福沢諭吉「学問のすすめ」 の商品レビュー
【角川文庫×文豪ストレイドックス|コラボカバー】
子供が【角川文庫×文豪ストレイドックス|コラボカバー】でないと、読もうとしません。コラボカバーの中古あればいいな。
母
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※このレビューにはネタバレを含みます
人生で役に立ったことを学び続けろ。自分の考えや軸を持ち、何事も学問で対抗していけ。 時代背景を使った例が多かったけれど普遍的なことがかなり書かれていた。同時に当時の時代の考え方も色濃く残っている。世の中を知るために最新のテクノロジーや政治などを改めて学びたいと思った。
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口語訳で読みやすかったのが大変ありがたい。 福沢諭吉の生きた明治時代には今ほど学問をする人が多くない上で、無知無学のまま身を滅ぼす者が沢山いた事が窺える。 とりわけ自分が知りたかった、なぜ働くのか?について述べられていたのは本当に救いで、悩みながらあくせくしていたけど気持ちが軽く...
口語訳で読みやすかったのが大変ありがたい。 福沢諭吉の生きた明治時代には今ほど学問をする人が多くない上で、無知無学のまま身を滅ぼす者が沢山いた事が窺える。 とりわけ自分が知りたかった、なぜ働くのか?について述べられていたのは本当に救いで、悩みながらあくせくしていたけど気持ちが軽くなった。 これは意外と誰も教えてくれないから、価値のある1冊だと思う。 SNSが普及した現代では匿名で罵詈雑言したり、直接言っても嫌味っぽくなったりしているのを傍から見ていて、なかなか政府に物申す権利はあっても為政者側も臍を曲げてる雰囲気は否めないので難しい問題だなと思った。 どちらにとっても不利益が多い世情だけど、歩み寄るというのも困難になっている。 福沢諭吉という人物は物事の道理を大切にしている人と窺えるが、現段階では圧力とかの方が強い。 タチの悪い弱いフリをして圧力をかけるという民、所謂ハラスメントだの何だのと騒ぎ出す者も増えた中、この世をどうやって人間力を高めながら生きていくのかという事も汲み取れた。 実行は難しいとあるけど、さもありなんという。 読了後に照らし合わせてみると問題がいかに山積みなのかも分かるし、なんなら福沢諭吉の言う国民がそうなら政府もだいぶ取り返しのつかない感じにはなっているなと考えた。 読んで良かった。
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基本的人権のこと、なぜ改めて説いているのか考えたら、江戸時代は身分制度があったからなんだね。議員制民主主義のこと、男女平等のこと、学問の必要性など、現在の日本の思想の基本を説いている本。今読んでも素晴らしい。
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訳者が現代語訳したことで、原文の切れ味の良さが表現しきれなかったと書いていたが、現代語訳でもすごく強い攻めた文章だなと感じた。女性に関する記述と、学問では、読書だけでなく実践を求めていく姿勢、闇雲に洋学をありがたがるのはどうかとヨーロッパと日本を置き換えてユーモアたっぷりに述べて...
訳者が現代語訳したことで、原文の切れ味の良さが表現しきれなかったと書いていたが、現代語訳でもすごく強い攻めた文章だなと感じた。女性に関する記述と、学問では、読書だけでなく実践を求めていく姿勢、闇雲に洋学をありがたがるのはどうかとヨーロッパと日本を置き換えてユーモアたっぷりに述べていた部分が印象に残った。しかし、付録の個人的なエピソードに関しては、真偽はともかく他人が大事にしてあることを無碍に扱うのは、非常に罰当たりで、よくないと思った。
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学問をすれば、誰もが賢人になれる。 日常生活に役立つ実学を学ぶ。 暴虐な政府の支配を受けたくないならば、学問に志し、自らの才知と徳行を磨いて、政府と同位同等に向かい合える力を持つ。 国民に独立の気力がなければ、独立国家にはなれない。まずは国民一人一人が自立しよう。 国民と政...
学問をすれば、誰もが賢人になれる。 日常生活に役立つ実学を学ぶ。 暴虐な政府の支配を受けたくないならば、学問に志し、自らの才知と徳行を磨いて、政府と同位同等に向かい合える力を持つ。 国民に独立の気力がなければ、独立国家にはなれない。まずは国民一人一人が自立しよう。 国民と政府とのあり方について述べている部分が多いのは、国がまだ若いからだと考えている。しかし、今にも通用する考えであることが分かる。 道理を説いて政府に迫るのが上策。むやみに命を棄てても文明には何ら役立たない。 自分の考えで他人を束縛してはならない。 衣食住が安定して独立したということではない。未来へ文明の恩恵を遺す。 人間は食べることだけで満足してはいけない。学問に励もう。 見識や品行の高尚を目指し自ら妥協してはならない。 怨望(恨みに思うこと)は、不善中の不善。これ以上の悪はない。 政府も民間も自由な活動を妨げてはいけない。 物欲を抑えて精神の独立を果たす。 人望を得る道は交際を広くすることから。 話す能力は大切。話し方や表情が大事。 交際に必要なのは虚飾ではなくて真心。 今にも通ずる話。そのためか、当時は批判を受けたとのこと。 少し難解だが何度も読んでみたい。
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福沢諭吉は日本のため、強いては日本人のためを強く思う人格者だと思う。 明治の頃からの悩みは現代まで続いている。昔も現代も日本人は時代は変われど本質は変わらないのかもしれない。 福沢諭吉はひどく日本の未来を心配していた。その結果が現代に現れているように見える。少子化、外交問題、働き手の不足と鈍化、学び、日々の生活に活かす生き方をしない保守的で受け身な若者達。今の福沢が見たらどんなに悲観するだろうか。それとも、それでも自らがまた先駆者となって教鞭を振うかもしれない。本当の学びを知らない今の若者が多くいる日本はこれからどうなるのだろうと、これからの私達が今直面していて最も考えて行動に移さなければならないと痛感する一冊であった。
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賢人と愚人との違いは、学ぶか学ばないかによって決まる。 やらなければならないのは、日常生活に役立つ学問。 自由と我がままとの境界は、他人に迷惑を掛けるのと掛けないのとの間にある。 権義があれば、それに伴う義務があるのは当然。 独立というのは、自分で自分の身を支配し、他人に頼る心の...
賢人と愚人との違いは、学ぶか学ばないかによって決まる。 やらなければならないのは、日常生活に役立つ学問。 自由と我がままとの境界は、他人に迷惑を掛けるのと掛けないのとの間にある。 権義があれば、それに伴う義務があるのは当然。 独立というのは、自分で自分の身を支配し、他人に頼る心のない状態を言う。 人民の独立の気力、これこそが、文明の精神であり、最も重要な物。 明治初期、西洋諸国の脅威により、一歩間違えば国の独立が危うい時代において、なんとか人々に啓蒙を、という福沢諭吉の熱い思いが伝わってくる。 150年たって、さすがに現代にそぐわない内容もあるものの、論の骨子は、今の時代に生きる我々にも考えさせられるものがある。 せめて大学生くらいに読んでおけたらよかった一冊。
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もう10年早く読みたかった。読書をするのに遅いということはないが10年早く読んでたら今だいぶ変わってたかもしれない。なぜ人間は学問をするのかから始まり、それが政治と人民との関係や国と国関係にどう繋がるか。そしてそれを踏まえた上で人はどうあるべきか。当時の福沢諭吉の思いを訳文からで...
もう10年早く読みたかった。読書をするのに遅いということはないが10年早く読んでたら今だいぶ変わってたかもしれない。なぜ人間は学問をするのかから始まり、それが政治と人民との関係や国と国関係にどう繋がるか。そしてそれを踏まえた上で人はどうあるべきか。当時の福沢諭吉の思いを訳文からでも充分強く感じれる。例えば本文でこれは私福沢に与えられた使命なのです記し、本作に並々ならぬ思いを注いでいたことが伝わる。当時専制政治の慣習が抜け出すがまだその慣習が残ってあた時代。人民に不安を感じ、外交に不安を感じていたということも伝わる。少なからず人生の見方を変える一冊だと思う。リピートしたり原書も読みたい。
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「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 この書き出しから本書を知る人は多いだろうが、おそらく最後まで読んだことのある人はどれほどか。 斯く言う私も、この少々偽善的な出だしが苦手で敬遠してきたのであるが、機会を得て読んでみれば、全く思っていた内容と違い、衝撃。 昨今の日本に...
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 この書き出しから本書を知る人は多いだろうが、おそらく最後まで読んだことのある人はどれほどか。 斯く言う私も、この少々偽善的な出だしが苦手で敬遠してきたのであるが、機会を得て読んでみれば、全く思っていた内容と違い、衝撃。 昨今の日本について常々思っていたことが、驚くほどそのまま書かれていた。 国内外が不安定である今こそ読むべきと思える一冊。 もちろん細かな点では現代に合わない部分もあるかもしれないけれど、それでも、一体いつの時代に書かれたのかと疑いたくなるほど、今の日本が抱えている諸問題に対する答えが多くある。 逆に言えば、100年以上もこの国と国民は成長していないのかと申し訳ない気持ちにもなった。 「今から数十年を経た後の文明の時代には、その時代の人たちが私たちの恩恵を感じるように」との一文があるが、恩恵を感じるどころか、100年経っても未だに教えを請わねばならない状況にあるとは、福沢諭吉ご本人も想定していなかったのではと思う。 あとがきによれば、本書は福沢諭吉の門下生のお孫さんが訳されたものだとか。 柔らかい文体で非常に読みやすかった。 他にも別の方が訳されたものがあるので、そちらにも目を通し、いずれは、あとがき曰く「福沢独特の説得力」を感じられる原書にも挑戦したい。
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