クライム・マシン の商品レビュー
ミステリー短編集。18篇。 短いものは数ページ。長くても2~30ページ。 怖いものはない。 ニヤリとさせられるアメリカンジョーク的な味わい。 長いものより短いほうが切れ味があっていいな。
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一行目:「この間、あなたが人を殺した時、わたし、現場にいたんですよ」とヘンリーは言った。 どこかで薦められていたのだと思う。 起承転結がはっきりしていて、星新一風の文体で皮肉も効いていて、大変面白かった。 海外短編の中ではかなり好み。 不思議な後味の…というのは得意でないので...
一行目:「この間、あなたが人を殺した時、わたし、現場にいたんですよ」とヘンリーは言った。 どこかで薦められていたのだと思う。 起承転結がはっきりしていて、星新一風の文体で皮肉も効いていて、大変面白かった。 海外短編の中ではかなり好み。 不思議な後味の…というのは得意でないので。 他の作品も読んでみたい。
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短編を作るってのは商売的には絶対大変だよなぁ、と思う。星新一みたいにざくざく短編を作りまくるなら別だけど、まぁ彼が簡単に話を作りまくれるのかは知らんけども、にしたって小説一冊書くのと同じ分量なら軽く10話くらい書かなきゃならんわけで、ドラゴンボールなら起承転結の起の字も出ないくら...
短編を作るってのは商売的には絶対大変だよなぁ、と思う。星新一みたいにざくざく短編を作りまくるなら別だけど、まぁ彼が簡単に話を作りまくれるのかは知らんけども、にしたって小説一冊書くのと同じ分量なら軽く10話くらい書かなきゃならんわけで、ドラゴンボールなら起承転結の起の字も出ないくらいの時間で一話終わらせるってのはやっぱ大変だよなぁ。などと上から目線で見下げつつ、短編ならでは、と思うようなストーリーが並んでて満足できたのでした。
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2冊めのジャック・リッチー体験。面白かったが、「10ドルだって大金だ」の方がもっとスリリングで面白かった。また、本書はカーデュラ探偵の話が多いが、個人的には、こういう超人が出てくるのはあまり好みじゃない。シリーズものなら、ターンバックル刑事ものの方が好きだ。それはともかく、本書に...
2冊めのジャック・リッチー体験。面白かったが、「10ドルだって大金だ」の方がもっとスリリングで面白かった。また、本書はカーデュラ探偵の話が多いが、個人的には、こういう超人が出てくるのはあまり好みじゃない。シリーズものなら、ターンバックル刑事ものの方が好きだ。それはともかく、本書に含まれる短編のうちの個人的ナンバーワンは「エミリーがいない」だった。
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ショートショートの構造としては、出尽くした感があって辟易していた10年間だったが、この人の「ハズシ」と「一回転半ひねり」は10年ぶりに気持ちがいい。聞けば単行本、邦訳はこれくらいだというからもったいない。
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昔、産経新聞書評に取り上げられ、新刊で買って、そのままにしておいたもの。アメリカンジョークを小説化したような話が多かった。カーデュラ探偵が特に気に入った。悪漢ウルフの原型ではないか。
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初読でひねりのきいたストーリーを楽しみ、再読して巧さを堪能する。「縛り首の木」には、こんな作品もあるのか!と思わされた。シリーズ3冊読み終わっちゃってものすごく残念…。あと10冊くらいあればいいのに。
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晶文社は国書刊行会よりも作品のチョイスが良いね。どれも粒よりの短編ばかり。やっぱり面白いのは「エミリーがいない」「こんな日もあるさ」「縛り首の木」。エミリーは賞もらってるのに面白いって言う稀有な例。面白過ぎてあとの短編読むのが勿体なくなった。こんな日はシェリンガム的な探偵物語。「...
晶文社は国書刊行会よりも作品のチョイスが良いね。どれも粒よりの短編ばかり。やっぱり面白いのは「エミリーがいない」「こんな日もあるさ」「縛り首の木」。エミリーは賞もらってるのに面白いって言う稀有な例。面白過ぎてあとの短編読むのが勿体なくなった。こんな日はシェリンガム的な探偵物語。「縛り首の木」は「黒い仏」のモチーフになってそうなお話。他、「クライム・マシン」は一瞬単なるSFなのではと思ったが、うーんなるほどね。ちょっと無理無いか?
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この本が出た年か、次の年くらいに、 東野圭吾さんがイチオシの本とどこかのインタビューで答えていました。 短編なのでさくっとよめるし、 とっても面白いのです。 特に表題作は、すごい、いい。 2006本格ミステリベスト10
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慌ただしい生活を送っているが、読書は楽しみたい、と思う人にはもってこいの短編集。 ミステリとは突き詰めてしまえば謎のネタばらしが最大のキモ。 限りなく無駄を排除し、最低限の会話と状況説明だけでオチに持って行く本作のジャックリッチーの手腕には惚れ惚れしてしまう。 文庫本はこのハ...
慌ただしい生活を送っているが、読書は楽しみたい、と思う人にはもってこいの短編集。 ミステリとは突き詰めてしまえば謎のネタばらしが最大のキモ。 限りなく無駄を排除し、最低限の会話と状況説明だけでオチに持って行く本作のジャックリッチーの手腕には惚れ惚れしてしまう。 文庫本はこのハードカバーに未収録の短編も収録され、二冊に分かれているそうなのでそっちの方がオススメ‼ 星新一のミステリ版、と言ってしまっても良いくらい乾いた文体とユーモアが交錯する極上の短編集。
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