萌える男 の商品レビュー
あまり語られなかったオタクの考えと、なぜオタクが増加した理由を説明した本。 様々な事例が載っており、オタク的な人間が昔からいたこと、萌えが果たす役割など、見識を深めるために、オタクでない人間にもお勧めできると思った。 特に、電車男がなぜ流行ったかの説明や、純愛を求める精神が出てき...
あまり語られなかったオタクの考えと、なぜオタクが増加した理由を説明した本。 様々な事例が載っており、オタク的な人間が昔からいたこと、萌えが果たす役割など、見識を深めるために、オタクでない人間にもお勧めできると思った。 特に、電車男がなぜ流行ったかの説明や、純愛を求める精神が出てきたことに納得した。
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[ 内容 ] いまや、数千億円ともいわれる「オタク」市場。 経済界も一般メディアも、もはや無視できない存在となった「萌え」の世界。 ではなぜ、オタク男たちは二次元のキャラクターに「萌え」るのか。 そもそも「萌える」という行為にはどういう意味があるのか。 「萌える」男に純愛を求める...
[ 内容 ] いまや、数千億円ともいわれる「オタク」市場。 経済界も一般メディアも、もはや無視できない存在となった「萌え」の世界。 ではなぜ、オタク男たちは二次元のキャラクターに「萌え」るのか。 そもそも「萌える」という行為にはどういう意味があるのか。 「萌える」男に純愛を求める者が多いのはなぜなのか。 こうした疑問に、現代社会論とジェンダー論、そして実存の観点から答える、本邦初の明快な解説書。 [ 目次 ] 第1章 萌える男は正しい 第2章 萌えの起源―現実世界における恋愛の限界と恋愛資本主義 第3章 萌えの心理的機能 第4章 萌えの社会的機能 第5章 萌えの目指す地平―家族の復権 第6章 萌えない社会の結末―家族の解体 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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一章を読んだ限りではネタ本かと思ったけど、二章からは学問として萌えをしっかり考察してることがわかる。本書はニーチェやフロイトなども引いて、萌えで社会学を語る。しかもネガティブではなくポジティブな現象として。 ひとりの「萌える男」として、「萌えることを誇ってもいいんだ」と勇気付けら...
一章を読んだ限りではネタ本かと思ったけど、二章からは学問として萌えをしっかり考察してることがわかる。本書はニーチェやフロイトなども引いて、萌えで社会学を語る。しかもネガティブではなくポジティブな現象として。 ひとりの「萌える男」として、「萌えることを誇ってもいいんだ」と勇気付けられました。
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「萌え」とは何か。 もしも筆者の理想通り「萌え」の精神が現実世界に適応されたら「萌え」はどこへ行ってしまうのだろうか。つまり「萌え」とは、そもそも非現実的であるがゆえに形成される文化であるのではないか、現実世界の「萌え」とはもはや「萌え」だとは呼べないのではないかという疑問がある...
「萌え」とは何か。 もしも筆者の理想通り「萌え」の精神が現実世界に適応されたら「萌え」はどこへ行ってしまうのだろうか。つまり「萌え」とは、そもそも非現実的であるがゆえに形成される文化であるのではないか、現実世界の「萌え」とはもはや「萌え」だとは呼べないのではないかという疑問がある。 そもそものそもそも、僕は日本文化の特徴を現実世界と非現実世界を執拗なまでに区別したがる傾向にあるのではないかと思っている。欧米やら中東はキリストやらアッラーやら漫画みたいな話を大真面目に萌え萌えに語り、それを語り継ぐ組織を作り、はては国政と直結するほどだというのに。 筆者が指摘するように「萌え」とはすなわち、理想的な人間像を崇拝すること、というように言える。欧米中東の一神教崇拝もこの「萌え」の構造にあてはまる。そしてそれは国家を統治する手段としてもここまで用いられてきた。 一方「日本における精神世界の源はサブカルチャーである」と外山恒一が言っていた。僕の感覚だが、たしかに精神世界について関心の高い人はほとんどサブカルを通過しているのではないかと思う。 しかし、「サブ」であるがゆえに閉鎖的なところがある。「サブ」は「サブ」であることに意味があり、閉鎖的であるがゆえに完成するというのはどの国でも同じことだろうが、日本の場合は人として基本的な感情までもが「サブ」化されている。「萌え」もその一つ。 少女マンガとか読んでみて思うことは、「そんな男いるわけないだろ」ということである。「萌え」は男に限ったことではない。一方「萌える」男を毛嫌いする女性陣からは「そんな女いるわけないでしょ」と返ってくる。(思ったのだが、この本は女性からの視点が欠けている。) 恋愛が得意な人は、どこかで妥協することに慣れているのだが、不得意なひとはそれができない。「萌え」世界に逃げ込む。「萌え」はサブカルであり、一般の認識が薄い世界であるため、ますます恋愛できなくなる。 だから「萌え」をメインカルチャーに、となるわけだ。しかし現実と非現実を執拗に分けたがるのが日本人の精神構造であるとしたら、ポストモエニズムか何かがまた生まれて来るのではないかと思う。日本人が未来永劫かかえてゆくジレンマではないか。
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書棚の整理をしていたら、見つかった一冊。今さらながら読んでみた。「萌え」とは、「自分で行う自己救済」なのだとか。なるほどね。
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「萌え」って何・・・ っていう漠然としたイメージ解消のために購入。 途中に例として出てくるタイトル自体がわかんなくて、検索しつつだったので 理解するまでに時間がかかったなぁ。 でもなんというかただの主張じゃなくって 体系化して整理したってことがすごい!って印象。 ほかの分野...
「萌え」って何・・・ っていう漠然としたイメージ解消のために購入。 途中に例として出てくるタイトル自体がわかんなくて、検索しつつだったので 理解するまでに時間がかかったなぁ。 でもなんというかただの主張じゃなくって 体系化して整理したってことがすごい!って印象。 ほかの分野もこうやって整理してくれたらいいのになぁ〜
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「恋愛至上主義」に反旗を翻す本書。 恋愛をしたくとも出来ない…。そんな現実世界の恋愛制度からドロップアウトした人々を救っているのが「萌え」なのであると著者は主張する。 確かに、メディアで美しい恋愛をしているのはいつも美男美女の俳優たちであり、現実世界はそうではない。 恋愛ヒエ...
「恋愛至上主義」に反旗を翻す本書。 恋愛をしたくとも出来ない…。そんな現実世界の恋愛制度からドロップアウトした人々を救っているのが「萌え」なのであると著者は主張する。 確かに、メディアで美しい恋愛をしているのはいつも美男美女の俳優たちであり、現実世界はそうではない。 恋愛ヒエラルキーの下位に位置づけられてしまった人々は、常に苦悶しているのである。 そんな彼らのメシア的存在として、アニメキャラがあるのだ。 私達は、しばしばそういったものに没頭する人々を「キモい」と見下すが、必ずしも対人の恋愛がこの世の全てではない。 アキバ系認知と受容が進んできた現代、「萌え」に対する寛容さを身につけるためにもこの本は必読だろう。
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「恋愛資本主義は人を、社会を幸福にしない」 書いてあること全部に共感できるわけではないけれども、こういう考え方もあることを一度はっきり言って欲しかった。 「モテなければならない」「恋愛しなくてはならない」という強迫観念のある人にぜひ読んでほしい。
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正月からつまらない本を読んでしまったというのが正直な感想。過去に挫折したので、再度挑戦したのだ。過去の挫折の際は、新書系が苦手だからかと思っていた。新書はやっぱりあまり得意じゃなくって、その理由がこの本に現れていた。他の本から自分の論に取って都合のいい理論を切り貼りして、ただひた...
正月からつまらない本を読んでしまったというのが正直な感想。過去に挫折したので、再度挑戦したのだ。過去の挫折の際は、新書系が苦手だからかと思っていた。新書はやっぱりあまり得意じゃなくって、その理由がこの本に現れていた。他の本から自分の論に取って都合のいい理論を切り貼りして、ただひたすらだらだらだらだらと、あらそう、という持論を展開するばかり。結局はこのような人が勝手な「萌え」論を展開するからこそ、いわゆる「萌える」男に対しての偏見がいつまでも残るのではないかと思う。そして、最終的に自身の経験を述べているものの、それだけが言いたいがためにここまで続けて来たのかと思えてしまった。あぁ、、、もう少し本は選ぶことにしよう、と心に決めた2008年。。。
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前に挙げた『電波男』と内容は基本的には同じで、こっちの方が文章を堅く、そして学術的にした感じです。『電波男』の文章が受け付けないという方はこちらがオススメです。
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