自分を悲観したり、自尊心の塊になってしまうと恐ろしいです…。山本さんの心の闇が本当の意味で救われて欲しいですね。
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高2の2学期が始まった。 新しい先生が2人赴任して来た。 担任で生活指導の千晶先生と英語教師の青木先生。 千晶先生、いい先生だなあ。 今後も頼りになりそうな先生。 青木先生、とにかくムカついた! こういう人、いるいる。 最終的にこらしめられるのかと思ったけど、この人だから救えている生徒もいるんだな、と。 英語クラブには1年生の新入りも。 この子もまた癖が強い! みんなが知らないようなこと、難しいことを知っているということを鼻にかけて周りをバカにする。 ムカつくけど、それがその人の防御の仕方なんだよね。 生徒総会では、生徒会長のかっこよさにしびれた。 勇士は、いつもみんなから一歩下がって周りを冷静に見てるよね。 生徒総会のシーンでは千晶先生と生徒会長のやりとりにうまく転がされる他の生徒たちを冷笑していて、悪い意味でそれを感じた。 いつもにも増して、ムカつくキャラが多かったけど、そういう人に対しての違う視点を気づかせてもらった。
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5巻も面白かったです。新キャラ、千晶先生はとても好きですが、青木先生は嫌いです。嫌い過ぎて、この人の過去が気になります。山本も好きではありませんが、可哀想な人なのかな。秋音ちゃんの病院の方々も面白かったです。妖怪アパートも色々な人とか人でないものがいますが、夕士の学校も一筋縄では...
5巻も面白かったです。新キャラ、千晶先生はとても好きですが、青木先生は嫌いです。嫌い過ぎて、この人の過去が気になります。山本も好きではありませんが、可哀想な人なのかな。秋音ちゃんの病院の方々も面白かったです。妖怪アパートも色々な人とか人でないものがいますが、夕士の学校も一筋縄ではいかなくて面白いです。続きも楽しみです。
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期待通り。 しかしBL感がどんどん強くなっていくような…。巻末付録のバレンタインの話しはちょっと…。
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シリーズを読み進めるうちに、少し上手く行き過ぎの感じがしてきました。登場人物の内面をもう少し深く描いて欲しいです。どんな人でも多方面から見て欲しい。と、大人は思ってしまいました。
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今巻も面白いストーリーの中に、しっくりくるよい軸があると思った。 「地獄への道は善意で舗装されている」 何もしないやさしさ。信頼して見守るやさしさ。 それとは真逆なやさしさ。 善人だから否定できない。 だから、善人のまわりの人はけっこう迷惑する... 偶然にもこの巻を...
今巻も面白いストーリーの中に、しっくりくるよい軸があると思った。 「地獄への道は善意で舗装されている」 何もしないやさしさ。信頼して見守るやさしさ。 それとは真逆なやさしさ。 善人だから否定できない。 だから、善人のまわりの人はけっこう迷惑する... 偶然にもこの巻をお正月に読んでいたが、 ラストは大みそかからお正月のシーンだった。 「悪いことは重ねないよう、ゼロに戻して。 そして、いいことはどんどん重ねていこう」 いったんリセットしよう。いやなことはすべて。 積み重ねてしまわないように。 うん、いい言葉だ。すっきりする。 次巻も楽しみ。
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この作品は、私的にかなりイラっとするキャラが出てきます。青木先生とか今までで最悪の部類の人かもしれない。洗脳とは言わないけれど、こうやって若い人(若すぎるけど)は、影響され、絡めとられていくのかとゾッとしました。見えなくてもいいんだけど、十五夜に列を作る白兎たちは見てみたいかな。...
この作品は、私的にかなりイラっとするキャラが出てきます。青木先生とか今までで最悪の部類の人かもしれない。洗脳とは言わないけれど、こうやって若い人(若すぎるけど)は、影響され、絡めとられていくのかとゾッとしました。見えなくてもいいんだけど、十五夜に列を作る白兎たちは見てみたいかな。知らなくても生きていけるけど、知れば自分が深まったり、世界が広がるのは妖怪に限ったことではないですよね。
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2年生の2学期。新任の先生が二人。一人は人生すべて経験済みみたいな男の先生千晶。もう一人は、すべて清廉潔白みないな女の先生青木。そして、ひねくれた転校生の新入部員。試験では、携帯のカンニングが問題に。それを、千晶と生徒会長とのやり取りで、持ち込み禁止が、1ヶ月の停止ですむ。こんな...
2年生の2学期。新任の先生が二人。一人は人生すべて経験済みみたいな男の先生千晶。もう一人は、すべて清廉潔白みないな女の先生青木。そして、ひねくれた転校生の新入部員。試験では、携帯のカンニングが問題に。それを、千晶と生徒会長とのやり取りで、持ち込み禁止が、1ヶ月の停止ですむ。こんな生徒会長いないだろう。できすぎる。部活の部長もできすぎる。世の中こんな人たちがいたら誰も道を間違わずに済むのに。最後に千晶が襲われ死に直面。しかし、不死の霊薬により何とか助かる。文化祭の最後に千晶が歌う。プロ顔負けの歌声で。かっこよすぎでしょう!!
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5巻読破。夏休みがあけて再び舞台は学校へ。今回も新キャラが多く出てくるんだけど、妖アパはキャラがいい!妖怪っていうファンタジー(?)な作品なのに、登場人物はみんな人間味があって、ああこういう奴いるいる~!って共感できるのがいい。千晶先生はもちろん、山本ちゃんも青木先生も私は好きで...
5巻読破。夏休みがあけて再び舞台は学校へ。今回も新キャラが多く出てくるんだけど、妖アパはキャラがいい!妖怪っていうファンタジー(?)な作品なのに、登場人物はみんな人間味があって、ああこういう奴いるいる~!って共感できるのがいい。千晶先生はもちろん、山本ちゃんも青木先生も私は好きです。なんか味があるんだよね。ムカッとくるけど嫌いになれない。でも田代ちゃんが怒るシーンはよくぞ言ってくれたって感じですっきりしました!あと毎回プチの使い所が絶妙だな、と。やたら使わない所が夕士くん人間できてますよね。夕士くんの成長も気になりますが、千晶先生、青木先生、山本ちゃんが、互いに関わることでこれからどう変化していくかも楽しみです。
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優しさの本当の意味を考えさせられる一冊でした。 私も物事を多面的に見て、ちゃんと本質がつかめる人になりたいと思いました。
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