ローマ人の物語(22) の商品レビュー
カエサルの名で呼ばれ…
カエサルの名で呼ばれる一人の傑出した英雄による帝国が衰亡したとき、その帝国に現れたのは、特に傑出した能力はないがバランス感覚のある常識人でした。その「健全な」施策で彼は帝国を立て直してゆきます。
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ローマ帝国の混乱に乗…
ローマ帝国の混乱に乗じてガリア帝国を建てようとします。建国しようとしたゲルマン系ガリア人たちの名前にはカエサルの家門名であるユリウスを持つものが多くいるのであった。
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内乱を治め、帝位に就…
内乱を治め、帝位に就いたヴェスパシアヌス。傑出した才能こそないものの、健全な常識家だった人物が皇帝に就く経緯、そして彼の政治。前巻がおいおい、という人達が多かった分、安心(というと妙ですが)したり。
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「ローマ人の物語 (22) 危機と克服(中)」(塩野七生)を読んだ。 ヴェスパシアヌスの治世の巻 にしても、ムキアヌスってなんなんだ、あのヴェスパシアヌスへの献身ぶりは? ムキアヌスなくしてヴェスパシアヌス皇帝なしだよね。 《ローマ人、スゲーな!》ってこのシリーズ読みなが...
「ローマ人の物語 (22) 危機と克服(中)」(塩野七生)を読んだ。 ヴェスパシアヌスの治世の巻 にしても、ムキアヌスってなんなんだ、あのヴェスパシアヌスへの献身ぶりは? ムキアヌスなくしてヴェスパシアヌス皇帝なしだよね。 《ローマ人、スゲーな!》ってこのシリーズ読みながらいつも思う。 コロッセウムとか水道とかテルマエとか国勢調査とか舗装道路とか、日本は弥生時代なんだからね。
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ヴェスパシアヌスとムキアヌスが出てきて、本当に安心した。ローマがネロの後も続くのは知っているが、ここからどうやって建て直すのか、謎でしかなかった。ユダヤ問題の根の深さ、ユダヤ教の一貫性を改めて実感。全く2000年前から、いやもっと前からずーっと変わらずのこの問題。ちょっと本を読ん...
ヴェスパシアヌスとムキアヌスが出てきて、本当に安心した。ローマがネロの後も続くのは知っているが、ここからどうやって建て直すのか、謎でしかなかった。ユダヤ問題の根の深さ、ユダヤ教の一貫性を改めて実感。全く2000年前から、いやもっと前からずーっと変わらずのこの問題。ちょっと本を読んだくらいの日本人が簡単にはあーだこーだ言えないことだけは理解する。 ヴェスパシアヌスの愛敬はきっと田中角栄的なんだろうな。ただ彼ほどの我の強さはないのだろうけど。 そして、やはり世襲制にしたがるのは、父親としては当然の流れなんだろうか。シンプルさから無駄な皇帝争いがないことも世襲制の利点だなぁ。ただし、ちゃんとした息子なら。そして、古代ローマに子供であれば男女の関係なく、と求めるのは酷だけれど、これはまぁ、今だってなかなかできていないことだから、致し方なし。 次は息子達の治世。楽しみだ。
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1年半のうちに皇帝が3人も入れ替わり、帝国の北ではガリア帝国の反乱、東ではユダヤの反乱が相次いで起こるという動乱の時期を過ごした後、紀元69年12月から帝位についたヴェスパシアヌスが再びローマに平穏をもたらし79年に病死するまでを扱う。 ユダヤ戦役のくだりを読みながら、現在のイ...
1年半のうちに皇帝が3人も入れ替わり、帝国の北ではガリア帝国の反乱、東ではユダヤの反乱が相次いで起こるという動乱の時期を過ごした後、紀元69年12月から帝位についたヴェスパシアヌスが再びローマに平穏をもたらし79年に病死するまでを扱う。 ユダヤ戦役のくだりを読みながら、現在のイスラエルによるガザ侵攻のことを考えずにはいられなかった。 ❝ユダヤ人の特質の一つは、走り出したら途中で止まることができず、行きつくところまで走ってしまうところにある。❞(p.98)
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皇帝ヴェスパニアヌスとその右腕ムキアヌス、長男ティトゥスをメインに、ローマの内乱期に起きた二つの異民族の反乱を鎮圧し、ローマ帝国を建て直すまでが描かれる。 異民族の反乱のひとつは、「ガリア帝国」建設を掲げたゲルマン系ガリア人の反乱。もうひとつはイェルサレムでのユダヤ人の反乱「ユダヤ戦役」。ユダヤ戦役は紀元1世紀後半の出来事だけど、この時点ですでに、敬虔なユダヤ人にとっては「イェルサレムに(ユダヤの)神権政体を樹立することこそが、正統」だったという文に、中東問題の歴史はもう始まっているんだなと思った。
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ヴェスパシアヌスが帝位についた後も、彼はすぐにローマに向かったわけではなかった。 ローマの西ではゲルマン系ガリア人が、東ではユダヤ人が反乱を起こしていたからだ。 とりあえずガリア人については、ヴェスパシアヌスを推したムキアヌスがすぐさま反乱を鎮圧した。 そしてユダヤ人を鎮圧したのはヴェスパシアヌスの息子であるティトゥス。 ヴェスパシアヌスは息子とともに、凱旋将軍としてローマ入りした。 華々しい経歴も、生まれの高貴さも持ち合わせていない新皇帝は、「健全な常識人」として、ローマの平和を守り、財政を立て直したのだった。 お手本にしたのは、アウグストゥスとティベリウスと、クラウディウス。 後世の評判が悪いティベリウスとクラウディウスも、当時はちゃんと評価されていたんだなあ。 ただ庶民の人気がなかっただけで、統治能力は高かったよねえ、塩野さんの本によると。 この本でいいなあと思ったのはムキアヌス。 最初に兵士たちに擁立されたのは彼だったけど、彼はヴェスパシアヌスが帝位につくまでを支え、帝位についてからも政権が安定するまで支え続ける。 そして、帝位の安定を確認した後、そっと表舞台から姿を消した。 こういう人が側にいてくれたのが、ヴェスパシアヌス最大の幸運だったのではないでしょうか。
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属州の反乱や内乱でグダグダだなあ。 しかし、その後に出てきたヴェスパシアヌス、なんか面白い人だなあ。
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この作家でもやっぱり思ってたんですね、ローマ人が現在のイタリア人の先祖と思えないって。 そういう意味でこの作家、幻想の中に生きてるのかもしれんですね。そう考えると、何か哀しい。。。
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