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天切り松 闇がたり(第三巻) の商品レビュー

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50件のお客様レビュー

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かつては「天切り松」…

かつては「天切り松」と呼ばれた伝説の怪盗が、留置場でやおら語り始める、安吉親分、おこん姉御、黄不動の栄治、説教寅、百面相の常たち5人の仲間のかっこいい胸のすくような仕事っぷり。大正時代の粋な義賊の心意気を心ゆくまで愉しみたいシリーズ。3巻の見物はやはり「銀次蔭盃」。天切り松が仕立...

かつては「天切り松」と呼ばれた伝説の怪盗が、留置場でやおら語り始める、安吉親分、おこん姉御、黄不動の栄治、説教寅、百面相の常たち5人の仲間のかっこいい胸のすくような仕事っぷり。大正時代の粋な義賊の心意気を心ゆくまで愉しみたいシリーズ。3巻の見物はやはり「銀次蔭盃」。天切り松が仕立屋銀次に会い、安吉親分より先に銀次親分から盃をもらう事になったいきさつを、ずらりと雁首揃えた桜田門のお歴々に語り出す…。あとぐっときたのは「道化の恋文」。「職は一芸。一芸をとことん磨けァ、誰だってらしく見えるのァ当たり前だ。…まっ

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今の時代にはなかなか…

今の時代にはなかなか見当たらない気がしてならない粋な人たち。盗人なのに憎めません。安吉親分と仕立て屋銀次の別れは涙なくしては読めません。このシリーズはどれもお勧め。

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相変わらず格好良い盗…

相変わらず格好良い盗っ人達の話。その男気やきっぷの良さ、人情味たっぷりな話を満喫して欲しい。

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シリーズ第3段、男と…

シリーズ第3段、男と男、親分と子分、そして男と女の心意気などとテーマにした一つ一つの短編は、決して、詰らない訳ではないけれど、チョッとマンネリの感も。

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目細の安吉親分と育て…

目細の安吉親分と育ての親、仕立て屋銀次との出会いと別れ。切なさと粋と大正浪漫に酔いしれたい。侠気に惚れます。

文庫OFF

2024/08/11

全シリーズ無我夢中で読み終えて 涙あり笑いあり こころの中に 新たなヒーローとヒロイン が刻み込まれた感じです 40代、50代、60代 70代と読み返して 歳を重ねた自分が込み上げる感情に 出会ってみようと思います

Posted byブクログ

2024/01/28

粋でいなせ。男という商売、職人としての意地という言葉。そして、道化の恋文に涙咽ぶ。 心意気というものをふんだんに感じるダンディズムの宝庫。されどそれは、生物学上の男性にあるものでは無く、おこん姐さんも体現している。それを考えると、任侠も簡単なジェンダーでは無く、ここでいうダンデ...

粋でいなせ。男という商売、職人としての意地という言葉。そして、道化の恋文に涙咽ぶ。 心意気というものをふんだんに感じるダンディズムの宝庫。されどそれは、生物学上の男性にあるものでは無く、おこん姐さんも体現している。それを考えると、任侠も簡単なジェンダーでは無く、ここでいうダンディズムも、ジェンダーに阻まれるものでもないのかと思う。 多様性時代だからこそ、逆にこうした男気という価値観もあって良いのではないか。そしてそれを残していくことも大事ではないか。 本当の男気は、ジェンダー差別を作るものでも何でもないのかも知れない。 ただ、その流儀を押し付けてしまったら、単純なパワハラになるのだろう。本当の仁義に生きる者は、安っぽい破天荒とかパワハラ、セクハラはせずに、道を生きることにつながるのだと思う。 どんな流儀で、ルールで動くのか。主義主張を知りつつ、どう折り合いをつけるのか。集まる人たちの共通の価値観、優先すべきルールをどこに置くのか、それが大事な気がする。 私の好きな主義は、まさにこの仁義の世界だが。。、 最近のドラマの、不適切にもほどがある! を観てみたいと改めて思う。 そして、アウトローに惹かれるのは、体制側の偏った正義から自由になって、生きる人達を描くからなのかと思う。

Posted byブクログ

2022/08/12

今回も面白かった。このシリーズで1番好きな話が多かった気がする。 「道化の恋文」の親子関係が良かった。仁太いいやつだ。幸せになってほしい。淡い恋の話も良かったけど、何よりもサーカスでのお父さんの演技は泣ける。 そして「銀次蔭盃」は涙無しでは読めない。今までは百面相の常兄が1番...

今回も面白かった。このシリーズで1番好きな話が多かった気がする。 「道化の恋文」の親子関係が良かった。仁太いいやつだ。幸せになってほしい。淡い恋の話も良かったけど、何よりもサーカスでのお父さんの演技は泣ける。 そして「銀次蔭盃」は涙無しでは読めない。今までは百面相の常兄が1番かっこいいと思ってたけど、目細の安吉親分が断トツだった!かっこよすぎるでしょ。周りで何と言われようとお金とか出世ではなく、親分のことを1番に思える安吉親分はかっこよすぎました。 そして大事な盃が嫌な奴に渡らなくて本当に良かった!

Posted byブクログ

2020/10/18

弱い者の意地、栄耀栄華に縁のない者の心意気をユーモアを交えて描くのは、浅田さんの得意技。 昔々から、義賊の物語は、街角の講談でも大人気。若干のほら話、尾ひれはひれもご愛敬。 この物語からは、そういった匂いがします。 ところで、表紙の紳士はどなたでしょ?

Posted byブクログ

2018/05/06

表慶館のある東京国立博物館に行くので、「大楠公の太刀」という一編が読みたくて、父の本棚を浚ったらありました。大正時代、粋な義賊一味が、ある人のために(この時は御物だった)小龍景光を表慶館から盗み出すという大それた計画を立てる人情話でした

Posted byブクログ