ララピポ の商品レビュー
連作短編集。全6話。 最っっ高!! 初めて読んだ奥田さんの作品は、彼の代表作とも言えるベストセラーの「伊良部先生」シリーズだったんだけど、それより断然これのがおもしろかった!! まず、各話の登場人物の心理描写がすごい。なんでここまで多種多様な立場の人たちの心情がわかるんだろ...
連作短編集。全6話。 最っっ高!! 初めて読んだ奥田さんの作品は、彼の代表作とも言えるベストセラーの「伊良部先生」シリーズだったんだけど、それより断然これのがおもしろかった!! まず、各話の登場人物の心理描写がすごい。なんでここまで多種多様な立場の人たちの心情がわかるんだろうって感じ。奥田さん自身のライター経験が反映されてるのかな?特に1話目の人には、私自身かなり共感してしまった・・・。 次に、こんなにたくさんの人=a lot of people が行き交う東京という大都市で、偶然にも、微妙に絡み合う6本の糸。この絶妙な重なり合い・・・。そして、最後にはそれぞれの糸が一つの輪に繋がるのです。 物語は結局、最後の最後まで読まないとわからない。 一見、ドロ×2な終わり方かとおもいきや、読後は清涼感がある。 ララピポの意味はラストでサラリと教えてくれます。 主人公たちは、自分を省みることは一切せず、現状を嘆くばかりか、もしくは最低の今の生活を打破する気力もなくただ生きるために生きるだけの生活に勤しんでいるだけ。そして、不都合なことは全て周りのせいにばかりして、ルサンチマンを溜め続ける・・・。そんな彼らは、ルサンチマンを解消すべくsexに溺れて行く。そんな彼らの行き着く先は・・・。 こういうテーマでよくみるのは、社会の底辺の人々が這い上がっていく〜みたいな展開なんだけど、この作品は、そんな趣向は一切こらされていない。ただひたすらに彼らは底辺を彷徨い続けて性に倒錯していく・・・。落ち続けた人たちはどこへ向かうのか。 本当におもしろかった〜。ハマるわ。他の作品も読んでみようと決意しました。 全くの蛇足ですが・・・ この本の黒い表紙をはずすと・・・エライものに出くわします(笑) ですから、もしも外すときは、こっそりやりましょう。ハイ。
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奥田秀朗さんの下品な部分を終結した作品。いや、誉め言葉です。(笑) 短編からなるが、ひとつの話の主人公と関わる脇役が、次の話の主人公となり、結局全部が輪になっているという構成。 ララピポというのは、「a lot of people」を聞き間違えた言葉ということになっている。確かに...
奥田秀朗さんの下品な部分を終結した作品。いや、誉め言葉です。(笑) 短編からなるが、ひとつの話の主人公と関わる脇役が、次の話の主人公となり、結局全部が輪になっているという構成。 ララピポというのは、「a lot of people」を聞き間違えた言葉ということになっている。確かにこの世の中には大勢の人がいるけれど、少なくとも私の周りにはこんな人たちいない。・・・と思いたい。 それはともかく、この本を読んでいると、デブ同士のセックスって、お相撲さんがお相撲とってるのと似てるような気がしてくる。お相撲さんには失礼かもしれないけど、肉と肉のぶつかり合いみたいな感じ?特に、ここに出てくる小百合さんの場合、相手も多数だし、エネルギッシュだし。。とまあ、こんな内容なので、エロとかポルノが苦手な人にはお勧めできません。 2007/2/2読了
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不幸な主人公、人間関係がうまくリンクするちょっとエロい連作。 さらっと読める。 図書館で借りれてよかった
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自分より不幸な人達のお話みたいだったので手にしてみた。 読みやすかった。 ほんと世の中ララピポだ。
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本の帯には「いや〜ん、お下劣。」と書かれていて、表紙もいかにも怪しげ(お下劣)なのですが、やっぱりクスッと笑ってしまう奥田さんらしい作品でした。 まさに、「アダルト版」奥田英朗。 ほんと、人間心理をうまくついているよなぁ・・・。奥田さんファンには、絶対お奨め! ファンじゃない人に...
本の帯には「いや〜ん、お下劣。」と書かれていて、表紙もいかにも怪しげ(お下劣)なのですが、やっぱりクスッと笑ってしまう奥田さんらしい作品でした。 まさに、「アダルト版」奥田英朗。 ほんと、人間心理をうまくついているよなぁ・・・。奥田さんファンには、絶対お奨め! ファンじゃない人にも、やっぱり読んで欲しい一冊です。
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まじ下品。でもなんだか妙にリアルでシュールだった。こうゆうの書くの上手なのよね奥田さん。それぞれのストーリーのリンクのさせ方はほんとによくできてます。
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対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。NO!と言えないカラオケ BOX店員、青柳光一(26歳)。AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治 (23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。 専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)。デブ専裏DVD女優...
対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。NO!と言えないカラオケ BOX店員、青柳光一(26歳)。AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治 (23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。 専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)。デブ専裏DVD女優の テープリライター、玉木小百合(28歳)。選りすぐりの負け犬たち、 ここに集合。最新爆笑小説
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エロいのでびっくりした、電車で読むのだけど覗かれたらとハラハラしちゃいました。(でも最後まで読みましたよ。) 短編だけど絡まりあってました。
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いやいや、おもしろいです。あっという間に読めすぎて物足りない感じもしました。個人的にはAV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治がスカウトする女性たちの話が好きかな。話がどんどんリンクしていく短編。
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全体的にエロな表現だが、人間身のあるエロでした。短編集だが短編集ぢゃ無いという読みやすさ。ちょっとォィォィ的なバカらしさすべて最高です。 私の奥田ワールド加入作はこれでした。
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