株式投資の未来 の商品レビュー
配当こそが利益の源泉 成長の罠に気をつける 成長の罠とは実際の価値より株価が割高になっている状況 おすすめ投資先 PERが市場平均並みで適正な株価 長期的な増益率が市場平均を上回る 配当利回りは市場平均並みかそれ以上 生活必需品、ヘルスケア、エネルギー
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株式投資のベストセラーということで敷居を高く感じたものの買ってしまったが、とても面白い内容であっという間に読み終わった。特に意外だったことは成長の罠という言葉にもあったように、企業や国の成長率がそのまま株価に反映されるのではなく、あくまで世間の期待に対してどうなのかが重要であると...
株式投資のベストセラーということで敷居を高く感じたものの買ってしまったが、とても面白い内容であっという間に読み終わった。特に意外だったことは成長の罠という言葉にもあったように、企業や国の成長率がそのまま株価に反映されるのではなく、あくまで世間の期待に対してどうなのかが重要であるということだった。これに照らし合わせるとハイテク企業は画期的な技術で世の中を便利にしたが、それに投資した場合はそもそもの期待が高くて株価を適正価格よりも高い価格で買うことになり、リターンはあまり見込めない。セクター毎にみると成長率とリターンの相関はほとんどなく、生活必需品、ヘルスケア、エネルギーがこれまでの歴史で市場平均を上回るリターンをもたらしてきた。これから先、米国株投資やその他の投資で自信が持てなくなったときはこの本に立ち戻って何度も読み返したい。
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敗者のゲームやウォール街のランダムウォークとならんで、圧倒的名著。敗者のゲームやウォール街のランダムウォークを読み、インデックス投資への基礎の考え方をベースにもった上で、本書を読むと、さらなる、発見、理解が得られるように思う。成長の罠がどの程度影響するのか、インデックスを超えるリ...
敗者のゲームやウォール街のランダムウォークとならんで、圧倒的名著。敗者のゲームやウォール街のランダムウォークを読み、インデックス投資への基礎の考え方をベースにもった上で、本書を読むと、さらなる、発見、理解が得られるように思う。成長の罠がどの程度影響するのか、インデックスを超えるリターンを狙える可能性など。基礎の書籍として、とても名著だと思う。
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目前に迫った高齢化の波に対して投資のアプローチを解説した本。 人気の成長株ではなく、時に価値を裏打ちされた割安株を狙う。
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今まで読んだ全ての投資関連の書籍の中で最もためになった本。 生産性の向上では人口減をカバーできないという記述があり、Index投資の弱点をカバーする投資方法を提案している。
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今まで読んできた株式投資の書籍で一番面白かったし、ためになった。成長企業は期待が高すぎる故割高傾向であり、歴史的に見ると成熟した高配当銘柄に対するバリュー投資のリターンが高いというのは目から鱗であった。人間は欲が出るものでついつい人気株に手を出しがちだが、長期的な視点で投資をして...
今まで読んできた株式投資の書籍で一番面白かったし、ためになった。成長企業は期待が高すぎる故割高傾向であり、歴史的に見ると成熟した高配当銘柄に対するバリュー投資のリターンが高いというのは目から鱗であった。人間は欲が出るものでついつい人気株に手を出しがちだが、長期的な視点で投資をしていきたい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ウォーレン・バフェットやピーター・リンチ好きの個人投資家が読むと、ワクワクする一冊。 配当再投資戦略の有効性や、リターンと時価総額が相関しないこと、などがわかりやすく説明されている。 本書を読んでいると、個人投資家が長期的に資産形成をしたいのであれば、やはりインデックス投資を主軸にすべきだと思えてくる。 エンジェル投資家やVCのような投資手法は、現実的ではない。 ベンチャー企業の主役はあくまで起業家と社員であり、次点でVCやエンジェル投資家がいる。個人投資家がそこに首を突っ込めば、成長の果実を得るどころか高すぎるバリュエーションで大きな損をしてしまうだろう。 本書で示されている、過去のデータをもとに考えれば、株式は長期保有目的なら安心してホールドできる資産と言える。 そのため、どの個別株を買うかばかりに時間と労力を注ぐのではなくインデックス戦略をメインに据えて、余った時間を自己投資に振ることで稼ぐ力(入金力)を伸ばすことが大切だと改めて感じた。 他にも、生産性が向上する要因の大半はルール作りや従業員の意識改革だという話が目から鱗だった。設備投資をやたらめったら行う前に、人的資本の投入方法を洗練させることが必要なのは、企業だけでなく日常生活にも当てはめられそう。
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16年前に書かれた本だが、今も衰えず、株式投資をする上での様々な見解が書かれていて、とても勉強になった。 今後の世界の流れを見て、どういった株にどれぐらいの割合で投資すれば良いのかが具体的に記されていた。 意外な真実が多くあり、驚きとともに、納得できた。
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・高配当銘柄への再投資戦略は有効。高配当ということは割安であり、再投資により効率的に株数を増やすことができる。ただ、倒産しないことが重要。 ・成長には投資が必要であり、投資はすぐに陳腐化して負債になる確率も高い。また競争が激しい業界では資本が消耗して利益につながらないことが多い。...
・高配当銘柄への再投資戦略は有効。高配当ということは割安であり、再投資により効率的に株数を増やすことができる。ただ、倒産しないことが重要。 ・成長には投資が必要であり、投資はすぐに陳腐化して負債になる確率も高い。また競争が激しい業界では資本が消耗して利益につながらないことが多い。 ・成長が見込まれる銘柄はすでに割高になっている可能性が高い。これは国も同じ。 ・配当を再投資して株数を増やすのも、自社株買いにより株式あたりの利益が増えるのも、効果は同じだが、確実かつ定期的に実施される配当を重視すべき。 ・手元に現金があると経営者は無駄遣いする。プリンシパルとエージェント問題。配当こそが目に見える事実。 ・バリュエーションは常に正しい。割高な銘柄には手を出さない。 ・人気のインデックスかつ銘柄数の少ないものは、そこに入るときに価格がつりあがるため、常に割高で買っている可能性が高い。その値上がりを拾える幅広い指数にすべき。
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『#株式投資の未来』 ほぼ日書評 Day387 バフェットの投資哲学は割安と信じる株を長期保有すること…とのことだが、その正当性を理論的に解説する。 成長銘柄は、買う(多くの人にとってはIPO)時点で過大評価(PER3桁超)されており、長期保有した際のリターンは「斜陽産業」...
『#株式投資の未来』 ほぼ日書評 Day387 バフェットの投資哲学は割安と信じる株を長期保有すること…とのことだが、その正当性を理論的に解説する。 成長銘柄は、買う(多くの人にとってはIPO)時点で過大評価(PER3桁超)されており、長期保有した際のリターンは「斜陽産業」に満たない…というのが本書のテーマ。 長期的にみた場合、航空業界よりも鉄道の方が、あるいはITよりもCPGの方がリターンに優れるという事例が語られる。 リターン比較の前提が、配当をすべて再投資したらという「複利」前提になっているところは、注意を要するところ。米国税制改定の記載はあるが、日本も同様の問題を抱えている。 また、配当が支払われていればキャッシュが回っている証拠という論については、この時期、タコが脚食う的な投資案件もあったことを思い出しておこう。 このように今の目で見れば多少のツッコミ余地はあるものの、全体的には納得感の多い内容。原著2005年の本のため、2000年前後のITバブルまでがスタディの対象になっているのだが、その後はどうなっているのか?というのは普通に沸き起こる疑問だろう。 試しに、最も価値を落としていそうなフィリップモリス(煙草の)の株価を調べてみた。 本書では、2003年まで不沈ありながら安定した株価の伸びを見せているとされながら、その間での最高値は60ドルに届くか届かぬか。 それが昨日の終値が90.78とは!驚き以外の何者でもない(単位株の見直し等が行われていないかの確認はしていません、悪しからず)。 終盤における近未来予測。 「近い将来、あらゆる検索エンジンが音声操作になり(…)どんな質問にも答えられる設計になるだろう。こうした多機能エンジンが(…)今の携帯電話位のサイズの装置に盛り込まれる(…)世界中の言語が、一瞬にしてなめらかに翻訳され、言語はもはや国際通信の障害ではなくなる」 繰り返すが、iPhone以前の著書だ。あえて減点要素を探すとすればレコメンド機能に関する言及がないことくらいか。 最後に、米国株が1929年9月3日の最高値を上回ったのは25年後の1954年11月24日だったという。 翻って我が国は、失われた20年というような表現があるが、実はドルベースでは株価の最高値を取り戻している。1989.12.29最高値38915を当時のドル円140円で割り戻すと277ドル、現在の27620を109円なら271ドルだ。売国的政権が続き、震災もあり、ここまで政治的な混迷を極めた時期においても、株式投資のリスクは四半世紀単位では小さいということは、改めて認識しておきたい。 https://amzn.to/3sg4SlJ
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