次の町まで、きみはどんな歌をうたうの? の商品レビュー
これといった感想はないんだけど、そういうなんでもない日常を描くのが上手い。 私たちは、こういう風に少しずつ傷つきながら、擦れてくんだろう。
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何気ない会話が、ずっと書かれている話だけど、なんだか懐かしいような、平和な時間が流れているのが感じられる。 登場人物一人ひとり愛らしいです。
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日常を切り取った誰にでもあるような話し。だけどそういう些細な何かに助けられたり沈んだりするんだよね。
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- ネタバレ
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タイトルがまずすごくいいよね。 ひらたくいうと、 2人の男が旅をして失恋へといきつくまでの 奇妙な道中を描いた物語。 柴崎さんの話は、心理描写というのがはっきりしない 印象があるのですが、 その代わりに、人物の動きとか言葉そのものが心理描写といってもいいくらいに登場人物の心情が伝わってくる時がある。 言葉がとてもたおやか。 言葉が冷たくなく、かといって熱すぎることもなくひんやりしている。 言葉がやわらかでありながら、このすごく細い糸がぴんとはっているような芯がある。 私の憧れの作家さんですね。
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表題作と「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」の2編を収める。 前者は先に読んだ『その街の今は』と同様、登場人物が魅力的。東京まで向かう彼らのことばのテンポにほっとする。昔、学生の時の旅を思い出す。旅先でどうするかよりも、そこに到るまでの道程のほうが印象的な旅。 後者は、本来...
表題作と「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」の2編を収める。 前者は先に読んだ『その街の今は』と同様、登場人物が魅力的。東京まで向かう彼らのことばのテンポにほっとする。昔、学生の時の旅を思い出す。旅先でどうするかよりも、そこに到るまでの道程のほうが印象的な旅。 後者は、本来主人公に知りようもない相手の思いと主人公のそれが交錯する小説にしかできないつくりでおもしろかった。主人公・工藤さんの「逃避のための眠り」は今までのわたしと重なる。どこかで逃げてばかりだったあれこれを思い出す。「戦うこと。眠らないこと。」
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著者:柴崎友香 この人の話はいつも日常のなんでもないことなんだけど、なんだかせつなくて楽しい。 共感しやすい。 最後の話なんて特にすっきりしないけど、これはこれでいいんだって許せる不思議さ。 今回はタイトルがよかった。 ザ/邦画って感じの小説かな。 あー日本だなーって思う。 ...
著者:柴崎友香 この人の話はいつも日常のなんでもないことなんだけど、なんだかせつなくて楽しい。 共感しやすい。 最後の話なんて特にすっきりしないけど、これはこれでいいんだって許せる不思議さ。 今回はタイトルがよかった。 ザ/邦画って感じの小説かな。 あー日本だなーって思う。 まぁ失恋したら寝たくなるわな。
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柴崎友香の小説は、いつも事件的なことは何も起こらない。 しかし登場人物の内面ではめぐるましく何かが起こっており、物語のはじめと終わりでは関係が微妙に変わっている。 表題作では、同著者の『青空感傷ツアー』の主人公と同じく少しイラついてしまうが、まわり人物のおかげで何か憎めない。また...
柴崎友香の小説は、いつも事件的なことは何も起こらない。 しかし登場人物の内面ではめぐるましく何かが起こっており、物語のはじめと終わりでは関係が微妙に変わっている。 表題作では、同著者の『青空感傷ツアー』の主人公と同じく少しイラついてしまうが、まわり人物のおかげで何か憎めない。また、タイトルが抜群に素晴らしい。 『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』は片想いで失恋して前に進めなくなった女の子がとことん眠ってしまう話。僕自身、失恋すると気力がなくなり眠り続けてしまうので共感。どちらの話にも登場するコロ助がステキだ。 ロキンノ系の人は柴崎さんの小説が好きそうだな。
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これは映画化してほしい ヨ・ラ・テンゴの「The Crying of Lot G」 「君が笑ったらぼくも笑ったような気分だ、君が泣いたらぼくは最悪な気分だ」 ありきたりだけど素敵な言葉
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小林望が好きです。 やりたい放題、自由奔放に生きているようで、 実は人一倍他人のことをよく考えているような、小林望が好き。
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表題作は…正直しっくりこなかったなぁ 望がちょっと…あまりにも…無理wwww その分?、「エブリバディ〜」はかなりぴったんこ! 『きょうのできごと』の次にすきかも!あーでも『青空感傷〜』も捨てがたい!笑
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