九月の四分の一 の商品レビュー
バイブルにしようかと…
バイブルにしようかと思うくらい、よかったです。今二人の間に愛情が存在していたことを証明できるものはあるのか?あるとしたらそれは、どこにでもある、誰でもがいきつくようなセックス?素直で、ピュアで、悲しくも素敵な物語でした。
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ゆったりとした温かい…
ゆったりとした温かいストーリーに癒されます。恋愛小説ですがベタベタしていないので、苦手な人も楽しめるはずです。何より文章のセンスが素晴らしい。私は表題作より一編目が好きでした。ふらふらとした生活を送っている主人公と、エリートコースを歩んだ親友にその恋人。三人のもろくも美しい関係が...
ゆったりとした温かいストーリーに癒されます。恋愛小説ですがベタベタしていないので、苦手な人も楽しめるはずです。何より文章のセンスが素晴らしい。私は表題作より一編目が好きでした。ふらふらとした生活を送っている主人公と、エリートコースを歩んだ親友にその恋人。三人のもろくも美しい関係がとってもいいです。
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何度も読み返したくな…
何度も読み返したくなる様な素敵な作品ばかりでしたが、表題作の「九月の四分の一」と「悲しくて翼もなくて」が特に印象的でした。
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どれも心が温まるお話…
どれも心が温まるお話で呼んで更改するようなことはないと思います。
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大崎善生というと将棋…
大崎善生というと将棋のイメージだけど、それぞれちょっとした仕掛けのある4篇のどの短編も良かった。
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静かな短編集
静かな短編集だ。4つの物語は、ひとつひとつがさりげない。現在進行形ではない、過去の恋の物語。透明感のある流麗な文章から、浮かび上がる情景が美しい。忘れられない恋を胸に持つ人に、手渡したい。
yama
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大崎善生さんの短編集『九月の四分の一』 4編の短編からなります。 1. 報われざるエリシオのために 彫刻美術館駅から小田原に向かう登山列車の中で、僕は昔を思う。大学時代、チェスに没頭していた「僕」と、親友・武井、そしてその恋人頼子の関係。3人はチェス研究会に所属していた。やがて武井と頼子は付き合うようになり、僕は疎外感を味わう。武井はエリートの道を歩き広告代理店に就職する。頼子も学芸員の進路を固めていく。僕は1人、チェスに囚われ、リアルな道を歩け出せないでいる。 話の終わりで僕は思う。人間の行いのすべては、結局無意味でそして報われないものなのだと。それでも僕は無意味な穴を掘りつづけるだろうと。なんのために、と。 2. ケンジントンに捧げる花束 将棋雑誌『将棋ファン』の編集長を務めていた「僕」は、退職を前に、イギリスの老婦人ジェーンからの手紙を受け取る。彼女の夫・吉田宗八が長年『将棋ファン』を愛読していたことを知り、感謝の言葉が綴られていた。吉田がイギリスに渡って来たのはまだ、冥王星がこの世の中に知られていなかったころだ。「僕」は彼女を訪ね、仕事をやめ、イギリスまで赴く。そこで出会った人たちの想いに、僕は救われていく。 3. 悲しくて翼もなくて 高校生のとき、札幌でロックバンドを組んでいた「僕」は、公園でギターを弾く少女・真美と出会う。アコースティックギター一本でレッドツェッペリンのロックンロールを歌う彼女はとても素敵だった。東京に出た僕を追いかけて遊びにきた真美。彼女を学園祭のライブに誘い、レッドツェッペリンの歌を歌わせ、成功を収める。まるで彼女は歌の精のようだった。しかし、その後2人は… 大人になった今でも…僕は、真美の歌をまた聴きたいと思う。そして今も彼女の歌を信じている。 4. 九月の四分の一(表題作) 作家の村川健二は原稿を仕上げた後、フランスのパリで3ヶ月程度過ごしていた。そのとき、27歳のとき、ベルギーのグランプラス広場を訪れたことを思い出す。20代のころに小説家を目指していた村川は、小説が書けず、夢破れて悲嘆にくれていた。グランプラス広場の写真を見かけた彼は、そこに行きたいと思い、ベルギーを目指した。 ブリュッセルの広場につき、夜中に雨の中途方に暮れていた村川は、高木奈緒という女性と出会い、数日間を共に過ごす…。あの頃は、苦しくて、切なくて、それでもやっぱり僕は自由だったのだ。 実は大崎善生さんの作品の中で一番素敵な短編集かもしれません。読みながらとても自分が透明になれる気がします。呼吸をして行くのが楽になります。そんな作品群です。 特に好きなのは「ケンジントンに捧げる花束」です。 「冥王星の光は、いまや全ての人に影響を与えているだろうと。」世界の果てで光り、誰も気づかないだろう冥王星のような、かすかな星の光が、実は誰かの心の支えになっていた。なんて、ロマンチックな余韻を残す物語なんでしょうか。
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再読⭐️ あの頃は自由だった。そう思える今もやっぱり自由で素敵な人生なんだと思える爽快なストーリー。
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大崎善生さんの文章は、美しくて透明感がある。 読み終わったとき、自分が旅に出た気分になった。 ただ、個人的に大崎さんの作品は短編より長編の方がじっくり浸れて好きかも。
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豊島のサミット(BOOKS GORO)見つけて、「まだ読んでいない大崎作品あったか!」とテンション上がったのを思い出す。
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