道路の権力 の商品レビュー
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R4.10.30~12.4 (感想) これは…悪くなかった。 道路公団民営化の裏で何が起こっていたのかがよくわかる。 ただ、猪瀬氏の本は「昭和16年夏の敗戦」に続き2冊めですが、ちょっと時系列が脱線すると読み手の脳が私のように弱いと混乱することがありますのでご注意を。 また、私のように脳が弱いと読みやすくはないのでご注意を。 改めてこの本は、道路公団民営化の裏で何が起こっていたのかがよくわかる。 政治家の動き、官僚の動き、民営化委員会の動きが詳細に描かれている。 この本だけを信じれば、猪瀬氏の突破力はやはりすごい。 さて、この本では、猪瀬氏が所属する民営化委員会が民営化への道筋をつけ、提言をして終わる。 この後は、続巻「道路の決着」に続くらしい。 2022年現在、私は、NEXCOの運営する高速道路をたびたび使っているにも関わらず、現在当時の借金はどうなったのか、道路の所有者はNEXCOなのか、新規に道路を作るにはどのような過程で決定しているのか、まったく知らない。 「道路の決着」を読まねば。
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2006年(底本2003年)刊。小泉純一郎政権のもとで、最も重要なテーマとなったのは郵政三事業民営化と本書で描かれる道路公団民営化である。この伏魔殿とも迷宮ともいうべき組織体への金の流れを透明化し、余分な支出をなくすべく、民営化議論を尽くした道路公団民営化委員会。本書はその委員であった著者の体験的回顧録。前史からの叙述、生々しい経緯が開示され(特に道路族議員や国土交通省の官僚経験者との論争)、些か自賛の嫌いはあるが、読みごたえは十分。なかなか表面化しない官僚の身の処し方を知りうるだけでも一読の価値はある。 櫻井よしこへの批判等が書かれるが、仮に本書の通りだとすれば、同女は、事実の調査能力において、ジャーナリストとしての底の浅さを露呈してしまっていると言ってよく、キャスターとしてはともかく、ジャーナリスト然とされて様々な媒体に寄稿するということは納得しがたい。
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MBA preparation materials No.8 アウトサイダーとして、どうやって官僚機構に挑むかという実録。
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道路公団民営化とは何だったのか? 利権構造の打破に小泉政権が取り組んだ1000日間が描かれる 道路公団の改革に抜擢された著者 官僚による陰謀構造と対決する著者の活躍は鬼気迫るものがある 鉄道、道路、郵政と民営化は進んでいくが、道路によって、人が死ぬこともある 利権が...
道路公団民営化とは何だったのか? 利権構造の打破に小泉政権が取り組んだ1000日間が描かれる 道路公団の改革に抜擢された著者 官僚による陰謀構造と対決する著者の活躍は鬼気迫るものがある 鉄道、道路、郵政と民営化は進んでいくが、道路によって、人が死ぬこともある 利権が人を殺すのだという事実の闇は恐ろしい
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2009/07/07 うわー,今読んでてよかった.一年前だったら,踏みとどまったかも. ・道路施設協会のPA,SA ・「家庭の幸福(太宰治)」,曰く,家庭の幸福は諸悪の本. ・国鉄再建監視委員会 ・会計検査院が検査する団体を知らない ・別納割引制度
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葬ったはずなのに残り2400kmも作ることになる。 どこに20兆円もあるのか? この国は、債務がデフォルト起こすまで、土建体質は変わらないのだろうと思うと悲しくなった。
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この作家、私に非常に似ている部分がある。気になったらトコトン調べる。こうと決めたら絶対に曲げない。 一つだけ違うとすれば私は社会自由主義者で、この作家が資本自由主義者だということ。でも私が30歳になって、多少は自分で物事の良し悪しが解るようになれば、会って話がしたい人ナンバー...
この作家、私に非常に似ている部分がある。気になったらトコトン調べる。こうと決めたら絶対に曲げない。 一つだけ違うとすれば私は社会自由主義者で、この作家が資本自由主義者だということ。でも私が30歳になって、多少は自分で物事の良し悪しが解るようになれば、会って話がしたい人ナンバー1。 高速道路問題に関しても、この本を読めば7割は理解出来ます。この人の主観が入ってますけどね。よって☆4つ。
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