セネカ哲学全集(6) の商品レビュー
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セネカ哲学全集最終巻。倫理書簡集の後半が収められている。引き続き徳の涵養、哲学のすすめが語られているが、後半からはストア派的思想により踏み込んで、幸福には徳のみで十分であるとか、善が物体であるとか、善を認識するのは理性であるなどの理論の解説も行っている。しかしそれと同時に、感情や徳が物体かどうかとか、知恵と知恵を持つことの違いだとかの無駄に細かい議論にかかずらうことは無益であるという考えも記されていて、セネカのより実際的な面を感じることができる。セネカは結構だらだらした感じで同じことの繰り返しが多く、読みづらいんだけど、各書簡の注の冒頭に要約がつけてあってすごく助かった。
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