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愛がなんだ の商品レビュー

3.7

357件のお客様レビュー

  1. 5つ

    73

  2. 4つ

    112

  3. 3つ

    110

  4. 2つ

    27

  5. 1つ

    3

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2023/07/05

テルちゃんがマモちゃんにベタ惚れもいいところで、次から次へと社会との繋がりを蔑ろにしていくのはイライラしてかつもどかしかったです。 マモちゃんなんていくら追いかけたところで…な人なのは明白なのに、片思いというのは没頭している本人はこうも自身の痛みや気持ちに無自覚になるものなの...

テルちゃんがマモちゃんにベタ惚れもいいところで、次から次へと社会との繋がりを蔑ろにしていくのはイライラしてかつもどかしかったです。 マモちゃんなんていくら追いかけたところで…な人なのは明白なのに、片思いというのは没頭している本人はこうも自身の痛みや気持ちに無自覚になるものなのか。ちょっと怖さを感じました。

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2023/06/07

びっくりした…初めて出会うタイプの小説でした。テルコは全力で片想いをしている、時にはストーカーのような行動を取ってしまいながら。 正直、私や私の周りにいる(話を聞く限りでは)タイプの女性ではないので、理解できないし共感できないしイライラした。テルコ自身も自分の行動の全てが良いこと...

びっくりした…初めて出会うタイプの小説でした。テルコは全力で片想いをしている、時にはストーカーのような行動を取ってしまいながら。 正直、私や私の周りにいる(話を聞く限りでは)タイプの女性ではないので、理解できないし共感できないしイライラした。テルコ自身も自分の行動の全てが良いことだとは思っていないものの、自分の恋を全力で表現する。 まさに、恋は盲目?その一貫した姿勢は素直にすごいなぁと思った。 角田光代さんの作品、初めてだったのだけど衝撃。他の作品が気になる。

Posted byブクログ

2023/05/13

皆んなが一度はテルコと同じ想い を抱いた事があると思う。 恋は盲目と言う言葉があるが、テルコは まさに恋の奴隷なのだ。 恋は時にハッピーで、またある時は どうしようもなく残酷だ。 テルコの行動は第三者から見れば、 限りなくストーカーに近く、報われない 恋だと誰もがテルコに説教した...

皆んなが一度はテルコと同じ想い を抱いた事があると思う。 恋は盲目と言う言葉があるが、テルコは まさに恋の奴隷なのだ。 恋は時にハッピーで、またある時は どうしようもなく残酷だ。 テルコの行動は第三者から見れば、 限りなくストーカーに近く、報われない 恋だと誰もがテルコに説教したくなる。 テルコもマモちゃんもすみれさんも ナカハラ君も、孤独で自分の世界しか 無いのかも知れない。 唯一、葉子はテルコの良き親友でこんな 友達がいたらいいなーと思った。 テルコの選んだ恋の道は、石ころだらけ の道かも知れないけれどテルコは 泣き笑いを浮かべて膝を擦り剥きながら 一人歩いていくのだろうなー。 なぜかテルコを思うと涙腺が緩くなるのは なぜだろう。

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2023/05/01

大人の"アンバランス"な片思いを描いており、 同じジャンルとしてはやっぱり、「あげくの果てのカノン」が最強なんだなよあ…。 すみれさん家の飲み会のあたりから、 お、その視点を取り入れるのはいいね、と テルちゃんの気持ちが弱くなるんじゃないかと期待したんだけど...

大人の"アンバランス"な片思いを描いており、 同じジャンルとしてはやっぱり、「あげくの果てのカノン」が最強なんだなよあ…。 すみれさん家の飲み会のあたりから、 お、その視点を取り入れるのはいいね、と テルちゃんの気持ちが弱くなるんじゃないかと期待したんだけどな。

Posted byブクログ

2023/04/27

ダメ男に恋して仕事も棒に振るほど生活や思考の大半を占める重めな20代女性テルちゃんのお話。 ストーカーなのかメンヘラなのか適切な言葉はわからないが、ここまで好きな人のためにのめり込めるっていうこともすごさの一つなのだと思う。 マモちゃんから連絡が来ずに寂しく過ごす様子に今の自分...

ダメ男に恋して仕事も棒に振るほど生活や思考の大半を占める重めな20代女性テルちゃんのお話。 ストーカーなのかメンヘラなのか適切な言葉はわからないが、ここまで好きな人のためにのめり込めるっていうこともすごさの一つなのだと思う。 マモちゃんから連絡が来ずに寂しく過ごす様子に今の自分は共感を抱いた。

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2023/03/16

この本の内容を一言で表すと「依存」 恋は盲目という言葉がぴったりな本だった。 恋というものは時に人をおかしくさせる。

Posted byブクログ

2023/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一気に読んだ。 マモちゃんむかつくね。けどマモちゃんみたいな存在ができてしまったら、相当頑張らないと離れることはできない。一緒にいてもつらいだけなのに。 私にも昔、マモちゃん的な男がいたことをほんのり思い出してむかついたけど、思ったほど生々しい余韻はなかったな。 セックスの描写がほぼなかったからだろうか? こんなにドハマリしてるのに、そこが良くないなんて有り得ないと思ったんだけど、葉子との会話でディスられてるときになにも否定しなかったから淡白なもんだったのだろうか。セックスではなく「性交」という表現だしなぁ。 にしても、最後はもはや怖かった。マモちゃんに振られて、意を決して嘘をついてまで、同じ空間にいることを選ぶ。 俺は知ってるんだ。好きな男の好きな女が俺じゃない場合、いち早くその場から立ち去った方が良い。 おそらくなんだけど、このあと結局すみれさんとマモちゃんは付き合って、そしてすみれさんの予想通りの展開になってしまうんだと思う。それを見守るし、相談に乗ってそのあと性交したりするんだろうけど、それでもマモちゃんはテルコを彼女に格上げはしないんだろう。 誰かにとっては取るに足らない男だけれど、私にとっては君が全て。でもアンバランスな関係になってしまっては、対等に付き合うことはほぼ難しいと思った。 このアンバランス、どのようにして生まれてしまうのだろう。 私にもかつていた、「マモちゃん的存在」そいつといかにしてすれ違ってしまったのか。ふたりで楽しく過ごしていた、あの瞬間ってなんだったのか。 要は、「一緒にいたい」と思う気持ちの量、つまりそう思ってる時間の長さが違うだけなんだとわかった。 会いたいと思ってる時間が、テルコは一生続いてるから、仕事も適当になるし、呼ばれたらすぐ動けるし、飛んでいく。マモちゃんに関する会話は全て頭の中にしっかり刻み込まれているし、何度も何度も反芻する。なので絶対忘れない。 とにかく、相手のことが性的に好きなあまり、気に入られたくて一緒にいたくて、SNSのアカウントをほじくって趣味趣向を探ったり、繋がってない別のアカウントを友達申請しないで眺めるようになったり、用事もないのに職場や自宅の最寄駅に行ってウロウロするなどといった“先回りして行動”をしたりするようになってくると、そのバランスは崩れる傾向にあるのかもしれない。 あとは期待の問題。 田中守とテルコは、飲み会で意気投合し、1回の映画デートと3回の食事を経て性交した。それまでに何度かの困難な恋愛を経験してきたテルコは、今度こそ、このまま問題なく関係がいい方向に進むと確信していた。ここが期待のピークであろう。しかし、うまく事は運ばなかった。テルコはこのピークの熱量を持ったまま、田中守に接する。 マモちゃんは、おそらく”やってあげた”とすら思ってるのかもしれないな。今までモテなかったから、好かれて気をよくしていたのかもしれない。けどやっぱりテルコのことを、恋人として好きにはなれない。 一生気持ちがすれ違っても、それでも近くにいることを選ぶなら腹を括るしかない。痛みは笑顔で鉄壁スルー。泣いて泣いて、それでもいつかテルコにも幸せになってほしいと願ってしまう。 ガツンとくる読書体験でした。 苦しかったその時に読まなくて良かったなと思う。 自分はこれまであまり日本の恋愛小説を読まなかったのですが、これ以降漁るように読むことが増えました。

Posted byブクログ

2023/03/02

映画から。 映画の雰囲気が好きで、小説読んだらなんか違ったとなるのがこわかったけど、映画は映画、小説は小説でどっちも大好きだった! 映画ではテルコにまったく共感できなかったけど小説はすっっっごい共感の嵐で切なくて泣けた、、、

Posted byブクログ

2023/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画が好きで小説も読んでみた。 好きな人のきょうだいでもいいから一緒にいたいっての分かる。好きとか超えて、もう依存なんだろうけど離れられない気持ち。 最後の解説も好きでした。

Posted byブクログ

2023/02/27

読書メーターより。2019.6.10読了。 わたしの心にも、テルコが住んでいる。会う約束なんてしてないのにもしものために休日は空けておくし、急な誘いにすぐいけるように身なりを整えてしまうし。クズな部分を知っているはずなのに、でも、それでも、と好きなところだけに目を向けてしがみつ...

読書メーターより。2019.6.10読了。 わたしの心にも、テルコが住んでいる。会う約束なんてしてないのにもしものために休日は空けておくし、急な誘いにすぐいけるように身なりを整えてしまうし。クズな部分を知っているはずなのに、でも、それでも、と好きなところだけに目を向けてしがみついたり。普通に考えたら全然いい男じゃないのに、ていうかそもそもなにも知らないのに、どうしてこんなにのめり込んでしまうのか。恋は盲目。

Posted byブクログ