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遊んで、遊んで、遊びました の商品レビュー

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2018/09/03

再読。さっぱりと片づいた室内の写真が、ほんとうにすてき。 前回読んだのがいつだったかおぼえていないのだけど、リンドグレーンって、十代でかなり荒れて、19歳で未婚の母になってるんだね! なんでこのことをおぼえてなかったのか、きれいさっぱりスルーしてる自分にもびっくりした(^_^;...

再読。さっぱりと片づいた室内の写真が、ほんとうにすてき。 前回読んだのがいつだったかおぼえていないのだけど、リンドグレーンって、十代でかなり荒れて、19歳で未婚の母になってるんだね! なんでこのことをおぼえてなかったのか、きれいさっぱりスルーしてる自分にもびっくりした(^_^;;  そして、そのあとに結婚した夫君(ステューレ・リンドグレーン)とは、自身が44歳のときに死別しているし、19歳のときにもうけた長男も、この本のためのインタビューが行われた数年前に病気で亡くしている。幸せな子ども時代の記憶を鮮明に持ちながら、大人になってからのリンドグレーンは、むしろ悲しみを多く味わった人なんだなと、今さらながら思った。それが『はるかな国の兄弟』のような透明な悲しみに満ちた物語につながっていったのかなと思う。(『はるかな国の兄弟』については、本書のなかに、墓地で若くして死んだ見知らぬ兄弟の墓を見たとき物語が浮かんだというようなことが書かれていたので、それが直接のきっかけなんだろうけど、でもその下地は作者の人生によって練られたのだろうと。)

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2014/12/20

「長くつ下のピッピ」などで有名な児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンへのインタビュー。子供時代の話、物語の作り方、ローニャやエーミール、やかまし村のシリーズなど、いくつかの有名作品が生まれるきっかけの話などが載せられている。決して分量は多くないが、リンドグレーンの人となりが...

「長くつ下のピッピ」などで有名な児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンへのインタビュー。子供時代の話、物語の作り方、ローニャやエーミール、やかまし村のシリーズなど、いくつかの有名作品が生まれるきっかけの話などが載せられている。決して分量は多くないが、リンドグレーンの人となりがよくわかる。 これを読んで思ったのは、リンドグレーンは寂しさを背負った人だったということ。彼女は子供時代が幸福すぎて大人になることを拒否し、十代はかなり荒れていたという。しかし、伴侶と子どもを得てふたたび子ども時代を楽しむことができ、自分の子どもが成長すると、今度は物語の中で子ども時代を紡ぐことで、幸せな時間を取り戻す。 リンドグレーンは子どもの世界が好きで好きでたまらなかったようだ。児童文学作家として生きるために生まれたような人だなとつくづく思う。

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2014/05/09

挿絵になじみのないものが多かったので残念でした。 でも、写真や書名がすごくいいです。 リンドグレーンはずっと前から大好きなので、読んでよかったと思います。

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2009/10/04

長くつしたのピッピを書いたリンドグレーン。 彼女がどんなふうに育ち、どんなふうにお話を書いてきたのか・・・。 破天荒で、でもいつもとっても元気だったリンドグレーン。 だから本の主人公たちも元気な人が多いのね〜★ リンドグレーンのことが本当に良く分かる本! (でも、今や福...

長くつしたのピッピを書いたリンドグレーン。 彼女がどんなふうに育ち、どんなふうにお話を書いてきたのか・・・。 破天荒で、でもいつもとっても元気だったリンドグレーン。 だから本の主人公たちも元気な人が多いのね〜★ リンドグレーンのことが本当に良く分かる本! (でも、今や福祉が手厚いことで有名なスウェーデンだけれど、リンドグレーンの書いている頃のひどい状況・・・)

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2009/10/04

リンドグレーンを自宅(居心地良さそう!)に訪ねてのインタビュー。作品からの引用も多く、全部読み返したくなる。 愛情と豊かな遊びに満ちた子ども時代を過ごしたリンドグレーン。それは、自然の中の遊び、暮らしの中の遊び。今の子どもたちにそういった遊びの場が残されていないことをとても残念に...

リンドグレーンを自宅(居心地良さそう!)に訪ねてのインタビュー。作品からの引用も多く、全部読み返したくなる。 愛情と豊かな遊びに満ちた子ども時代を過ごしたリンドグレーン。それは、自然の中の遊び、暮らしの中の遊び。今の子どもたちにそういった遊びの場が残されていないことをとても残念に思う。彼女の作品には、その幸福な子ども時代がそのまま反映されている。読者として、子ども時代の彼女をとりまいたすべてのものに、おおいに感謝をささげたい。 しかし、子ども時代の思い出だけが創作の原動力ではないだろうとも思う。自分をもてあました十代、未婚の母として苦労した二十代が、子ども時代をいっそう輝かせたのだろう。そして実際のところ、もし彼女が不幸な子どもだったとしても、それはそれで違ったかたちの作品を世に送り出していたに違いない。キップリングやディケンズのように。 彼女のお話の作り方はあまりにシンプルで、それを読むと、この人は物語の神様に選ばれた人なのだなあと思う。創作について語る言葉がいくらあっても、創作の秘密は解けはしない。または、秘密なんてもともとないのだ。

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2009/10/04

作品数自体はそれほど多く読んでないが、大好きなリンドグレーン。著者が84歳の彼女を自宅に訪ね、その人生を聞き書きした本。幼少時代は「やかまし村」そのものだったという(しかし、このすばらしいネーミング。大塚氏の意訳なのか、原語もそれに近いのか知りたいなあ)。決して平坦ではなかったと...

作品数自体はそれほど多く読んでないが、大好きなリンドグレーン。著者が84歳の彼女を自宅に訪ね、その人生を聞き書きした本。幼少時代は「やかまし村」そのものだったという(しかし、このすばらしいネーミング。大塚氏の意訳なのか、原語もそれに近いのか知りたいなあ)。決して平坦ではなかったという人生だが、悲しいことはさらりと流し、身の回りを愛し、思い出をいつくしむ姿がわかる。リンドグレーン・ファン必読の書。

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2009/10/04

表紙を見てびっくり!おばあちゃんリンドグレーンが、木登りをしております。さすがですね〜!なんと、エーミールの悪戯も、ピッピの考え出す奇抜な遊びも、すべて、リンドグレーンの経験なんだって。彼女の少女時代が生き生きと綴られていて、まぶしい程でした。 だからこそ、訳者が仰る通り、リンド...

表紙を見てびっくり!おばあちゃんリンドグレーンが、木登りをしております。さすがですね〜!なんと、エーミールの悪戯も、ピッピの考え出す奇抜な遊びも、すべて、リンドグレーンの経験なんだって。彼女の少女時代が生き生きと綴られていて、まぶしい程でした。 だからこそ、訳者が仰る通り、リンドグレーンの作品からは「子どもであることのすばらしさ」が伝わってくるのですね。ますます、リンドグレーンが好きになりました。

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2009/10/07

「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」など、世界中の人々から愛される作品は、一体どのようにして生まれたのか? 晩年のリンドグレーン(84歳)を訪ね、その創作の秘密に迫ったインタビュー集。

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2009/10/04

早く大きくなりたいロッタちゃんは大人達が『肥やしが効いて大きくなった。』と話しているのを耳にして堆肥(いわゆる馬のウンコを積み重ねたもの)の上で雨の中空に手を伸ばして震えているところを発見されます。 あれもこれも、全部、リンドグレーンの実体験だったんだ〜! 「長靴下のピッピ」...

早く大きくなりたいロッタちゃんは大人達が『肥やしが効いて大きくなった。』と話しているのを耳にして堆肥(いわゆる馬のウンコを積み重ねたもの)の上で雨の中空に手を伸ばして震えているところを発見されます。 あれもこれも、全部、リンドグレーンの実体験だったんだ〜! 「長靴下のピッピ」にみられる ちょっとした影の部分もずっと気になっていたんだけど、その理由も明かされちゃう〜〜。 ピツピ、ロッタ、やかまし村フリークには必読の書である事は間違いないと思うよ。

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