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陰陽師 太極ノ巻 の商品レビュー

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53件のお客様レビュー

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いつもの「晴明」「博…

いつもの「晴明」「博雅」の他に、「道満」「露子」との掛け合いも楽しめる。のんびりと楽しめる。何度も読んでいる。

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シリーズ7作目。「む…

シリーズ7作目。「むしめづる姫」の露子姫が再登場。シリーズものですが前作を読んでいなくてもこれ1冊でも楽しむことができるのがこの作品のよさです。道満も相変わらず活躍してます。

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シリーズ7作目。いつ…

シリーズ7作目。いつもの、清明と博雅が濡れ縁に座して酒を酌み交わす描写、趣深く美しい文章は今回も健在でした。特に博雅の台詞は、月や雪を愛でるにしても純粋で思いもよらない捉え方をしているので、読んでいて思わず月や風景を眺めてみたい気持ちになります。この本を読むと(しばらくの間は)季...

シリーズ7作目。いつもの、清明と博雅が濡れ縁に座して酒を酌み交わす描写、趣深く美しい文章は今回も健在でした。特に博雅の台詞は、月や雪を愛でるにしても純粋で思いもよらない捉え方をしているので、読んでいて思わず月や風景を眺めてみたい気持ちになります。この本を読むと(しばらくの間は)季節の移り変わりがとても味わい深いものに感じるから不思議です(笑)。また、鬼や化け鼠、覚の怪など出てくる魑魅魍魎達もどことなく人間じみている所とか、2人を通して見るからか、優しく感じる平安の闇も私はとても好きです。ゆるりと読める癒し

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シリーズとして楽しめ…

シリーズとして楽しめるのはもちろん、一冊でも気軽に楽しめてしまうのが魅力的です。(実際、私はでた順に読んでいないのですが、楽しんでます)読み始めたらどんどん平安の世界観に引き込まれてしまいます。

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物語の始まり方の描写…

物語の始まり方の描写が好きで読んでいます。きれいな文章を書く方。シリーズものだけど、1冊読んでも楽しめる作品。

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2025/01/26

第7弾 短編6つ 相変わらず、晴明の家でお酒飲んでて、「行こう」 「行こう」 で、話が進む。 【二百六十二匹の黄金虫】 いきなり、露子姫やん!常連さんになりそう… ぶんぶんが、色キレイでも、夜中に飛び回ったら、怖そうやけど、何か、花火でも見るように…w 【鬼小槌】 次は、道...

第7弾 短編6つ 相変わらず、晴明の家でお酒飲んでて、「行こう」 「行こう」 で、話が進む。 【二百六十二匹の黄金虫】 いきなり、露子姫やん!常連さんになりそう… ぶんぶんが、色キレイでも、夜中に飛び回ったら、怖そうやけど、何か、花火でも見るように…w 【鬼小槌】 次は、道満や! 常連さんばかり… しかし、何か、近所のお爺ちゃんがイタズラしてる感じにしか見えん。 悪の総本家の立ち位置は?w 【棗坊主】 気づかなかったって話はあるけど、気付いてからのその態度が凄い。 そこまで、割り切れるというか、悟ってるというか… 【東区により上る人、鬼にあうこと】 動物も長年生きると人の言葉を話すのか… でも、こんなのが話し始めたら、飲食店街大変や(^^;; 【覚】 意地は張りたくないな。 こんな怖いとこ行きたないし… 覚(さとる)か…どっかの小説で出てたなヤツかな?場所は、東京やけど。 人の思った事が「分かる=喰らう」なんやな。対抗策は無の境地か? 【針魔童子】 針も偉い人の針は、そんな意思みたいなんがあるのか… 東寺の絵も見て来よ! 【あとがき】 夢枕獏さんの本で一番売れたのは「魔獣狩り」の第一巻らしい。 「魔獣狩り」をしのぐ話をと書き出したのが「陰陽師」みたい。で、「陰陽師」が売り上げ抜いたらしいと。 これから、「魔獣狩り」「餓狼伝」などなどとの競争がはじまると。 更に、一生書いてしまうと。ええかな! ぼくが『陰陽師ので書いているのは、いつ、誰がどこからこの物語を読み始めても、常に必ずあの縁側に晴明と博雅が座っていて、いつもと同じように酒を飲み、いつもと同じように会話しているーそういう風景である。 ・・・・・・ 『フーテンの寅さん』みたいなところが、あるかもしれない。 あとがきの感想が一番長いという…(^◇^;) ****************** 京都のミニシアター行って来た〜 「アンデッド/愛しき者の不在」 ゾンビもんやけど、ちと悲しい感じ。 (鑑賞客少なし…それが悲しい原因か…) ある日、家族が亡くなったのに、また、復活した! でも、どうも、前と違って、おかしい。 病院も生き返った原因が分からん。 身内を失った家族が、生き返った人に翻弄されていく… なんか悲しいけど、やっぱり、そう上手くはいかんわな… 暴れるゾンビとは一線を画すのか、やはり同じなのか…

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2024/07/20

 印象的だったのは「棗坊主」。自然からみれば、人の命は短い。しかし、当の人間はそれに気づかない。いやはや、その通りだと思います。

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2024/05/28

二百六十二匹の黄金虫(読経すると黄金虫がぞろぞろ出てくる)/鬼小槌(奇病を治しに行こうとすると道満が来た)/棗坊主(五十年前行方不明になっていた僧)/東国より上る人、鬼にあうこと(なにかに追われた男が逃げ込んできた)/覚(覚に出会い廃人になった者たち)/針魔童子(朱雀大路で虫のよ...

二百六十二匹の黄金虫(読経すると黄金虫がぞろぞろ出てくる)/鬼小槌(奇病を治しに行こうとすると道満が来た)/棗坊主(五十年前行方不明になっていた僧)/東国より上る人、鬼にあうこと(なにかに追われた男が逃げ込んできた)/覚(覚に出会い廃人になった者たち)/針魔童子(朱雀大路で虫のようなものに刺される事件続発、針魔=播磨なので道満関係か)/読み忘れていた一冊でした。

Posted byブクログ

2022/05/26

呪について博雅が分かったような気がした時私も分かったような気がするし、博雅が分かってない時は私もあんまり分かってない気がする 「陰陽師」の話はどれもあまり怖いと思ったことがないけど今回「覚」はちょっと怖いと思った

Posted byブクログ

2022/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「しんしんと雪が降りてくる。 天から降りてきた雪で庭は、一面、白い。 優しい雪であった。 雪はあらゆるものの上に降り積もり、地上の何もかもを、 清浄な天の白で覆ってゆく。」 いいですね…。 情景が一瞬で立ち現れるような。 冷たくて優しくて白い。 たぶん、雪の降る映像を見たり、実際の雪を見たりする以上に、鮮やかに“白”を感じる。 そこが本というものの魅力かな。 実際に目に見える以上のものを見せてくれる。 行間含め文章をじっくり味わうと、果てしなく広い世界が目の前に広がる。 そんなふうに、私の中には、動かしがたい確固たる陰陽師の世界がある。 『陰陽師 太極の巻』 夢枕獏 (文春文庫) お正月といえば、まったりと平安絵巻でしょう。 ということで、シリーズ6作目、(たぶん)文庫の最新刊! 安倍晴明と源博雅が晴明の屋敷の簀子(すのこ)に座し、季節とともに移ろう庭の景色を眺めながら、ほろりほろりと酒を飲むシーンからこの物語はいつも始まる。 何にもせかされていないゆったりとした時間をこの二人と過ごしたくて本を開く。 時にはほそほそと降る雨を、時にはしんしんと降る雪を、そしてまたしずしずと散る桜の花びらをともに見つつ。 100%脱力状態…。 蜜虫になりたいねぇ。この際呑天でもいいけどさ。 (って亀やん!) 陰陽師はドラマや映画や漫画にもなったが、私はやっぱりこの原作の陰陽師が一番好きだ。 あんまりそつがなく完璧、というよりは、ちょっとバンカラ晴明がいいな。 白い狩衣にふうわりと身を包み、いつも飄々としててさ。 聖人扱いするよりは、下世話なことに右往左往して大騒ぎをする都の人々を懇切丁寧に助けるお助けマンの晴明がいい。 さて、この本は6作の短編から成っているが、その中で私が一番好きなのは「鬼小槌」という話である。 まあ事件じたいはアホらしいというか何というか、女のもとへ通う途中に鬼に出会ってしまったがために鬼の手伝いをさせられることになってしまった平実盛が、恋のライバルの藤原中将を病気にさせる、という話である。 ところが、この一件には蘆屋道満が絡んでいた。 病が重くなった頃を見計らって自分が出て行き、病を治してひと稼ぎしようという魂胆だったのが、あっさりと失敗に終わる。 道満いわく、あまりに寒いので何か温かくておいしいものを食べたかったんだそうで(笑)。 晴明は道満を酒の席に招待する。 炭のよくおこった火桶で暖をとり、こともあろうに晴明に酌をさせ、道満は幸せそうにお酒を飲むのだ。 悪人に描かれがちな蘆屋道満が何だか憎めない。 泣きそうになるところなんか子供のようだ。 そしてこの話は、冒頭にも書いたように雪の描写が美しい。 第1巻に登場した白比丘尼の話題も出てきたりする。 あと、「針魔童子」の針をつかまえる晴明が何ともいえずかっこいい! 作者のあとがきによると、縁側で晴明と博雅がお酒を飲みながら会話をするシーンはいくらでも書けるそうだ。 マンネリをおそれない、とか言ってるし(笑)。 一生書きそう、とか言ってるし(笑)。 まあね、続きが待ち遠しくて仕方がない、とかいう類の本ではないんだけど、なんとなーく一生のんびりと付き合ってそうな…。 次はいつこの二人に会えるんでしょうね。 やっぱり楽しみかも。

Posted byブクログ