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分冊文庫版 鉄鼠の檻(1) の商品レビュー

4.2

34件のお客様レビュー

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最もインパクトのある…

最もインパクトのある冒頭。いきなり死体と僧の登場。今回は坊主と寺の世界のようである。絵師の家系に生まれた古物商による、芸の本質についての探求が興味深い。その上に、メインの「禅」のうんちくが絡み、ますます深みのある内容になっている。技巧ではなく、言葉で説明できず、理解できるようでで...

最もインパクトのある冒頭。いきなり死体と僧の登場。今回は坊主と寺の世界のようである。絵師の家系に生まれた古物商による、芸の本質についての探求が興味深い。その上に、メインの「禅」のうんちくが絡み、ますます深みのある内容になっている。技巧ではなく、言葉で説明できず、理解できるようでできない・・・など。しかしミステリーとしてはいまいちスリルを欠く気がする。

文庫OFF

2024/04/21

久しぶりに京極堂シリーズ読み始めました! 相も変わらず難しい言葉が多い!! 学生ぶりの本シリーズですが京極堂ってこんなに明るい人だったっけ?? なんかもっと鬱々としてるイメージが自分の中にありました笑 本編ですがまだ、事件編と言った感じ。榎さんやら敦子さんやらが色々説明してくれて...

久しぶりに京極堂シリーズ読み始めました! 相も変わらず難しい言葉が多い!! 学生ぶりの本シリーズですが京極堂ってこんなに明るい人だったっけ?? なんかもっと鬱々としてるイメージが自分の中にありました笑 本編ですがまだ、事件編と言った感じ。榎さんやら敦子さんやらが色々説明してくれてるけど果たしてそれが合ってるのか…… 知らないことが多すぎて判らない。わからないのかどうかも判らない。 今まさに自分がそうであるという所で1巻が終わりました。

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2022/04/29

久しぶりに続きを読んだら初めからみんな出てきて楽しい。これ買ったのが2年前で続きを注文しておこうと思ったらなんと在庫がない。 分冊版は新刊では手に入らなさそうなのでもう古本で集めるしかないのでしょうか。 流通のタイミングの問題なのか、はたまた最後の重版の在庫を売り切ってしまっても...

久しぶりに続きを読んだら初めからみんな出てきて楽しい。これ買ったのが2年前で続きを注文しておこうと思ったらなんと在庫がない。 分冊版は新刊では手に入らなさそうなのでもう古本で集めるしかないのでしょうか。 流通のタイミングの問題なのか、はたまた最後の重版の在庫を売り切ってしまってもう刷る予定はないのか。 こんなに面白いのに今読んでるのは私だけなんだろうか。 今や映画もドラマも動画サイトもあってエンターテイメントがあふれかえっているから難しいのかもしれないですね。とはいえ森博嗣と京極夏彦は刷ってもらいたい。日本にいれば好きなだけ本が手に入ると思ってたけどそうでもないみたい。安定してるのは司馬遼太郎と塩野七生くらい。

Posted byブクログ

2021/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いや〜おもしろかった。宗教ミステリーというのかな。団体の中にあるルールや常識ってミステリーと絡むと非常に良い縛りになるな…と思うなどした。

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2021/07/15

京極堂シリーズは久々に読んだので、あれこの人誰だっけ?状態になった。前の作品も再読したい。 今回は坊さんがいっぱい出てきてなかなか名前が覚えられない。はじめから庭に座禅を組んだ坊さんの遺体というインパクトのある場面から、歴史にない寺や成長しない迷子など謎が謎を呼ぶ。 禅には全く興...

京極堂シリーズは久々に読んだので、あれこの人誰だっけ?状態になった。前の作品も再読したい。 今回は坊さんがいっぱい出てきてなかなか名前が覚えられない。はじめから庭に座禅を組んだ坊さんの遺体というインパクトのある場面から、歴史にない寺や成長しない迷子など謎が謎を呼ぶ。 禅には全く興味がなかったがわかりやすく説明してくれるし、本当におもしろい。

Posted byブクログ

2020/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

箱根の老舗旅館、仙石楼で発見されたのは奇妙な僧の死体。 そこに居合わせたのは取材で来ていた京極堂の妹、敦子、カメラマンの鳥口、そして『姑獲鳥の夏』で登場した元医師の久遠寺。殺された僧と商売の話で待ち合わせていた古物商の今川という男。  そして京極堂も妻を伴って関口夫妻と箱根に来ていたのです。金満家が持っていた土地から埋まっていた蔵がでてきて、そこで発見された大量の古書の鑑定を依頼されたのです。  久遠寺が探偵の榎木津を呼んでしまったので、彼の暴走を止めるべく仙石楼に呼ばれてしまった関口。  敦子の取材先は《明慧寺》(みょうけいじ)で古物商の今川が待っていた相手はその《明慧寺》の僧でした。 そして事態は思わぬ方へ展開していくのだろうと思われます。 まだ1巻なので謎ばかりです。 まず、京極堂も知らなかったという《明慧寺》の存在。 今川と殺された僧、小坂了稔(りょうねん)はどんな用があったのでしょうか。 それに了稔はどうやって殺されたのでしょうか。 そして発見された蔵もまた不思議です。 《成長しない迷子》《鼠お坊さん》等等。 続巻で徐々に明らかになっていくのでしょうが、わくわくします。 このシリーズは登場人物の会話が面白くて好きです。 理屈っぽいのですが軽妙で滑稽で、それに温か味も感じます。 特に榎木津の登場は殺人事件なのに笑ってしまいます。 彼を相手にしなければいけない警察は大変でしょうね。 今回は山下という警部補、その部下の益田という刑事、他に地元の警官達ですが、彼らに良い目は出そうにない気がします(苦笑)。 そして、気がかりなのは忠告されたにも拘らず妙なことに関わってしまった関口です。 《もらいやすい》関口が、また妙なものに取り込まれなければ良いのですが…。 とにかく、次巻を楽しみに読みたいと思います。

Posted byブクログ

2020/05/18

再読。 私の記憶が正しければ、愛しの関口くんの登場シーンが多い話だった気が。 このシリーズを再読しようと思った理由の大部分は、 関口くんのダメっぷりを堪能するためと言っても過言ではないと思う。 今作でも思う存分ウジウジ・ウツウツしておくれ。

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2018/01/29

京極堂さんが憑き物と落すシリーズの第4弾。 今回は分冊だと全4冊になるみたい。 この巻では、箱根にある古くて大きいけど京極堂さんでも知らない不思議な古刹のお坊さんが氷漬けの死体となっていきなり老舗旅館のお庭に登場って始まりでした。 どうも連続お坊さん殺人事件に発展するみたい。...

京極堂さんが憑き物と落すシリーズの第4弾。 今回は分冊だと全4冊になるみたい。 この巻では、箱根にある古くて大きいけど京極堂さんでも知らない不思議な古刹のお坊さんが氷漬けの死体となっていきなり老舗旅館のお庭に登場って始まりでした。 どうも連続お坊さん殺人事件に発展するみたい。 まぁ、日本の宗教史は怨霊とかいろんなところと結びつきやすいから、これからのお話が楽しみだなぁ♪ 旅館のお庭に大きな木があって、その木が旅館より先にあるって話は、同じ京極さんの『巷説百物語』にもあったよね。 そっちは柳の木で、こっちは柏の木だけどね。

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2014/10/20

京極堂シリーズはここで止まっております。最後のほうは、色々な人がでて来てよくわからんかったので、この巻から読み直しが必要だ。

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2014/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「拙僧が殺めたのだ」 とんでもない一言から始まる鉄鼠の檻。 今川と久遠寺老との掛け合いも面白い。 姑獲鳥の夏で登場した久遠寺医師は、碁盤を人生に例え、碁盤の目の囲いから抜け出せなかったことを後悔しつつ今を受け入れている。 侘び寂びのとらえ方も解った気になるということが大事だという身も蓋もない会話だけど事実そうとしか思えないあたりも楽しい。 そして、京極堂ロジカルシンキングもやはり面白い。 この世に科学で説明できないものなどない=科学的に証明され明白になっているもの以外は結論を出してはならない=説明できないものは怪異で補完する存在。 反発するものではなく、補うものだから、怪異を科学で説明しようとするのは取説を取説で説明するようなものだ...という流れがたまらんw 面白すぎるな。

Posted byブクログ