天切り松 闇がたり(第三巻) の商品レビュー
天切り松 闇がたりシリーズ第三弾。 初湯千両、共犯者、宵待草、大楠公の太刀、道化の恋文、銀次蔭盃の6編からなる。 1、2、3と続けて読んだせいで正直中だるみをしてしまったが、最後の銀次蔭盃にて、以前から気になっていた銀次親分との後日談が描かれシリーズを読む者を感動させて〆るあた...
天切り松 闇がたりシリーズ第三弾。 初湯千両、共犯者、宵待草、大楠公の太刀、道化の恋文、銀次蔭盃の6編からなる。 1、2、3と続けて読んだせいで正直中だるみをしてしまったが、最後の銀次蔭盃にて、以前から気になっていた銀次親分との後日談が描かれシリーズを読む者を感動させて〆るあたりはさすが浅田さんである。 この後、第四弾で話は大正から昭和へ。
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すっかり定番となった闇語り。相変わらず雰囲気たっぷりの松蔵の語り口にはついつい口に出してしまいそうになる。時代もの、と思いきやサーカスだランデブーだと大正ロマンの華やかさも散りばめられている。江戸っ子のみずみずしい粋な様子が感じられる。
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かっこいい!! としか書けなくなってる…・ 「共犯者」はとくにかっこいい! スマート! 鮮やか! 百面相の書生常 好き! (^0^)b
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―――「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」二百三高地の激戦を生きのびた男はそうつぶやいた…。 シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、華やかな大正ロマンの陰で、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に味方する、粋でいなせな...
―――「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」二百三高地の激戦を生きのびた男はそうつぶやいた…。 シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、華やかな大正ロマンの陰で、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に味方する、粋でいなせな怪盗たちの物語六編。 誇りと信義に命を賭けた目細の安吉一家の大活躍。堂々の傑作シリーズ第三弾。 威勢のいい江戸弁で天切り松に叱られると 不思議と背筋がのびる 今回は松蔵たちの話の中に森鴎外、永井荷風など よく知る人物が出てきてテンション上がりますね そして何度でも俺は言う。"黄不動"の栄治兄貴カッコよすぎ
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このシリーズは本当に、読めば読むほど面白くなっていく。 特に、1巻からずっと通して読んできた身としては、最後の「第六夜 銀次蔭盃」は否応なく引き込まれる名編で、このシリーズの最初で舞台から去っていってしまった仕立屋銀次が再登場する。そして改めて読者の前から去っていくことになるのだが、極寒の網走監獄を舞台に銀次、目細の安、そして松蔵へと盃が受け継がれつながっていく流れに、思わず胸が熱くなった。見事な幕引き。 ただあまりに見事すぎて、このシリーズを全部読んでから改めて眺め直してみると、この次の4巻が「おまけ」のような印象になってしまうのは否めない。
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今回もリズムの良いべらんめえ口調にやられてしまいました。 何故か読み終わった後は優しい気持ちになる。 スカッと爽快感がある。 人情が溢れた毎日が、物語の中だけで起こる事だけにはしたくないですね。 所で、松蔵はいつお仕事デビューするのでしょうか!
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いつしか大事なモノを無くしてしまった人々に語りかける話は誇りと信義と命を賭けて生き抜いた目細の安吉一家の物語。 粋で人情溢れる彼らの話は心に直接語りかける。 早いものでシリーズ三作目を読み終えました。後一作だったかな?寂しいものです。 今回も文句無く面白かった。目細の安吉一家...
いつしか大事なモノを無くしてしまった人々に語りかける話は誇りと信義と命を賭けて生き抜いた目細の安吉一家の物語。 粋で人情溢れる彼らの話は心に直接語りかける。 早いものでシリーズ三作目を読み終えました。後一作だったかな?寂しいものです。 今回も文句無く面白かった。目細の安吉一家が生き抜いた時代を間近で感じる事が出来ました。 特に最後の銀次蔭盃(ぎんじかげさかずき)が泣けました。気が付いたら涙が出てて、人前だったので涙を抑えるのに苦労しましたよ。。 親と子。そこに血の繋がりがなくとも心の繋がりは血よりも濃く、そして固い。 人と人をこうも結びつけるものだろうかと胸が締め付けられる思いでした。 銀次と安吉。 そして安吉と松蔵。 出世するより、金を稼ぐより、大事な物を改めて教えて貰いました。 親が子に思う事。そして子が親に思う事。 そこには決して変わる事の無い思いが流れているのでしょう。
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面白い! 江戸っ子かっこいい!!! 俺も東京生まれだったらなぁ。無理か。 「蒼穹の昴」とは違うジャンルだけど、 浅田次郎の代表作シリーズだと思う。 何度読み返しても感動できる傑作シリーズです。
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全部よかったけど特に第三夜の宵待草がよかった。 おこん姐さんは竹久夢二に出会う。彼女はこの画家に憧れていた。すると絵のモデルになって欲しいと頼まれる。おこんは喜んで引き受ける。すると、つぎにクリスマス・イヴの予定をきかれてデートに誘われる。その誘われ方がすごく気障! 「だったら僕とランデブーをしていただけませんか。駿河台のニコライ堂が、とても美しいんです」 この一文を読むと、もう谷原章介しか思い浮かばなくて夢二さんは谷原章介で読んだ。おこん姐さんもメロメロになるな、と納得した。 夢二さんが過去を告白し昔の恋人の指輪をもらってくれという。すると、おこん姐さんは喝をいれて江戸弁丸出しになる。 その出来事が、おこん姐さんの魅力を描きたいと夢二さんの芸術魂に火をつけた。
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