ここがポイント 学級担任の特別支援教育 の商品レビュー

河村茂雄(著者)

決して難しくないことを学べます

[inavitably]

特別支援教育を考える際におすすめできるまずこの一冊だと思います。

河村先生はQ-Uで広く知られていますが、その実践とデータに基づいて、未経験者には難しいと思われている特別支援教育についてその指導法から学級経営方法を具体的かつ非常に丁寧に解説されています。

自分も数年前に特別支援の子どもの担当になったときは非常にQ-Uと本書でお世話になりました。

決して特別なことではなく学級経営の基本をしっかり押さえることを学びました。

学級の一員としての自覚の芽生え

[accountspecialeducation]

Q-U利用をしていましたが、特に特別支援が必要な学級を受持った年度に本書にお世話になりました。
それまで特別支援についての経験と知識が皆無であったことと、周囲にも特別支援に詳しい先生がいなかったため、本書で一から特別支援教育について学びました。
一番難しかったのは特別支援が必要な子どもの対応ですが、それと並行して学級経営を引きずられることなく進めていくことでした。
指導初めは特別支援の子どもの指導ばかりに力が入ってしまい、一斉指導が日に日におろそかになっていきました。
全体の雰囲気も学級崩壊に近付いていってしまいました。
そこでQ-Uの結果と本書の指導方法とヒントを手掛かりに根気強くルールの定着を継続していきました。
特に一斉指導と個別指導のバランスに重点を置き、指導するときも常に教室全体を見るように努めました。
学期末にはなんとか学級全体がひとつになり、特別支援の子どもも学級の一員として自覚をもちはじめ、ルールを守ろうとする言動に変化し始めた日は涙が止まりませんでした。
個別指導と一斉指導のバランスを学べたことはこれからの教師としての指導力への自信を持たせてくれたと思います。
内容が深く濃い特別支援教育を必ず支援してくれるものだと思います。

耐えて実った特別指導

[natufralteachingcontact]

それまで自分は特別支援は全くの未経験であったため、周囲にも経験者がおらず毎日が手探り状態の年がありました。とにかく勉強会や関連図書を探し周り、そしてにもようやく本書に出会うことができました。
その年多動性の子どもを受け持ち、その子の対応法がわからずたえず振り回される毎日で、一斉指導もままならず周囲の児童にもその悪影響が連鎖を生み、しばらくすると授業の成立も怪しくなってきました。
そこでまずは自分の学級の状態を把握できるQ-Uの実施から始めました。出た結果は学級崩壊、ありのままの現実を真正面から見つめる結果となりました。初めて教師としての自分の欠点を突きつけられ、しばらくは相当ショックでした。
ですが本書からどのように指導していけば良いかが詳しく丁寧に解説してあったので、それを信じて毎日根気よく指導していきました。じっくりと腰を据え粘り強く続けた個別指導とそれと並行した一斉指導のバランスを特に気を付けました。次第にクラスの雰囲気が変わっていくのがわかりました。
多動の子どもも徐々に学級の一員である自覚が生まれ、ルールを守る側に意識が変わっていきました。特に本書は特別支援が未経験の方に敷居低くとても理解しやすい構成でした。
イラスト入りで何を何のためにどのようにしていけば良いのかが初心者でもハッキリわかる作りは非常にお薦めだと思います。

校内体制づくりと連携

[millchangemillrunner]

特別支援の経験が全くないまま、特別支援児童を受け持った年、
その対応は想像以上に困難を極めました。経験不足と余裕のなさから特別支援の子どもたちに振り回されっぱなしで、
それ以外の子どもたちの相手も満足にできず、授業を進めることも難しい状態でした。
厳しい状態の中でQ-Uの存在を教えてもらい、特別支援教育についても勉強し始めました。
自分一人では対応しきれない所まで進行していたので、本書の構内体制づくりのコツを有効活用し、
見栄をはらずに他の先生方にも協力を得られたことが救いになりました。
Q-Uのプロットを見ながら子どもたちの情報交換ができると、
自分以外の教師が自分のクラスの子の行動や気持ちをすばやく理解してもらえたので非常に連携しやすかったです。
その後プロット開示しない年もありますが、今では我が校では手放せないツールになっています。

限界を感じ前に

[バランス感覚]

特別支援の子どもたちばかりに時間を取られ一斉指導もおぼつかない状態でした。
自分の教師と限界を感じ始め特別支援教育と一斉指導に出会いました。

学級全体の実態把握が大切でありこの考え方を知ってから
特別支援で具体的に成果を上げられるようになりました。

学期ごとに定期的に利用すれば学級状態をバランスよく運営できるので
自分を追い詰めることなく健康的に明るく教師生活を送ることが出来ています。

計画的に全体を

[パグハグ]

学級の中の特別支援の子ども達と他の子どもとのかかわり作りが
とても大事であることを教えていただきました。

特別支援の子ども達ばかりに気を取られがちですが、
計画的に学級経営を推し進すすめることがわかり
今までのような即時的な対応に追われるだけでなく
これからは長期で計画を立ててQ-Uを利用していこうと思って期待しています。

学級経営の革命本！

[ppsdts1]

このQ-Uを実行したことによって
学級集団理解と学校生活意欲
また前回との比較がわかり
日々のバロメーターになりとてもわかりやすかった。

独りよがりの学級経営に陥らず、
全国と比較して、学級崩壊の先手が打てるため
利用してみて、後ろ盾のある自信がつきました。

わかりやすい、把握が簡単！

[晴れのち晴れ]

形・環境が変わってきている教育現場の中で、過去の経験側が通用しなくなっているといわれる中で、何をどのようにすれば現場の実態を正確に把握できるかを詳しく教えてくれます。「Q-Uテスト」は全国から集めたデータに基づいているので統計からも正しいことがわかります。
今のクラスが、どの状態・どの方向に向いているのかが簡単に一目でわかるのでとても便利なテストでした。

Q-Uで開いた学級経営

[song for you]

思い通りにいかない『学級経営』を改善するためには、ただやみくもにプラン計画もなく、経験則だけで生徒たちに体当たりするのではなく、まず『実態把握』をしてから取り組むことが大事(アセスメント)であることを痛感しました。それをとても取り組みやすくしたQ-Uテストは素晴らしいと思います。これからの若い先生方も存在を知っておくだけでも、これからの教育方針の礎になるかもしれません。

2011/03/24

SENSの講義を受けに行って購入。河村茂雄さんの本とは知らず。現場の実践例豊富、要支援チャート有り。