次の町まで、きみはどんな歌をうたうの? の商品レビュー
とりあえず右やな。解説が綿矢りさでちょっとがっかりしてたけど、まあまあよかった。 毎日がこんなにおもしろいしこんなにきれいやのに、それを何もないってどうして感じるのかな。
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若くてゆるい感じの開放感が読んでいて心地よかった。強引で適当な望の言葉は、不思議とこれからなんでもできそうな気持ちにさせてくれる。 眠くてしかたないけど、マイペースに少しずつやっていく女の子もよかった。 気張らずに力が抜けた印象があり、さらさらと読めた。
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あまり期待しないで暇つぶしに~♪と読んだからかもしれないけれど、表題作、なかなか面白く読めました。もう一つのおはなし、そこまで面白くなかったけど、寝ても寝ても眠ってしまう人の気持ちが良く分かるので、興味深く読み…。先生のコトバにじ~んときました。笑
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『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』は、友達のカップルと男2人、合わせて4人で大阪から車で東京へ向かう話。 『エブリバデイ・ラブズ・サンシャイン』は、ある日からひたすら眠ってしまう女の子の話。 しかし正直なところ、どちらも「ちょっといいなぁ」と思うところがあるのに、「ここ...
『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』は、友達のカップルと男2人、合わせて4人で大阪から車で東京へ向かう話。 『エブリバデイ・ラブズ・サンシャイン』は、ある日からひたすら眠ってしまう女の子の話。 しかし正直なところ、どちらも「ちょっといいなぁ」と思うところがあるのに、「ここはどうしても嫌だ」と感じてしまう点があるため、私にはあまり合わない話でした。 「次の街まで、きみはどんな歌をうたうの」とか「戦うこと。眠らないこと。」という、ワンフレーズにはすごく惹かれました。
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関西人以外には区別がつかないだろうけど、自然な大阪弁が心地よい。 柴崎氏の作品に共有することですが、登場人物たちがみんな素直でのびのびしているところが微笑ましく、読んでいて穏やかな気持ちになりました。
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最近気になる柴崎友香さんの作品を『きょうのできごと』に引き続き読んでみた作品。『きょうのできごと』が面白かっただけに、この作品はそこまでかな。この人の作品は「車の中」の人間関係を扱ったものが多い。まだ2作しか読んでいないが・・・。とりあえず、そこまで・・・である。
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ディズニーランドに行く恵太とルリ子に便乗して、一緒に東京までドライブすることになった小川望とコロ助。真夜中のSAでの望のルリ子への告白、長年思い続けた東京に住む清水さんへのコロ助の告白、4人内部のそれぞれの関係性による様々な会話。たった3日の、それもほとんどが車中での会話なのに、...
ディズニーランドに行く恵太とルリ子に便乗して、一緒に東京までドライブすることになった小川望とコロ助。真夜中のSAでの望のルリ子への告白、長年思い続けた東京に住む清水さんへのコロ助の告白、4人内部のそれぞれの関係性による様々な会話。たった3日の、それもほとんどが車中での会話なのに、4人それぞれの世界観がよく分かるのが面白い。 この作品は時間の描き方がとっても上手。気の置けない仲間と過ごす夜の、なんだかフワフワして現実世界から浮遊したような感覚、その後に迎える朝の、紛れもない現実とある種の残酷さ、昼間の地に足の着いた面白みのない、けれどもありのままの時間の流れ。それぞれの時間にそれぞれの過ごし方があり、その表現の仕方が絶妙。夜から朝への変化って、非現実から現実へ変化する様をまざまざと体感させられるようで個人的には嫌いだ。切なすぎるし、このまま夜だったらいいのに、なんて思ってしまう。もはや恐怖ですらあるほど。それでも夜は明ける。様々なことが時間の流れと共に変化する。ただその自然の流れも悪くないんじゃないかな、なんてこの本を読むと思えてくる。休日、気持ちよく迎えた朝のような気持ちのいい読後感。
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タイトルに惹かれて読んでみた。 登場人物たちの年齢が私に近い世代だからか、読んでいて難しい気持ちにならなくていい。 気の置けない友人(関西出身)の話を聞いている気分。耳から(正確には目から)心へすっと入っていく感じ。 柴崎さんは、誰かのある期間を「切り取った」ような小説を書かれ...
タイトルに惹かれて読んでみた。 登場人物たちの年齢が私に近い世代だからか、読んでいて難しい気持ちにならなくていい。 気の置けない友人(関西出身)の話を聞いている気分。耳から(正確には目から)心へすっと入っていく感じ。 柴崎さんは、誰かのある期間を「切り取った」ような小説を書かれる。 その期間の前や後が必ずあると感じさせる。 展望台のコイン式双眼鏡みたいに、途中でふっつりと終わってしまうように見えるけど、私たちがその人たちを垣間見る時間が終わっただけなのだ。そこからまた続きは私たちが知らないところで繰り広げられていく。 そんな思いにさせられるほどに、この登場人物たちは、思ってる以上に私の近くにいる、気がする。 いつかどこかで会えたら、楽しいかもな。
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表題作と他1編の中編集。 表題作のおわりは、柴崎友香さんの前作きょうのできごとと同じく、突然あまり親しくない人たちも交えてどこかへ向かう場面で終わる。お、わくわくするなって楽しい余韻を残してくれるその書き方、好き。 もうひとつのお話は、失恋した女の子と、その相手、女の子を好きな男...
表題作と他1編の中編集。 表題作のおわりは、柴崎友香さんの前作きょうのできごとと同じく、突然あまり親しくない人たちも交えてどこかへ向かう場面で終わる。お、わくわくするなって楽しい余韻を残してくれるその書き方、好き。 もうひとつのお話は、失恋した女の子と、その相手、女の子を好きな男の子の3つの視点から時間をいったりきたりさせて描かれた作品。 冬の曇り空でどんよりした中、友達の家であたたかい紅茶を飲むような優しい雰囲気。表題作よりは私はこちらが好きだな、と感じた。 ほんの数行ずつで視点がかわる鮮やかな感じが、映画のよう。 なんだかほわんと心地好い作品。
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本当に何も起きないけど、さいごまで読んでしまう。だらだらすごしてた学生時代がなつかしいと思う。不満はたくさんあったけど、あれはあれで幸せだった。そんなことを思い出させる小説だ。 何も起きないので、リアルといえばリアル、ぶっ飛んだ人格の登場人物もいない。半ば退屈にもなるけれど、こう...
本当に何も起きないけど、さいごまで読んでしまう。だらだらすごしてた学生時代がなつかしいと思う。不満はたくさんあったけど、あれはあれで幸せだった。そんなことを思い出させる小説だ。 何も起きないので、リアルといえばリアル、ぶっ飛んだ人格の登場人物もいない。半ば退屈にもなるけれど、こういう小説はきらいじゃない。 同じ作家の原作で「きょうのできごと」って映画を見たことがある。映画で見ると本当に若者がだらだらしているだけで正直見るに耐えなかった。短編小説だからいいのだろうと思う。
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