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エデンの命題 の商品レビュー

3.4

18件のお客様レビュー

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 2編の中篇から構成…

 2編の中篇から構成されており 特に表題作はいい感じデス。流石島田さん兎に角詳しい。クローン・旧約聖書・アスペガー症候群 なんとなく理解できて頭が良くなったような気がします

文庫OFF

2023/02/06

■エデンの命題 アスペルガーのザッカリとティアはアスピー・エデンという教育施設にいる。そこはアスペルガーについての知識豊富な教師たちがおり、知識を欲するアスペルガーの青年たちに高度な教育を受けさせている。ザッカリとティアは恋人同士。ある日施設からティアがいなくなった。 テーマが...

■エデンの命題 アスペルガーのザッカリとティアはアスピー・エデンという教育施設にいる。そこはアスペルガーについての知識豊富な教師たちがおり、知識を欲するアスペルガーの青年たちに高度な教育を受けさせている。ザッカリとティアは恋人同士。ある日施設からティアがいなくなった。 テーマが面白かったです。実際にあるかもしれないし存在し得るある目的のための施設。 途中から んぁ~?って筋が見えたんですけど、素晴らしいエンターテインメント作品でしたー。 ■ヘルター・スケルター 白い病室でトマスは目覚めた。 脳の欠陥のせいでどうやらひどい悪事をやらかした末事故を起こし谷底に転落して記憶を失っているそうだ。記憶を取り戻さなければ一生病院生活と聞いてセクシーな女医の問いに答えながら思い出してゆくが こっちのほうが面白かったです。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を思い出しました。知らなかったけどアメリカではすごい事件だったんですね。 二作品とも脳の働きがうまくいっておらず(=バランスがとれておらず)ってとこがベースになっていて、脳の働きやなんかをそこかしこで解説してくれています。専門的なことはわからないけれど文系の想像力ではとても好ましいものでした。

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2021/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメリカを舞台に、旧約聖書や脳科学をテーマにしたミステリー2編。 表題作の主人公はアスペルガー症候群で頭脳明晰。理想郷のような学園で行われる、アダムとイヴについての考察と解釈。禁忌に踏み込んでいくような展開は怖いもの見たさでつい惹かれてしまう。 謎に引き込んでいく段階ではワクワクさせられた。

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2021/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中編2本。 表題作と「ヘルタースケルター」。 どちらも、作者らしい「ひっかけ作品」。 表題作の方が面白い。

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2018/12/09

エデンの命題・・・クローンの話は目新しくないが、アスペルガーの主人公はおもしろかった。 クローンの親株と出会うシーンにはドキドキした。さすが島田荘司だ。 ヘルター・スケルター・・・・脳の話。記憶障害を持った主人公が、最初は同情したが、だんだん彼が何者か分かってくると、全然好...

エデンの命題・・・クローンの話は目新しくないが、アスペルガーの主人公はおもしろかった。 クローンの親株と出会うシーンにはドキドキした。さすが島田荘司だ。 ヘルター・スケルター・・・・脳の話。記憶障害を持った主人公が、最初は同情したが、だんだん彼が何者か分かってくると、全然好きになれない男だった。

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2016/07/07

中篇が二本。脳科学の話がどちらもでてくるが御手洗は出てこない、読み切り。 エデンの命題は、古くには、清水玲子の輝夜姫、カズオイシグロのわたしを離さないで、などでも題材にされている身代わり牧場の話。 島田荘司をよく読んでいると二重構造を途中で疑うかも。 2本目の方がその意味ではワク...

中篇が二本。脳科学の話がどちらもでてくるが御手洗は出てこない、読み切り。 エデンの命題は、古くには、清水玲子の輝夜姫、カズオイシグロのわたしを離さないで、などでも題材にされている身代わり牧場の話。 島田荘司をよく読んでいると二重構造を途中で疑うかも。 2本目の方がその意味ではワクワクとして読めた。サイコパスに脳疾患があるというのはアメリカのドラマでよく見るが、小説の中で解説されているのもまた面白い。

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2013/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

クローン人間についてとアスペルガー症候群についてのミステリーでした。 読んでいたら止まらず、一気に読みました。 面白かったです。

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2012/01/23

旧約聖書をモチーフにし、現代科学を絡めたキレのある中短編ミステリー。旧約聖書を科学的見地で解釈するのがユニーク。ぶっ飛んだ設定からパタパタほどけていくような解決の流れは、短い話ながら、島田荘司作品だなって思いました。

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2011/10/17

『脳』についての中篇が二本入ってます。『エデンの命題』の方はアスペルガーについての話がメインなのですが、いろいろと考えさせられました。 『ヘルター・スケルター』の方は脳の働きと世界的に有名なある事件とを絡めてあり、ある意味すごいトリックというか話だなーと。そう思うと脳って分かって...

『脳』についての中篇が二本入ってます。『エデンの命題』の方はアスペルガーについての話がメインなのですが、いろいろと考えさせられました。 『ヘルター・スケルター』の方は脳の働きと世界的に有名なある事件とを絡めてあり、ある意味すごいトリックというか話だなーと。そう思うと脳って分かってないこと多いですね。

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2011/10/11

「エデンの命題」と「ヘルター・スケルター」の中篇が2編。 「エデンの命題」 アメリカのお話で、ザッカリ少年が主人公。 ザッカリはアスペルガー症候群の少年少女が集められている 私設に暮らす。 ある時恋人のティアの姿がその私設から消えてしまう。 そんな時弁護士がザッカリを訪ねて...

「エデンの命題」と「ヘルター・スケルター」の中篇が2編。 「エデンの命題」 アメリカのお話で、ザッカリ少年が主人公。 ザッカリはアスペルガー症候群の少年少女が集められている 私設に暮らす。 ある時恋人のティアの姿がその私設から消えてしまう。 そんな時弁護士がザッカリを訪ねてき、ティアの消息、今後のザッカリに 待ち受けているだろうことを話す。 ザッカリは自分の運命、クローンとして殺されることを回避する為に 自分の親株である人間と対面する事に! 全般にわたって、旧約聖書のアダムとイヴの科学的根拠や 旧約聖書の解釈が物語に沿って語られている。 「ヘルター・スケルター」 こちらもアメリカのお話で主人公のトマスは脳に障害を持っている。 その障害を克服する為に病院のベッドで5時間という時間内に 記憶を取り戻さなくてはならない状況で女医と共に記憶を取り戻そう とする話なのだが・・・・・! 脳障害の為に実際とは異なる感覚で女医に接していたり 脳障害のメガニズムで驚かされたりするのだが、最後には どんでん返しが待っている♪

Posted byブクログ